【令和4年5月11日】
ご出産おめでとうございます。嬉しいことではありますが、産前産後の身体の変化はしんどいものですよね。そこで赤ちゃんの横に寝そべってできる、産後ケアのシンプルな体操をお伝えします。是非ご覧ください。
お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。
GWが終わりました。
久々の移動制限なしの連休でしたね。
存分に楽しめましたか?
GW前に比べ、新型コロナウイルスはまた増加傾向にあるようです。
今後も感染対策は、継続していきましょう。
さて、今月のブログは『新しいベビーマッサージ』がテーマです。
スッキリオアシスではこれまで乳児に接してきた経験をもとに、新しい形のベビーマッサージ
『Treatment with BABY(トリートメントウィズベイビー)』
をご提案しています。
Treatment with BABYは
●赤ちゃんとのコミュニケーションがスムーズになって、
●産後の身体のケアとダイエットができて、
●毎日のお世話が楽になる。
こんな方法です。
前回のブログでは、その基本中の基本となる「キス」についてお伝えしました。
"おでこにキス"でコミュニケーションを取って、感謝の愛情をそそぎましょう。
さて、今回のブログでは、産後のケアとダイエットについてお伝えします。
え?
いつになったらベビーマッサージを教えてもらえるんですか?
そんな声が聞こえてきそうです。
すみません。
Treatment with BABYでトリートメントする対象は、保護者の方なんです。
いや、だって、新しいベビーマッサージのご提案なんでしょ?
早く教えてよ!
おっしゃる通りですね(^^;
本当にその通りです。
ただ…、
実はベビーマッサージをしなくても、赤ちゃんはちゃんと育つんです。
イヤイヤイヤ!!!
提案するって言っているのに、そんなこと言ったら本末転倒でしょ!?
はい、その通りです(^.^;
そうなんですが、わたし自身、ベビーマッサージなんて受けていませんが、ちゃんと育ちました。
親に感謝ですね。
そして、保護者の方が健やかな状態でいることは、子供にもいい影響があるんです。
ですので、普段のお世話をしながら、まずはおでこにキスをしていただいて、その次は産後の身体のケアとダイエットをおススメしたいんです。
主に女性を対象とした内容になるかもしれませんが、是非男性の方もご覧ください。
赤ちゃんのお世話をしながらできる、男性用のとっておきのトレーニングもご紹介していますので。
今回のブログは、以下の内容になっています。
1 産前産後の身体の変化
2 自己犠牲になっていませんか?
3 骨格と筋膜に注目する
4 身体のための3つのケア
(1) 胴回しで骨盤を元通りに
(2) ゴキブリ体操でむくみ対策
(3) 母乳育児でダイエット
5 まとめと次回のテーマ
それでは、始めていきますね。
1 産前産後の身体の変化
ご出産、本当にお疲れさまでした。
産前産後に当たって、奥様のお身体には大きな変化が伴いましたよね。
お腹が大きくなって、
お腹の中にいたお子さんが、外に出てきて、
母乳が出るようになって、
この変化だけでも、相当な負担だと思います。
そして、場合によっては身体にメスを入れて、出産に臨んだ方もいらっしゃると思います。
初産にしろ、そうでないにしろ、お子様を迎えて、新しい生活が始まるのは同じです。
新しい生活に慣れるのには、時間がかかると思います。
そして身体がもとに戻るのも…。
赤ちゃんのお世話が優先になって、自分自身が後回しになってしまうことも、きっとありますよね。
ただそれは、赤ちゃんにとっても、保護者の方にとっても、あまりいいこととは言えないかもしれません。
2 自己犠牲になっていませんか?
「子供のためなら頑張れる」
そのお気持ち、本当によくわかります。
そしておっしゃる通りです。
お子様のために頑張らなければならないことって、たくさんありますよね。
もちろんそれは大切なことで、必要なことだとは思うんですが…
自分の身体を置き去りにしてまで、頑張っていませんか?
