自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【まずあれを読みましょう!】スムーズに動ける避難の備え

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お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。


パラリンピックが終わりました。

 

選手、スタッフの皆様、感動をありがとうございました。

 

感謝いたします。

 

金メダル0個に終わったリオから13個に、そして史上2番目のメダル獲得数となりました。

 

本当におめでとうございます。

ところで前回のブログで目標メダル数20個とお伝えしましたが、目標金メダル20個の間違いでした。

 

訂正してお詫びいたします。

 

大変失礼いたしました。
(前回のブログの当該部分は削除しています)


さて、9月5日まで防災週間、さらに今月は防災月間ということで、今月は防災についてお伝えしています。


前回のブログでは「安心の防災」についてお伝えしました。

 

安心の防災?

防災って、災害の不安に備えるためにするんじゃないの?と思う方もいらっしゃると思います。


確かにおっしゃる通りです。


ただ、声を大にしてお伝えしたいのは「不安な気持ちで準備すると、きりがない」ということなんです。


防災準備は”完璧な準備”というのはありません。

 

災害に遭ってみて、「あぁこれが足りなかった」「こうしておけばよかった」ということが常にあります。


そして準備をはるかに超える災害が起こることもあります。


そんな時に不安な気持ちで準備をし始めてしまうと「あれも必要、これも必要」となってしまって、いつまでも不安は払しょくされないんです。


ですので、まずは災害が起きても必ず助けてくれる人がいる、という安心の気持ちを持つことが基本です。


さて、ここで今回の本題に入りたいと思います。


もちろん助けてくれる人はいるんですが、それには自分自身が生き残っているということが必要不可欠です。


災害の犠牲になってしまったあとでは、助けようがありません。


ですので、災害の被害を受けた時、被害を受けそうな時には、避難しなければなりません。


前回のブログで災害で亡くなる確率はものすごく低い、というデータ(単純計算で0.00009%)をお見せしました。


今回もデータ面から、災害について見てみようと思います。


まずは交通事故と自然災害での死者数を比較した表です。過去10年分のデータをまとめました。f:id:sukkirioasis:20210908162244j:plain

いかがでしょうか。

 

年によって人数は違いますが、自然災害の死者数はそこまで多いわけではありません。

注目していただきたいのは、ピンク色で表示してある平成23年です。

この年は東日本大震災がありました。

 

データを見るだけで、どれほどの災害だったのかわかります。

次に平成23年の自然災害の、死亡原因の内訳について見ていきたいと思います。

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ピンク色で表示した通り「津波」でほとんどの方が亡くなられているのがわかります。

当時の映像を見ると、確かにとんでもない津波に襲われているのがわかります。


ただここで一つの疑問が沸く方もいるかもしれません。


なぜ、逃げなかったのか?地震から津波が来るまで時間があったはずだ、と感じる方もいるかもしれません。

 



ちょっと待ってください。

 

 

 

正常性バイアスという言葉をご存じでしょうか。

 


これは心理学用語で、人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、その事態を「正常の範囲」だと自動的に認識する心の働きのことを指します。


何か起こるたびに反応していると、精神的に疲れてしまうので、人間にはそのようなストレスを回避するために「正常性バイアス」が備わっています。


「自分は大丈夫」「そんなこと起こるわけない」と、根拠なく思ったりすることがありますよね?これが正常性バイアスです。

 


これは人間誰しも備わっているものです。

 


東日本大震災の際、逃げている最中に津波に襲われた方もいらっしゃったと思います。

 

救助をしていて、そうなった方もいらっしゃったと思います。



ただ、正常性バイアスのせいで”そもそも逃げなかった”、という方もいらっしゃったと思います。



正常性バイアスは人間の本能ですので、これをコントロールするのは難しいことですが、それができないと助かるものも助からなくなってしまいます。


これをコントロールする方法の一つに「逃げる準備をしておく」ということがとても重要です。


準備さえあれば、身軽に行動できます


それではどんな準備をすればよいかというと、まずは各地方自治体の出している「防災の手引き」をご覧ください。

インターネットでちょっと調べれば色々な情報が出てくる時代です。

 

ネットで調べてしまうと、どれがいいのかわからなくなってしまいます。

地方自治体の出している防災の手引きは、地域の特性に合わせた防災情報がまとまっています。

 

まずはこれを基本に準備して、さらに不安であればネットで調べてみるというのがいいでしょう。



もう一つ。



急いで逃げなければならないときに、冷静に行動するのは難しいです。


助かるためには、1分1秒を争うときもあります。


あれもこれもと荷物を持ってしまうと、逃げるのが遅くなってしまうこともあります。


ですので、逃げるときに「これだけは絶対に持って逃げる!」というものを決めておきましょう。


私でしたら、家族(逃げることを伝えるのも含む)、財産(通帳など)、携帯電話ですかね。


これぐらいであれば、身軽に素早く逃げられると思います。そして命さえあれば、そのあと何とでもなります。(家族を持って逃げるとは乱暴ですが、表現の都合上ご容赦ください)


この機会に是非、自治体の手引きを見てみてくださいね。


そして身軽に逃げるとしたらこれだけは絶対に持って逃げる、というものを決めておいてくださいね。

 

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陸上自衛隊在籍15年。在職時は自衛官のカウンセラー(年200件以上対応)をしながら、10年ほど様々な手技療法を学んでいました。

現在は卒業して、身体も心も癒す施術をするセラピスト。

 

深いリラックスと疲労回復にフォーカスした施術を提供しています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。


感染対策をしながらお仕事をされている皆様に感謝致します。

ありがとうございます。

【参考文献】 
警察白書(web)、防災白書(web)
警察白書と防災白書で自然災害の死者数の統計に違いがあります。桁が変わるような差ではなかったので、警察白書からの統計で統一しています。

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【経歴・資格など】
ラクゼーションセラピスト、公認心理師産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(心理)