自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【Withコロナ~家族という風景~】疲労リスクと疲労マネジメント⑬

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★元陸自レンジャー隊員が、Withコロナの「今を生き抜く術」をお伝えします★

お疲れ様です。自衛隊卒のセラピスト、岡田 凰里(おかだ おうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 前回のブログでは「感謝できる距離感」をお伝えしました。感謝できる距離まで離れるという意味でしたね。

 

生活する中で、相手に対して否定的な感情を持つことはあると思います。でもそんな気持ちを持ち続けると、自分自身を傷つけることになります。

 

たとえ嫌だと感じる相手だとしても、感謝できる距離まで物理的・心理的に離れることで勉強させていただいてありがとうと感じるようにしてくださいね。

 

  

12月も中旬、本当に寒くなりましたね。

  

 

偶然なんでしょうか。12月に入ってからネットニュースでなぜか家族関係に関するものをよく拝見しました。

 

特に親子関係に関するものです。

 

親子のそりが合わない・・・、介護・・・、親孝行・・・。親との関係で悩むことってあると思います。

 

 

そこで今回のブログでは、この親子関係についてお伝えしようと思います。

 

 

実はこの親子関係についてもこれまでのブログでお伝えした「ありがとうのキョリ」や「感謝できる距離感」を保つことが大切なんです。

 

親子の距離感って様々な形がありますよね。

 

一般的にはあたりまえのこととして、

親には感謝しなければならない

親孝行しなければならな

親の面倒をみなければならない

 

と考えられています。

 

親の面倒を見るという観点からすると「介護」は義務となっており、身体的な介護やお金の支援をする義務があります。

 

もちろん良好な親子関係であれば「そんなのあたりまえ」と感じると思います。

 

尊敬していて、育ててもらった恩返しをしたいと感じる方は、親に対して感謝や孝行、面倒をみることに対して、抵抗はないかもしれません。

 

幸せな家庭に生まれ育ったことに感謝して、「ありがとうのキョリ」まで近づいて、親御さんに接していただければと思います。

  

 

ただ、現実はそんなことばかりではありません。

  

 

とてもじゃないけど感謝できない

 

孝行しようにも『世話にはならない!』と拒否する

 

面倒を通り越して、お金を無心してくる

  

 

こんな場合もあると思います。そんなとき、いったいどうすればいいんでしょう。

   

   

感謝できないのに感謝・・・?

 

孝行したくても拒否・・・?

 

お金を無心されても・・・?

 

 

こんな風になると、一般的にあたりまえと言われる「親には〇〇しなければならない」という暗黙の義務感と、そうできない・したくない自分自身の間で葛藤が起こると思います。

 

 

そんなときには・・・

  

 

感謝できる距離感」まで離れてください!

  

 

そう、感謝できる距離まで離れるんです。

 

 

もちろん育ててもらった恩はあります。

 

ただその恩が葛藤の原因になります。

 

その恩をもって、子供に対してあれこれと要求してくる親御さんもいると思います。

 

そして恩は返すもの、という「あたりまえ」が自分自身を苦しめます。

 

そんな親の元に生まれてきた、自分自身がいます。

 

そしてその親がいなければ自分はいない。

 

これままぎれもない事実であり、感謝せざるをえないことです。

 

でも・・・。あれこれとあたりまえを要求されると・・・。

 

それって何なんだろうと感じてしまいます。

 

育てるって、恩を売ることだったんでしょうか・・・?

 

  

そんなことのために自分を育てたのか、と感じると…

 

とても切なくて、やりきれない気持ちになりますよね。

 

 

ただ、ちょっと待ってください。

 

 

なんだかんだ言っても、完璧な人間なんていないんです。

 

色んな人がいます。

 

理想的な人もいれば普通の人もいます。

 

そして、残念な気持ちにならざるを得ない人もいて、それが親の場合もあります。

 

 

ですからもしそんな葛藤がある方は、完璧じゃない親を許しましょう

 

 

そして恩返しをできない、する気持ちになれない自分も許しましょう

 

 

ここでお断りしておきたいのですが、こんな葛藤の状況で相手を許すためには「適切な距離」が必要です。

 

近くにいると許せなくても、距離をとれば話が変わってきます。

 

 

相手からどんなことを言われようとも、何があっても距離をとってください。

 

 

それがもう二度と会うことのない距離だとしても、距離をとることをお勧めします。

 

 

こうやって、感謝できる距離まで離れて、感謝して、相手も自分も許して下さい

 

 

もしかしたら、感謝したり許したりするのには時間がかかるかもしれません。

 

そんなときは時間の力を借りていいと思います。

 

焦る必要はありません。

 

 

ところで、親との距離をとることに対して

あなたは親不孝な人ですね、冷たいですね

 

と言う方がいるかもしれません。

 

 

そんなときは

幸せな家庭に生まれたんですね。親に感謝ですね。

 

と伝えるといいと思います。

 

 

そう、親から距離を取るということが、冷たいと感じる方は…。

 

 

本当に素敵な両親のもとに、生まれ育ったんだと思います。

 

その冷たいと感じる否定的な感情は、あなたの親御さんに感謝することで納めてください。

  

  

一番大切なのは自分自身です。

 

そして、その自分が大切にしている人も、大切です。

 

その「大切にしている人」に親が入らない場合もあります。

 

これはとても切ないことで、やりきれない気持ちになると思います。

 

 

ただ、感謝はできます。

 

 

そう、距離さえ取れば感謝はできるんです。

 

 

何度も申し上げて大変恐縮ですが、「否定的な感情を持ち続けること」は自分自身を傷つけ、疲労させます。

 

疲労は、すべての身心の不調の「元凶」です。

 

 

この疲労のリスクをいかに下げて生活するか・・・。

 

 

Withコロナの今、この疲労をいかにマネジメントするかが非常に重要な時代になったと感じています。

 

その方法の1つとして、人との距離感を上手に保って「感謝の気持ちを持つ」ことがとても大事だと私は感じています。

  

 

師走の12月に家族関係の情報をよく見かけたのは、いろいろな人間関係をお片付けして、新しい年を気持ちよく過ごすためだったのかもしれません。

 

  

年を越す前に、「ありがとうのキョリ」「感謝できる距離感」を保てているか、自分自身を振り返ってみてくださいね。

  

 

これが今年最後のブログになります。

 

感染対策をしながら、普段と同じようにお仕事をされている皆様に感謝致します。

 

ありがとうございます。

 

そして一人一人が感染防止に協力して生活しましょう。

 

それでは来年またブログでお会いしましょう。

 

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自衛隊在籍約15年。在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『なぜかよく眠れない』

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りをサポートする施術を提供しています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。

 

引き続き感染対策をして、安心安全の社会を作っていきましょう。

 

 

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【経歴・資格など】
ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)