お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。
11月が始まりましたが、東京はなんだか暖かい日が続いています。
新型コロナウイルスの感染者数はどんどん減っていますが、マスク・うがい・手洗いは継続していきましょう。
さて、長期間にわたった自粛生活で「おうち時間」が増え、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末やゲーム機に触れる時間が長くなった方もいらっしゃると思います。
仕事でもPCで作業をし、気晴らしにスマホやタブレットとなってくると、どうしても目を酷使することになります。
ご自分もさることながら、お子様のいらっしゃる方は、お子様の目のことも気になりますよね。
ここで、目薬で有名なロート製薬の行ったアンケート結果をご紹介したいと思います。(※1)
このアンケートは子供を持つ30・40代の母親を対象に行ったものです。
去年1月頃と比較し、約5人に一人(18.6%)はお子様の視力が悪くなっていると診断を受けたり、感じると回答しています。
さらに小学生以上の子どもを持つ保護者の方は、約4人に一人(24.4%)がお子様の視力が悪くなっていると診断を受けたり、感じると回答しています。
そして去年1月頃と比較し、お子様のデジタル機器接触時間が長くなったと回答した方は55.2%となりました。
アンケート内容の詳細はこちら
https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/1009_01/
お子様の視力低下は気になるところですが、子供なので視力低下で済んでいます。
これが大人のことになると、ちょっと話が変わってきます。
このような目の酷使が、病気につながってくるんです。
そこで今回は目の病気、その中でも『緑内障』についてお伝えしたいと思います。
実は身近で、多くの方が罹患する緑内障。
このブログが皆様のお役に立てば幸いです。
今回のブログは、以下の内容になります。
それでは始めていきますね。
1 緑内障ってどんな病気?
緑内障とは視野に少しずつ見えない部分が増える病気、つまり視野が欠けていく病気です。
初めのころは気づきにくく、自覚症状が出たころには、病気がかなり進行しているケースがあるそうです。
視神経の神経線維が委縮することにより、視野が欠けていきます。これは眼圧が上がることにより、その圧が神経を圧迫することで起こります。
そして現代の医療では、委縮した神経をもとに戻すことはできないようです。
進行性の病気で治療しないでおくと、どんどん視野が欠けていき、やがて失明に至ることになります。
ただ、いたずらに緑内障を恐れる必要はありません。「緑内障=失明」という時代もあったようですが、治療法の発達により、進行を抑えることができるようになっています。
以前までは糖尿病性網膜症が中途失明原因の第一位でしたが、2006年の厚生労働省の調査結果で、緑内障が中途失明原因の第一位となました。
さらにはそれ以降も緑内障の患者数は右肩上がりです。
現在では40歳以上の方の17人に1人は緑内障に罹患しているとされています。
そして潜在的な感染者数、つまり自分が緑内障だと気づいていない方の数はこの10倍はいると言われているそうです。
2 家族の罹患者も重要!
そして家族の罹患歴も緑内障の要因として挙げられています。
私事で大変恐縮ですが、私の場合は父親が黄斑欠損症(これはかなり珍しい病気だそうです)、母親が緑内障と白内障に罹患しています。
(血縁者に緑内障患者がいるとなりやすいと「言われている」そうなんですが、緑内障患者のお子さんが、緑内障になりやすいというデータを見つけることができませんでした。明確なデータをご存じの方がいれば、お教えいただけると幸いです。)
こういう事情から、若いころから目の病気に気をつけなくては!という気持ちが強かったんです。
ただ眼科に行っても、これまで一度もしっかりした検査を受けたことがありませんでした。
お医者様に「大丈夫だから」と、若干突き放したように言われてきたんです。
家族の罹患歴を毎回説明しても「問題ない」とのこと。
私の勉強不足もあったと思います。
ただ、もう少し説明をしてほしかったなという気持ちもあります。
それではなぜ、お医者様が「大丈夫」とだけ言って、検査を断ったのか、私の考察ではありますが、紹介したいと思います。
3 検査を断られた3つの理由
心配し過ぎと言われるかもしれませんが、視野が欠けるなんてことにはなりたくなかったので、それは必死になります。
そしてお医者様が詳しい検査を断った理由は、主に次の3つの理由と思われます。
緑内障は40歳以上の方に多くみられる病気だそうです。
ですので、40代以下で詳しい検査を受けたいと言っても、眼圧が正常で眼底に異常がなければ、それ以上の検査の必要はないというのが妥当な判断ということでしょう。
緑内障は眼圧が上がって、その圧が神経を圧迫することで、神経が委縮して視野が欠けていく病気です。
つまり眼圧が正常内であれば、緑内障のリスクは低いということになります。
ところが緑内障の6割の方は、正常眼圧で緑内障に罹患しているそうです。
ですので、眼圧だけで緑内障を発見できないケースも増えているそうです。
こういう場合には、OCT検査(眼内のCT・MRIともいえる検査:Optical Coherence Tomography⇒光干渉断層計の略)や視野検査が必要だそうです。
すべての眼科が、緑内障の精密検査の機器をそろえているわけではないようです。
私はコンタクトレンズ販売会社の隣にある眼科さんで、このように断られました。
恐らくは、コンタクトレンズの処方に特化していたのかなぁと感じますが、そこは素人にはよくわかりません。
機器がなければ検査もできません。
ただ病院に行って、「緑内障の精密検査の機器があるか」なんて聞けないですよね(^^;