もし、そうなってしまっているとしたら、お世話が自己犠牲になっているかもしれません。
自分を犠牲にしてまでお世話をするのは、あまりおススメできません。
もちろん、自己犠牲が必要なこともあります。
突然の出来事に、とっさに身を挺して…なんてこともあるかもしれません。
ただそれは、極限状態のときです。
そしてもちろん、最低限のお世話は必要です。
これまで自分のために使っていた時間を、赤ちゃんのために使わなければならないこともありますよね。
ただ、必要以上にお世話をしたり、普段の生活で、自分自身を犠牲にしてまで頑張ってしまうと…
本当にそれで、赤ちゃんは嬉しいと感じるでしょうか。
むしろ、罪悪感を負わせてしまうことになると思います。
そして自分が自己犠牲を当たり前にしていると、いつのまにか相手にもそれを強いることになってしまいます。
赤ちゃんのお世話と自分自身、バランスが大切です。
もしかしたら「赤ちゃんが心配だから」
と、無理して頑張ってしまう方も、いるかもしれません。
赤ちゃんは自分で自分のことをできないので、そうなってしまうのも当然です。
ただ、1つお伝えしたいのは、赤ちゃんもそんなに弱くないんです。
母乳やミルクをあげて、おしめを替えて、暑さ寒さから守ってあげれば、赤ちゃんは育ちます。
それにも関わらず、「あなたが心配」という感情を赤ちゃんに向け続けてしまうと…
「あなたのことを信じていません」
というメッセージになってしまいます。
心配になることも、もちろんあると思います。
それは当然の感情です。
慣れていないと、心配な気持ちも湧いてきます。
大丈夫です。
自分を信じて、赤ちゃんを信じて、
「生まれてきてくれて、ありがとう」
この気持ちで、少しずつ慣れていきましょう。
信じて見守る。
こんな心持ちがいいかもしれません。
そして、新しい生活に慣れてきたら、ご自身の身体のことにも目を向けてみてください。
恐らく、産後1~2カ月後の時期からになるでしょうか。
それでは具体的に、身体のどの部分に注目するか説明しますね。
3 骨格と筋膜に注目する
自分の身体の、どんな事に注目すればいいのかというと…
それは骨格と筋膜です。
まずは骨格のお話からしますね。
妊娠前と産後では、実は骨格が変化しているんです。
コチラの骨盤のイラストをご覧ください。
このイラストからもわかるように、産後は骨盤が広がっています。
これは、骨と骨をつなぐ"腱"が伸ばされて、その状態で固まってしまっているせいです。
実はこの腱が厄介で、一度変化してしまうと、自然には戻りにくいんです。
これは、骨盤だけでなく、他の部分の腱でも同じです。
例えば骨折をして、関節ごとギプスを付けたとします。
ギプスを外した後は、関節が固まってしまっているので、動かしてリハビリをしなければなりません。
これは、関節を動かせなかったので、腱が固まってしまったことが原因です。
他にも、ストレートネックという症状を、ご存じでしょうか。
OA機器の長時間同じ姿勢で使っていると、首の骨のカーブがまっすぐになってしまうものです。
これも、長時間同じ姿勢を取ることで、首と首をつなぐ腱が固まってしまったがために、起きてしまう症状です。
このように、腱は同じ状態を取り続けると、そのままの状態になってしまうんです。
つまりケアをしないと、骨盤は広がったままになってしまいます。
次に筋膜です。
これは説明の必要がないかもしれませんが、こちらのイラストをご覧ください。
妊娠前と妊娠後で、明らかに皮膚や筋膜が伸びているのがわかります。
出産直後は、この筋膜が伸びたままの状態なわけです。
ただ、皮膚や筋膜は身体に合わせて自然に戻っていきますが…。
骨盤が広がったままだと、その状態に合わせたサイズになります。
ですので、骨盤のケアをしないと、産前よりプラスサイズの体型になってしまうんです。
そしてこの広がってしまった空間を、何で埋めるかというと…。
そう。
脂肪です(ToT)
できれば、
「妊娠したせいで太ってしまった」
なんてことは避けたいですよね(^^;
そこで簡単な体操で、赤ちゃんと一緒に、伸びて固まった腱を緩めて元に戻しましょう(^^)b
4 身体のための3つのケア
