自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【長寿化と老害④】『日本残酷物語』から令和時代の生き方を読み解く

令和6年12月25日

人生100年時代と言って差し支えない令和時代。その長い人生をどのように生きていくか。宮本常一先生が監修した『日本残酷物語』から読み解きます☆是非ご覧ください。

 

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

 

メリークリスマス!

 

ですね(^^)

 

皆さん、クリスマスケーキは召し上がりましたか?

 

わたしはケーキを自分で買って食べるのは、この時期くらいになりましたね(^^;

 

普段はまず買わないので、たまに食べるとやっぱり美味しいです(^o^)

 

来年が待ち遠しい…って、ちょっと気が早すぎますね(^ⅿ^;

 

 

さて、今月のブログでは「長寿化と老害」をテーマにしています。

 

12/4      【長寿化と老害】『それでもあなたは長生きしたいですか?』を読んで

12/12    【長寿化と老害②】『安楽死が合法の国で起こっていること』を読んで

12/18    【長寿化と老害③】老害と禅譲が込められた小説『迷走地図』を読んで

 

の3回に分けてお伝えしています。

 

尊厳死安楽死の可否」

 

「”老害”と”禅譲”」

 

なかなか難しい問題ですが、長寿化の課題について向き合ってきました。

 

 

さて、現在の年号は令和。

 

人生100年時代と言って差し支えないと思います。

 

今週のブログではこの時代の生き抜き方を、宮本常一先生が監修した日本残酷物語から読み解いていこうと思います。


ブログは以下の内容です。

1 『日本残酷物語』とは

2 ”残酷”は身近だった

3 豊かだからこそできる選択

4 人生100時代の生き方

 (1) 罪悪感を負わない

 (2) 理不尽な責任に抗う

 (3) あたりまえに感謝する

5 まとめと来月のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 『日本残酷物語』とは

日本残酷物語は、民俗学者宮本常一先生が筆頭の監修者となって編集された著作です。

 

初版は1959年、昭和で言うと34年です。

 

日本各地の残酷な風習や苦しい生活が、克明に描かれています。

 

刊行の言葉に、

 

「流砂のごとく日本の最底辺にうずもれた人々の物語」

 

と、謳われています。

 

わたしが手にしたのは、1995年に出版されたもので全5巻。

 

1巻 貧しき人の群れ

2巻 忘れられた土地

3巻 鎖国の悲劇

4巻 補償なき社会

5巻 近代の暗黒

 

となっています。

 

副題を拝見するだけで、なんだか深い溜め息が出ますよね(^^;

 

”残酷物語”の名の通り、その内容は日本の歴史の中の貧しくて苦しい生活が描かれているので、なかなか読み進めることができなくて(^.^;

 

まだ1巻しか読めていないんですが、少しずつ読破しようと思っています。

 

 

 

え?

 

 

 

ちゃっちゃと読めばいいって?

 

 

 

(^o^;

 

 

 

いやいやだって、1節読むたびに深~い溜め息がでてきちゃうんですもん(^n^;

 

そんな内容なんです(^^;

 

 

この本に出合ったきっかけは、別の本を読んでいる時に宮本先生の名前とこの本の書名が出てきたことです。

 

それまでは宮本常一先生のことは、存じませんでした(^^;

 

ウィキペディアで宮本先生を検索してみると、、、

 

1907年、山口県周防大島生まれ。

 

生涯にわたり日本各地をフィールドワークし続け、その数は1200軒以上の民家に宿泊したと言われているそうです。

 

民俗学の研究者としては漂泊民や被差別民、性などの問題を重視したため、柳田國男の学閥からは無視・冷遇されたとあります。

 

ちなみに柳田國男先生は、日本民俗学創始者と言われる方です。

 

柳田先生は知っていました(^^;

 

岩手県の伝承をまとめた遠野物語が有名ですかね。

 

遠野物語には河童や迷い家マヨイガ)、オシラサマなどの伝承が収められています。

 

実はこの遠野物語の影響されて、遠野まで観光に行ったこともあります(^^;

 

 

ちょっと話が逸れちゃいましたね。

 

 

日本残酷物語に戻りましょう。

 

 

この本には現代の日本からは想像することが難しい、残酷な現実が収められています。

 

その現実をご紹介していこうと思います。

 

 

2 ”残酷”が身近だった時代

日本残酷物語では、様々な残酷が取り上げられています。

 

ただ、今月のブログのテーマは「長寿化と老害

 

