自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【目の健康を守る!】緑内障の治療と、明日からできる3つの対策

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お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。


11月に入り、東京ではなんだか生暖かい日が続いています。

 

気温の変化についていくのが、ちょっと大変な感じがしています。

 

暖かな陽気に誘われて、うっかり身体を冷やしてしまうことがあるかもしれません。

 

新型コロナウイルスは今のところ収まってはいますが、体調管理とマスク・うがい・手洗いを継続していきましょう。

 

前回のブログでは、緑内障とその検査についてお伝えしました。

 

40代以上の方は、気づかないうちに緑内障に罹患している場合もありますので、是非一度検査を受けてみてくださいね。

 

早期発見、早期治療で視野の欠損を防ぐことができます。

 


ところで、「緑内障を予防する方法はないのか?」と感じる方もいらっしゃると思います。

 

ブログを書くにあたって、いろいろと調べたんですが、「緑内障の予防」と表現して、その方法を紹介しているコンテンツはありませんでした。

 

これは恐らく、緑内障は多因子性で、原因が特定できていないことが影響していると思います。

 

ただ、予防の代わりに「目の健康を守る習慣」が紹介されています。

 

食生活、眼鏡・コンタクトレンズの使用法、目のリラックス法などです。

 

 

その中でも今回は、パソコンなどの情報通信機器との付き合い方に焦点を当ててみたいと思います。

 


そして実は、ちょっと気になるデータも見つけました。

 


今回はそのデータを紹介しながら、緑内障の治療と対策についてお伝えしていこうと思います。


目の健康を守る生活習慣を、身近なところから。


このブログが皆様のお役に立てば幸いです。


今回のブログは以下の内容になっています。

1 病気を受け入れられますか?

2 緑内障の治療と対策

3 情報通信機器の普及と緑内障

4 注視時間を減らす3つの工夫

 (1) 推敲は紙ベースで

 (2) アイディアは空を見ながら

 (3) うなずきながら深呼吸

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 病気を受け入れられますか?

ブログを読んで、検査をしてみようと感じた方がいたら、私としてはとても嬉しいことです。

 

ただ、検査に行ってみて実際に「緑内障」と診断されたらどうでしょう。

 


ショックだと思うんです。

 


もしかしたらそのショックが怖くて、診察に行きづらいという方もいらっしゃるかもしれません。

 


その気持ち、本当によくわかります。

 


わたし自身は両親ともに目の病気にかかっており、母親に関しては緑内障と診断されています。

 

ですから、いつかはなるだろう、そして早めに検査をしておこうという気持ちがありました。

 

そうだったとしても、検査を受けるというのは、なかなか勇気がいりました。

 

そして、前回のブログでお伝えした通り、検査を断られるたびに、不安感とガッカリ感に襲われました。

 

それでも、検査を申し出たのは家族の罹患歴があったからだと思います。

 

もし、家族の罹患歴がない方であれば、その勇気はなおさら必要なはずです。

 

ただ、緑内障は進行性の病気です。そして早く発見して治療を始めれば、それだけ視野の欠損を防ぐことができます。

 

仮に視野が欠けていたとしても、定められた視野が確保できていれば、車の運転もできます。

 

また、お子様のいらっしゃる方は、子供に対しても、目の病気に気を付けるきっかけを作ることができます。

 

もし、緑内障に関して不安がある方は、診察に行ってみてくださいね。

 


こんなことをお伝えするのは気が引けるのですが、その不安は、時間が経っても解消されません。

 


時間が経てば経つほど、不安は大きくなります。

 


病院に行くのはとってもしんどいかもしれません。

 


でも、いい先生との出会いもあります。

 


それを楽しみに行くのもいいかもしれませんよ。

 


そして、医学の日々進歩発展しています。

 

今は進行性の病である緑内障も、治癒することが可能な病気になるかもしれません。

 

まずは検査して、ご自分の目に異常がないか、確認してみてくださいね。

 

2 緑内障の治療方法

さて、実際に緑内障と診断されたときはどのような治療になるのか。

 