それでは、骨盤のケアのための体操をご紹介しますね。
その体操はたった1つで十分です。
それは「胴回し」です。
これだけで大丈夫です。
産後ケアの体操は色々とありますが、わたしは胴回しだけで十分だと考えています。
たくさん種類をやるのは、大変ですからね。
ただ、産後の身体の変化は骨盤だけではありません。
そのケアをするための体操をもう一つ、そして母乳育児のダイエット効果、合計3つの身体のケアを説明しますね。
固まってしまった腱は、動かすことで元に戻っていきます。
そこで次のイラストのように、胴を回す(ねじる)という体操を行ってください。
これを、赤ちゃんの横でやりましょう。
「寝返りの練習をしましょうね~」
「ゴロ~ン、ゴロ~ン」
こんな風に、話しかけながらやりましょう。
自分だけやるのではなく、赤ちゃんに話しかけながら、一緒にやるのがポイントです。
だいたい産後1~2カ月後から始めていただければと思います。
お子さんも、少しずつ寝返りの練習をしますよね。
それと一緒に、ご自身の骨盤のケアもしちゃいましょう。
ただ、出産で身体にメスを入れた方は、くれぐれも無理は禁物です。
ご自分の傷の具合を確認しながら、やってくださいね。
これは奥様だけの体操かというと、そういうわけではありません。
男性の方も、座り仕事が多い方は、骨盤を本来の形に戻す作用がありますので、是非やってみて下さい。
「強度が物足りない」
そう感じるあなたは、足を床に付けないでやってみましょう。
それでも物足りない方は、さらに足を延ばしてみましょう(^m^)
実はこの足を延ばした状態でやる胴回しは…
自衛隊のレンジャー訓練でも取り入れられているトレーニングなんです(^.^;
レンジャーを卒業した方に、
「胴回しって知っていますか?」
と尋ねると、たぶん苦笑いします(^_^;
それほど強度がありますので、まぁ足を浮かして伸ばすバージョンは、筋トレ好きな人だけやってくださいね。
先ほど余った空間を埋めるのは、脂肪だとお伝えしました。
ただ、いきなりその空間に脂肪が溜まるわけではありません。
それでは、当初その空間を何で埋めるかというと…
それは体液です。
産後の身体は空間が余っている状態なので、妊娠前より体液を身体に蓄えやすい状態になっています。
体液を身体に蓄えやすいと…
むくみやすくなりますよね。
妊娠中にむくんでいたという方も、いらっしゃると思います。
そんなむくみを和らげるのにおススメなのが、「ゴキブリ体操」です。
こんな感じの体操ですね。
ネーミングはともかく、効果はありますので、これも赤ちゃんの隣でやりましょう。
「手と足をブラブラするね~」
と言いながら、胴回しの後にやっていただければと思います。
赤ちゃんが寝転がりながらはしゃぐのを、まねるような気持ちで行っていただければと思います。
子供心に戻って、一緒にはしゃいでブラブラしちゃいましょう♪
この体操の理屈は単純です。
重力の力を借りて、手足の先に溜まった体液を、胴体に流すというものですね。
実際にやっていただけるとわかるんですが、
●胴回し1分
●ゴキブリ体操1分
産後の身体には、これだけでもかなりの運動量になります。
この2つの体操を続けるだけで、産後の骨盤のケアとダイエットには十分です。
あとは、、、
食べ過ぎに注意していただければ(^-^;
もし好きなだけ食べたいのであれば、玄米食を取り入れて下さい。
これについては先月のブログで紹介した、頑張らないダイエットを参考にしていただければと思います。
そしてゴキブリ体操は、むくみ以外にも嬉しい効果があります。
それは、手足のシワのケアです。
手足って、年齢が出やすいところですよね。
そんなシワのケアもゴキブリ体操でできるんです。
手足は身体の末端になります。
身体は重力を受けて、常に下に力が働きますので、身体の末端にどうしてもシワがよりやすいんです。
それを上にあげてブラブラすることで、末端に寄っているシワを逆方向に伸ばすという体操になります。
赤ちゃんと一緒に、むくみとシワのケアをしちゃいましょう(^^)v
実は母乳育児は、ダイエット効果もあるんです。
母乳育児をすると、1日に約500キロカロリーを消費するそうです。