長寿に関係するものを取り上げたいと思います。

 

 

第一巻の「老人と子ども」の節には、老人の遺棄について記されています。

 

 

遺棄する理由は、口減らし。

 

 

つまり経済的な理由です。

 

 

各地の地名にも残っているので、「姥捨て(うばすて)」という言葉は、聞いたことがあると思います。

 

11世紀(平安時代)頃に記された「大和物語」には、長野県の姥捨山の話があるそうです。

 

すでにその頃には、老人を遺棄する風習があったんですね。

 

また「遠野物語」には、デンデラ野という老人遺棄にまつわる話があります。

 

その昔、老人が60才になるとデンデラ野に捨てられたそうです。

 

そしてある地方の説話では、

 

「ただ食うだけで働きのない老人を森に捨てたが、いくら里が近くても、はい出して里に帰ってくるものはいなかった」

 

と、伝えられているそうです。

 

さらに身寄りのない老人は、土地によっては最後まで生き抜くことが難しく、自ら命を絶つ道を、選ばざるを得なかった方もいたようです。

 

その他にも、西国三十三カ所や四国遍路の巡礼中に、行き倒れにになる老人もいたそうです。

 

明治時代には、ある土地で何百人もの旅人の行き倒れがあったと言われているそうです。

 

そうした死者があると、正式には役所に届け出て検死をしなければならないので、その手間を省くために村の方は死者があると、死体を山まで捨てに行ったという話も残っているそうです。

 

 

 

 

 

えー、、、。

 

 

 

 

 

なかなか読み進められないのを、ご理解いただけたでしょうか(^^;

 

こういった残酷な話が、たくさん詰まってるんです(^n^;

 

現代を生きる我々からしたら、本当に残酷だと感じますよね。

 

 

100年くらい前までは、このような残酷が身近だったんです。

 

 

口減らしのため、つまり経済的理由で老人を山野に遺棄していたり、老人自身が自らの命を絶つための行動をとっていたわけです。

 

 

これをふまえると、安楽死尊厳死、医師幇助自殺は病院等で最後の時を迎えられるので、残酷ではない方法と言えるかもしれません。

 

 

病院や老人ホームが「現代の姥捨山だ」なんて揶揄されることがあったり、独居老人の孤独死が社会問題になっていたりもします。

 

 

そんな話を聞くと切ない気持ちになりますが、それでも歴史を振り返れば”残酷”ではなくなっていると感じます。

 

 

「残酷な現実をなくしたい」

 

 

そんな取り組みを続けた結果だと思います。

 

 

ただ、ちょっと思ったりもするんです。

 

 

残酷でないことが、あたりまえになっていないかと。

 

 

3 豊かだからこそできる選択

まだ第1巻しか読めていない『日本残酷物語

 

ただその1巻だけでも、略奪、飢饉、風土病など、たくさんの残酷な物語が記されています。

 

 

生活のすぐそばに、”残酷”があったのがうかがえます。

 

 

そして簡単に日本の歴史を振り返ってみても、先の大戦からはまだ100年も経っていません。

 

江戸時代は鎖国して平和だったとも言われますが、何度も飢饉が起きました。

 

そしてそれ以前は、戦国時代。

 

戦乱の時代がありました。

 

今と比べれば、残酷が身近にあったと思います。

 

『残酷があたりまえ』

 

だったわけです。

 

そして現代を見てみると、大変なことや理不尽なことはもちろんたくさんあるとは思います。

 

ただ、”残酷”と感じることは、昔に比べると少なくなったと言っても差し支えないでしょう。

 

残酷と感じる選択をしなくてもいい時代になった、ともいえるかもしれません。

 

 

 

残酷なことをしたい人なんて、いませんからね。

 

 

 

今月のブログでは、長寿化の課題についてお伝えしました。

 

富家孝(ふけたかし)さん著、『それでもあなたは長生きしたいですか?~終末期医療の真実を語ろう~』では、寝たきりなどで長生きすることの残酷さを。

 

児玉真美さんの著書『安楽死が合法の国で起こっていること』では、安楽死が合法化されることで起きかねない残酷な現象を。

 

 

一見、両極端の考えを主張している著書かもしれませんが、「残酷な現実をなくしたい」という気持ちは一緒だと感じます。

 

 

ただこのような取り組みは、科学技術が発達し、経済的に豊かになったからこそとれる選択です。

 

 

昔は口減らしのため、つまり経済的な理由で残酷な選択をしていたわけですから。

 