私はお医者様ではありませんので、調べたことを、紹介程度に書かせていただきます。

 

治療の方針はすべて「眼圧を正常範囲内にコントロールする」というのが基本方針のようです。

 

(1) 目薬

一般的にはまず目薬で治療を開始します。

 

高い眼圧を下げる作用のある目薬を差します。

 

ちょっとしんどいかもしれませんが、この目薬は毎日差すことになります。

 

緑内障の進行が止まっているからと言って、途中でやめてしまう方もいらっしゃるようです。

 

ただその結果、病気が進行してしまうということもあるそうです。

 

日常生活の一部として目薬を差し、定期的に通院して、病気とお付き合いしていきましょう。

 

(2) 内服薬

点眼薬で眼圧が下がらない場合には、内服薬で眼圧をコントロールすることになります。

 

ただ、内服薬には吐き気、食欲不振、手足のしびれ、頻尿などの副作用が多くみられるそうです。

 

このため、内服薬の使用には服用期間や量の制限があり、ある程度服用しても改善されない場合は、手術が必要になります。

 

(3) 手術

手術について詳しく知りたい方は、是非お医者様に相談してください。

 

何種類かあるのですが、ここで書くには専門的すぎるので、種類だけご紹介しますね。

 

 ア レーザー手術

 イ 外科手術

 ウ インプラント手術

 

ウ項のインプラント手術は、目に特殊なチューブを装着して眼圧をコントロールする最新の治療方法です。


以上が緑内障の治療方法です。

 

私の調べた限りでは、どの治療も健康保険適用となっていました。

 

治療については、是非かかりつけの先生を作っていただいて、その先生と相談してくださいね。

 

3 情報通信機器の普及と緑内障

ここからは緑内障の対策、目をなるべく疲れさせないような方法をお伝えしようと思います。

 

と、その前に。

 

情報通信機器の普及率について見てみたいと思います。

 


なぜ?

 


それはこのブログを書くにあたって、気になるデータだったからです。

 

それでは緑内障の総患者数と、パソコン、薄型テレビ(液晶・プラズマ等)、スマートフォンの普及率を紹介します。

 


まずは緑内障の患者数です。

f:id:sukkirioasis:20211108102730p:plain次にパソコンの普及率です。

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次に薄型テレビ(液晶・プラズマ等)の普及率です。

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最後にスマートフォンの普及率です。

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ここ数年、すべて右肩上がりのこのグラフを、どのように読み解きますか?

 


緑内障はあくまで多因子性の病気。その因子を単純に考えることはできません。

 

ただ情報通信機器の使用が、目の負担になるのは、皆さん感じていることだと思います。

 

もしかすると、因子の一つとして、これらの機器の普及があるのかもしれません。

 

そして情報通信機器の使用と、その画面を見るというのは切っても切れない関係です。

 

そこで、そんな情報通信機器の画面を注視する時間を、少しでも減らす工夫をお伝えしますね。

 

 

4 注視時間を減らす3つの工夫

画面を見る時間を減らすといっても、ちょっと待っていただきたいんです。

 

スマホやテレビは楽しみのために見る方が多いのではないでしょうか。

 

もちろん見すぎはよくないとは思うのですが、楽しみの時間を減らすというのは、あまりお勧めしたくありません。

 

ですので今回は、お仕事でパソコンを使っている方向けに、画面を注視する時間を減らす工夫を3つお伝えしますね。

 

これは私が実際にいろいろと試してみて、オススメだと感じるものです。

 

その工夫は次の3つです。

(1) 推敲は紙ベースで

(2) アイディアは空を見ながら

(3) うなずきながら深呼吸

 

(1) 推敲は紙ベースで

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お仕事でパソコンを使っていると、文章を推敲することがあると思います。

 

その時に、画面の文章を見て推敲していませんか?

 

もしそうであるとしたら、是非プリントアウトしてみて下さい。

 

紙で推敲すれば、画面を見る時間が少なくなります。

 

そしてペンをとって、紙に文字を書いてみてください。

 

ビックリするかもしれません。

 


書くための筋力の衰えを!!