そういう時には日本眼科学会の専門医かどうかを基準にするといいようです。
私見で恐縮ですが、以上が検査を断られた理由だと考えています。
こうやって冷静に断られた理由を振り返ってみると、仕方なかったかなとも思うんです。
それでも「大丈夫」とか「心配ない」とか突っぱねるように言わないで、
「緑内障は40代以上がなりやすい病気なので、まだ心配しなくて大丈夫ですよ。」
とか、
「そうですよね。確かに心配ですよね。よかったら本を読んでみたらどうですか?図書館にたくさんありますよ。」
とか、患者に寄り添った言葉をくれてもいいのかな・・・、と思わなくもないのが、正直な感想です。
これだけでも十分安心できたと思いますし、無駄に断られなくても済みましたしね。
この言葉を言うのに10秒あれば足りると思うのですが・・・。
私は甘えてますかね(^^;
4 かかりつけ医を作る
今回このブログを書くにあたって、いろいろと本を読んだんですが、どの本にも「かかりつけ医」を作った方がいいと書いてあります。
もちろん、本を出すくらいの先生ですから、そういう先生であれば是非お願いしたいのですが、その医院まで行くというのも難しかったりします。
そんな中で、これまでの人生の中で唯一「心配ならば検査をしてみますか?」と声をかけてくれた先生がいました。
それが大泉ゆめりあ眼科クリニックの院長先生です。
こちらの先生は女性で、日本眼科学会の認定の先生ですので、安心して診察を受けられます。
ホームページの院長のあいさつを拝見したら、「患者の心に寄り添う医療をしていく」とありました。
まさにその通りだなと感じました。
そんな先生の人柄ですから、検査を進めてくれたんだと思います。
そして検査を勧めてくれた理由として、もう一つの要因を考えざるを得ないんです。
実は精密な検査を断られた先生は、全員男性だったんです。
うーん。どうなんでしょう。男性の先生がすべてそうだとは言いませんが。
色々な眼科に行って、少なくとも5回くらいは断られてるんですよね。
しかも毎回突っぱねるような感じで・・・。
まぁ年齢的に問題ない年であったのも関係するとは思うので、今と比較しても仕方ないんですが。
それがすべて男性で、今回検査の声掛けをしてくれた先生は女性。
・・・。
ま、偶然ですね。気にしないようにします!
院内は女性の院長先生らしく清潔で、看護婦さんも丁寧で素敵な印象を受けました。
かかりつけの医院にするなら、こういう先生がいらっしゃるところがいいなと思います。
隣にコンタクトレンズのお店もありますので、コンタクトの処方から目の検査まで、頼れる医院だと思います。
これからも定期的に通って、しっかり検査してもらおうと思います。
大泉ゆめりあ眼科クリニックHPをご覧になりたい方はこちら
https://www.yumeria-eyeclinic.com/
5 まとめと次回のテーマ
私ごときが言うのは何なんですが、40代以上の方は、まずは緑内障の検査を受けていただければと思います。
なぜなら、人生100年時代に入っているからです。
恐らく我々が高齢者になったころには、平均寿命がもっと延びていると思います。
そんな時に視野が欠けていたら・・・。
心地いい人生を送るのが難しくなりますよね。
ですので、是非一度検査を受けていただければと思います。
緑内障は多因子性の疾患で、原因を特定することはできようです。
そして現代医療では、欠けた視野を元に戻す方法はない。
つまりいかに早期に発見して、その進行を食い止めるかが重要です。
さらにこのブログを書く上で、ちょっと気になるデータを見つけました。
次回はそのデータを紹介しながら、緑内障の治療と対策についてお伝えできればと思います。
目の健康を維持して、健やかで心地よい生活を送っていきましょう。
陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。
在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。
現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。
『何をしてもよく眠れない』
こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りをサポートする施術
「Windship treatment®」を提供しています。
このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。
セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。
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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。
引き続き感染対策をして、安心安全の社会を作っていきましょう。
【参考資料】
※1【ロート製薬アンケート結果】
https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/1009_01/
※2厚生労働省HP 患者調査
※3日本緑内障学会HP 「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)」報告
【参考文献】
・よくわかる最新医学 緑内障・白内障 杉田美由紀著 主婦の友社 2018年
・スーパー図解 白内障・緑内障 ビッセン‐宮島弘子監修 法研 2014年
【前回のブログ】
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リラクゼーションセラピスト、公認心理師、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(心理)