 

残酷でないことがあたりまえになったのは、豊かな時代になったごく最近のことだといえます。

 

 

そして、この豊かさを続けていくには、”老害”による社会の新陳代謝の停滞を避け、次の世代へつなげていく”禅譲”が必要であること。

 

それを松本清張先生の小説『迷走地図』から読み解きました。

 

 

様々な課題はあるものの長寿化は今後も進み、その平均寿命は令和52年には、男性85.89年、女性91.94年となり、女性は90年を超えると見込まれています。

 

 

令和は人生100年時代。

 

 

その時代を健やかに心地よく生きるためのすべを、わたしなりの観点からお伝えできればと思います。

 

 

4 人生100時代の生き方

わたしのような若輩者が、「生き方」などという大それたことお伝えするのは、とても恐縮なことです。

 

 

ただ、わたしは人とはちょっと変わった経験をしています。

 

 

それは元陸上自衛官でレンジャー訓練を修了していること。

 

 

命のやり取りを想定しなければならなかったこと。

 

 

それは自分自身の命が尽きることも、想定しなければならなかったこと。

 

 

そして心理の国家資格「公認心理師」として、人間の心理を探求していること。

 

 

命のやり取りの際の心理を探求した経験のある人間なんて、あんまりいないと思うんです(^^;

 

 

そんな変わり者の考え方なので、ほどほどに耳を傾けていただければ幸いです。

 

 

それでは人生100年時代を健やかに心地よく生きるすべを、3つお伝えします。

(1) 罪悪感を負わない

(2) 理不尽な責任に抗う

(3) あたりまえに感謝する

1つづつ説明していきますね。

 

 

(1) 罪悪感を負わない

人間にとって罪悪感というのは、非常に恐ろしいものです。

 

命の途切れるときが近づくにつれて、罪悪感というのはどんどん大きくなります。

 

罪悪感が大きくなればなるほど、死への恐怖は大きくなります。

 

ですので、罪悪感がわくようなことはしないことが大切です。

 

 

ま、あたりまえのことかもしれませんね(^^;

 

 

小さい頃から「悪いことはしてはいけません」と言われたことが何度もあると思います。

 

これは誰かを傷つけないために大切なことなんですが、自分が罪悪感を負わないようにして、最後の時に安らかに眠るためにも大切なことです。

 

もちろん人間は完璧ではありませんから、時には罪悪感を負うようなことをしてしまうかもしれません。

 

 

その時は素直に謝ることです。

 

 

ただ、年を重ねると”素直に謝る”ってことが、難しくなってきたりしますよね(^o^;

 

 

自分より目下の方に対しては、特にそうだと思います。

 

 

そして、時間が経てば経つほど謝りにくくなるものです。

 

 

相手のためにも、自分のためにも、そして最後の時に安らかに眠るためにも、早めに素直に謝りましょう。

 

ちなみに、今この瞬間がもっとも早いので、誰かに何かを謝りたければ、、、

 

 

今がチャンスでーす!

(by サンシャイン池崎)

 


って、ふざけちゃってすみません(^^;

 

 

 

気を取り直して(^^;

 

 

 

それと、ちょっと気をつけてもらいたいことがあるんです。

 

世の中には色んな方がいて、全く悪くないことに対して、自分の価値観を押し付けて、ありもしない罪をなすりつけてくる人間がいます。

 

そんな罪悪感は、全く負う必要はありません。

 

そのような人間とは、しっかり距離を取ってもらえればと思います。

 

 

(2) 理不尽な責任に抗う

長く生きれば生きるほど、責任を負わなければいけない場面は増えると思います。

 

生きていれば、何かしらの責任を負うのはあたりまえのことですから。

 

誰しもその責任の範疇で、行動しているはずです。

 

 

これは生きている限り年齢関係なく、誰でも同じだと思います。

 

 

またその責任の重さは、若年者は軽く年配者ほど重い。

 

職場だと役職の低い方ほど軽く、高い方ほど重い。

 

そして、経済活動においてはその責任が重ければ重いほど、経済的な対価が得られる。

 

 

これは自然の摂理と言えるでしょう。

 

 

ただこの摂理に反して、自分の責任を自分より立場の弱いものに押しつけようとしてくる人間がいます。

 

つまり、理不尽な責任を負わせようとするわけです。

 

この理不尽な責任には、必ず抗うようにしてください。

 

その責任を、押し返すようにしてください。

 

 