 


学生の頃は、あれだけ書いて授業を受けていても平気だったはずです。

 

それなのに2、3行書くだけでも、意外と腕が疲れたりします。

 

そして、それだけ画面を見続けているということになります。

 

目のためにも、推敲は是非紙ベースで。

 

紙ベースで推敲すると、画面では見えなかったミスを発見したり、良い文章の流れが発見できたりしますよ。

 

(2) アイディアは空を見ながら

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仕事のアイディアを出すのに、パソコンとにらめっこしながら作っていませんか?

 

結局打たなきゃいけないから・・・とパソコンを打ちながらアイディアをまとめる方もいらっしゃると思います。

 

ただそんな時って、案外手が進まず、画面とにらめっこしている時間が多くなってしまいませんか?

 

そうだとしたら窓の外に向かって、空を見ながらアイディアを出してみてください。

 

もし近くに窓がないようであれば、クリップボードに紙を挟んで、空の見えるところまで行ってアイディアを出しましょう。

 

気分転換にもなりますし、いつも近くばかり見ている目も休憩できます。

 

そしてアイディアを紙に書き出してみてください。

 


考え事をしながら空を眺めるって、素敵じゃないですか?

 


そしてこの方法、実際アイディアが沸いてくるんです。

 

こうやって書き留めたアイディアをもとに、パソコンを打ってみてください。

 

アイディアを考えながらパソコンを打つより、ストレスなくスムーズに作業が進みますよ。

 

(3) うなずきながら深呼吸

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仕事でパソコンに向かっていると、集中して目を使う上に、頭も使いますよね。

 

するとどうでしょう。

 

目や脳に酸素や栄養を送るために、どうしても頭に血が上っていきます。

 

頭に血が上ると、それだけ頭部の体液が増えることになります。

 

あたまは頑丈な頭蓋骨で覆われていますので、頭部の体液が増えると、それだけ圧力が増すことになります。

 

圧力が増せば、その分神経は圧迫されます。

 

緑内障は視神経が圧迫されて、神経線維が委縮する病気です。

 

基本的に視神経は眼圧から圧迫を受けるものですが、頭部の圧力が増せば、必然的に視神経に対する圧迫も増えますよね。

 


こんな時には目を閉じて深呼吸をしてみて下さい。

 


腹式呼吸をすると、血流が良くなりますので、自然と頭部の体液が流れて、頭がスッキリしますよ。

 

ただ、じっと目を閉じて深呼吸をしていると、サボっているように見られるかもしれません。

 


そんな時は、うなずきながらやってみて下さい。

 


誰も文句は言いません。

 


なんかあったんだろうな・・・、と思われますから(^^;

 


軽く表情なんかを入れちゃったりすると、より効果的ですよ(^m^

 

 

5 まとめと次回のテーマ

いかがでしたでしょうか。

 

今回はパソコンに絞って、明日からできる工夫をお伝えしました。

 

情報通信機器の普及により、とても便利で楽しめる世の中になりました。

 

ただ、それと共に目の負担も大きくなっています。

 

これは皆さんも、実感があると思います。

 

実はこのような機器の普及に合わせて、厚生労働省から出ているガイドラインが17年ぶりに改訂されています。

 

次回のブログでは実際にガイドラインを読み解きながら、機器に対して行う対策をお伝えします。


新しいガイドラインを、今すぐご覧になりたい方はこちら
https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf

 

目の健康を保って、健やかで心地よい生活を送りましょう。

 

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陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。

 

在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『何をしてもよく眠れない』

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りをサポートする施術

「Windship treatment®」を提供しています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

ブログの更新は毎週水曜日。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。

 

引き続き感染対策をして、安心安全の社会を作っていきましょう。

 

参考資料

※1厚生労働省HP 「患者調査」

※2内閣府HP 「消費動向調査」 

※3厚生労働省HP 「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン

 

参考文献

・よくわかる最新医学 緑内障白内障 杉田美由紀著 主婦の友社 2018年

・ウルトラ図解 白内障緑内障 ビッセン‐宮島弘子監修 法研 2018年


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経歴・資格など
ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(心理)