お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。
ブログを読んで頂いてありがとうございます。
日本のパラリンピックアスリートの皆さんが次々にメダルを獲得しています。
おめでとうございます！そして感動をありがとうございます。
ユーチューブのダイジェスト版ではありますが、涙ととともに拝見しています。
全国的に緊急事態宣言が発令されて１週間ほどたちましたが、新規感染者数は減少傾向にあります。
油断はできませんが、対策を継続してきた結果がでると少しホッとしますね。
さて、本日は防災の日です。
ここ数年、コロナと共に風水害が多発しています。
そんなニュースを見ると、自分も災害の被害に遭うのではないかと不安になることがあるかもしれません。
そこで私の自衛官としての災害派遣や惨事ストレス対処の経験をもとに、防災についてお伝えしようと思います。
まず初めに安心していただきたいんです。
災害が起きても必ず自衛隊が助けに来てくれます！！
・・・。
いやいや(^^;)
これは私が元自衛官だから自衛隊を贔屓して言っているわけではなくて、本当にそうなんです。
なぜこんなことが言えるかというと、そういう風に法整備されているんですよね。
そこでちょっと法律を見てみましょう。
自衛隊法第８３条に自衛隊の災害派遣に関することが記載されています。
基本的には要請を受けて派遣されます。
要請は知事や市町村長がします（災害対策基本法第６８条より）
さらに要請ができないような未曽有の事態が起きたとしても、自衛隊法第８３条２項の但し書きに自主派遣も可能という旨が記載されています。
このように法律で自衛隊の行動が規定されています。
そして実は災害派遣されないような災害のときも、自衛隊って動いているんですよね。災害派遣準備ということで。
自衛官であれば空振りの登庁を経験された方も多いと思いますよ。
これは私も含めてですが・・・(^^;
もちろん警察・消防の方も助けに来てくれます。
また、仮に着の身着のまま避難したとしましょう。
最近の話になりますが、熱海の土砂災害の時「支援物資を断った」という報道があったのを覚えてらっしゃいますか？
こんな風にお断りしなければならないほど、全国から支援物資が届いたりします。
そう、災害に遭っても必ず助けてくれる人がいるんです。ですからまずは安心してもらいたいんです。
「そんなこと言っても、災害で亡くなっている方や怪我をしている人が現実にいる」
こう思う方もいらっしゃると思います。
おっしゃる通りです。
災害の発生を人間の力で完全の防ぐのは不可能です。
完全に防げないということは必ず犠牲者がでます。
ただ、ちょっと一度冷静になっていただきたいんです。
「データ」の観点からも災害を見てみましょう。
令和３年度警察白書から、交通事故の死傷者数と災害の死傷者数を比較してみましょう。
●令和２年の全国交通事故について
・死者数 2,839人
・負傷者 369,476人
●令和２年の自然災害について
・死者数 128人
・負傷者 1,033人
いかがでしょうか。
死者数で約２２倍、負傷者で３５７倍交通事故の方が危険だということがわかります。
災害は発生が多くない分、報道で大々的に取り上げられたりします。
それを見ていると不安になるかもしれないですが、その確率は非常に低いんです。
ちなみに厚生労働省の統計を見ると、令和２年に亡くなった方の人数は１３７万２６４８人です。
様々な原因で亡くなられているとは思うのですが、自然災害で亡くなる確率は単純計算で０．００００９％です。
確かに災害が発生した際は、残念ながら必ず犠牲者がでます。
それが現実です。
そして大きな災害が起きた時には、それだけ多くの犠牲者がでます。
だからといって不安になりすぎる必要はないと思うんです。
ですからまずは災害に対して「大丈夫。必ず助けてくれる人がいる」という安心の心構えでいるのをお勧めします。
もちろん自分自身が、助ける立場になる可能性もあると思います。
こんな風にお互い助け合いの気持ちをもって、安心の防災をしていきましょう。
いかがでしょうか。
安心の心構えを持っていただけましたか？
この安心の心構えをもとに、次回は具体的にどんなモノを準備すればよいかをお伝えします。
陸上自衛隊在籍１５年。自衛隊で学んだことを、皆様にお伝えできればと思っています。
在職時は自衛官のカウンセラー(年２００件以上対応)をしながら、１０年ほど様々な手技療法を学んでいました。
現在は卒業して、身体も心も癒す施術をするセラピスト。
深いリラックスと疲労回復にフォーカスした施術を提供しています。
このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。
セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。
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ありがとうございます。
【参考文献】
警察白書(web)、防災白書(web)、厚生労働省令和２年人口動態統計月報年計（概数）(web)
※警察白書と防災白書で自然災害の死者数の統計に違いがあります。桁が変わるような差ではなかったので、今回は警察白書からの統計で統一しました。
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【経歴・資格など】
元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、公認心理師、産業カウンセラー、予備自衛官(心理)