これは1時間以上のジョギングをしないと、消費できないカロリー量です。
ですので授乳すれば、かなりのカロリーを消費することができます。
このように母乳で、妊娠脂肪を効率的に消費することができます。
おっぱいをあげている時に
「ダイエットに協力してくれて、ありがとう」
なんて気持ちであげていると、気分も違うかもしれません。
また、授乳をすることで、産後ホルモンのバランスが整い、子宮を収縮する作用があります。
こんな感じで、ホルモンが働らきます。
と、授乳に関しては色々な作用があるんですが、母乳育児に関する話は、これくらいにしようと思います。
わたしは男性ですので、授乳に関する知識をいくらここで説明しても、説得力がない気がするんです。
そして必ず母乳育児をすべきだ、とお伝えしたい訳ではありません。
母乳育児については、いろいろな話を伺います。
もちろん母乳がちゃんと出ればいいのですが…。
わたしが実際に直接お話を伺ったことがあるだけでも、母乳がうまく出なかったりする話は、何度も聞いたことがあります。
そして母乳は作られるけど、乳首から出すことができなくて、乳房にメスを入れて、母乳を出す処置をしなければならなかったという話も聞きました。
男性のわたしには、ただただ、うなずくことしかできませんでした。
赤ちゃんはミルクでも、十分育ちます。
そして保護者の方が、
「いかに健やかにいられるか」
これが今回ご紹介している、Treatment with BABYのスタンスです。
母乳で育児をするか、ミルクで育児をするか。
ご自身が健やかにいられる方法を、選んでいただければと思います。
ただ母乳を出すことは、女性のホルモンのバランスに関係してきます。
知識としては、知っておいた方がいいと思います。
もし、母乳育児のメリットについて、まだよく知らないという方は、検索してみて下さい。
キーワードコピーのボタンを、ブログの最後につけておきますね。
5 まとめと次回のテーマ
今回のブログでは、産後の身体のケアとダイエットについてお伝えしました。
赤ちゃんと一緒に、育児をしながらできる方法ですので、是非続けていただければと思います。
「話しかけながら」がポイントですよ。
赤ちゃんに「ありがとう」の心持ちで、やってみて下さいね。
次回のブログでは、いよいよタッチで赤ちゃんのケアをする方法をお伝えします。
是非ご覧ください。
さて、最後に恒例の今週の体重計です
先週58.7㎏⇒58.4㎏
今週はなぜか自分では普段作らないものを、無性に食べたくなってしまって…
コンビニでオムライスを買って食べたり、スーパーのお弁当コーナーでお好み焼きやお寿司を買って、たくさん食べちゃいました(^^;
こんな時に我慢しなくて済むのも、普段玄米食を続けているお陰だと思います。
【体重をアップする理由】
【頑張らないダイエット②】 食事を我慢しない『たった1つの方法』
※参考資料
ゴキブリ体操のやり方:手足ぶらぶら30秒でむくみ、冷え性に効果あり! | ゴキラボ
母乳ダイエットで痩せる!授乳中に消費するカロリーは? - こそだてハック
※令和6年2月26日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。
陸上自衛隊に15年勤務。リラクゼーションセラピスト。公認心理師。レンジャー隊員。
在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。
現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。
『いくら寝ても疲れが取れない』
こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。
このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。
セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。
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