『それはわたしの責任の範疇ではありません』

 

 

と。

 

 

さらに言うと、

 

「あなたには期待している」

「あなたならできるはずだから」

「こんなこともできないの?」

 

こんな言葉には注意が必要です。

 

一見、檄をとばしているように感じるかもしれませんが、その向こうには理不尽な責任の押付けが待っているかもしれません。

 

「あなたは期待を裏切った、だからあなたの責任だ」

「できるはずができなかった、だからあなたの責任だ」

「こんなこともできなかった、だからあなたの責任だ」

 

人間は完璧ではありませんから、一生懸命頑張ってもできない時もあります。

 

さらに自分のできる以上のことを任されたら、そこにはやっぱり限界があります。

 

できないものはできないと、はっきり伝えることも理不尽な責任に抗う方法の1つです。

 

そしてできなかった時の責任を、自分一人だけで負う必要はありません。

 

一人で負わなければいけない責任なんて、そうそうないですから。

 

 

理不尽な責任を背負わされてしまうと、心地よく生活することが非常に難しくなります。

 

いずれ身心に支障をきたし、病床に伏せてしまうこともありえます。

 

 

 

こうなってしまうと、人生の最後を迎えるときに後悔することになります。

 

 

 

なぜあの時に抗わなかったのか、と。

 

 

 

できればこんなことは、避けてもらいたいんです。

 

 

 

そしてもう1つ。

 

 

 

人間は弱い生き物だったりします。

 

 

 

自分で負わなければいけない責任から、逃げたくなる時もあると思います。

 

 

 

ただ逃げたあとには、必ず誰かがその理不尽な責任を負うことになります。

 

 

 

自分自身の内側にある、弱い気持ちにも抗うことも忘れないでください。

 

 

(3) あたりまえに感謝をする

健やかで心地よい人生を送るためには、感謝は必要不可欠なものです。

 

感謝をすると笑顔になりますし、された方も笑顔になります。

 

人生の最後の時にも感謝の気持ちを持てていれば、安らかな気持ちで眠ることができます。

 

 

ただ、生きている時間が長くなればなるほど、日常の色々なことがあたりまえになっていきます。

 

そしてあたりまえになってしまうと、感謝することが難しくなってしまうんですよね。

 

 

なぜならあたりまえだからです(^^;

 

 

そんなあたりまえは、先人たちの残酷な経験をもとに、暮らしを良くしようと懸命に努力した結果です。

 

そして今現在もその暮らしを支えてくれている方がたくさんいますし、わたしたち一人一人がその役目を負っています。

 

 

そう考えると、すれ違う方みんなに感謝です。

 

 

ま、それはちょっと大袈裟すぎますかね(^^;

 

 

特別なことに感謝はしやすいと思いますが、あたりまえで些細な事にも感謝をするようにする。

 

こうすると人生に笑顔と幸せが増え、最後の時を安らかに迎えることができると思います。

 

 

 

 

 

以上が人生100年時代を、健やかに心地よく生きるための3つの方法です。

 

 

わたしが心理職として探求してきたことは、変わっていると思います。

 

 

命のやり取りの心理

 

 

戦場帰還兵のPTSDの心理

 

 

災害などの緊急事態時の心理

 

 

そんな普通じゃない心理を取り扱ってきました。

 

それらを今月のテーマに落とし込んだとき、この3つが特に大切だと感じました。

 

 

変わり者の考え方ですが、人生100年時代を生きる参考になれば幸いです。

 

 

5 まとめと来月のテーマ

今回のブログでは、宮本常一先生が監修した『日本残酷物語』から人生100年時代の生き方を読み解いていきました。

 

かなり最近まで、残酷な選択をとることがあたりまえだったこと。

 

そして、そういった選択肢をとらなくてすむようになったのは、科学技術の発達などで豊かな時代になったからであること。

 

そしてその豊かで長い人生を、健やかで心地よく生きるためにはどうすればいいのか。

 

ちょっと変わった視点ではありますが、わたしなりの視点でお伝えしました。

 

 

今月のテーマの『長寿化と老害

 

 

若輩者のわたしにはちょっと荷が重いテーマだったので、最後まで書ききれるか不安でした。

 

2024年の総まとめとして、なんとか書ききれてホッとしています(^^;

 

 

年の終わりに、改めてこれからの人生のあり方について考えさせられました。

 

 

人生の後半戦に入ったばかりの、弱くてまだまだ未熟なわたしです。

 

 

これからも笑顔と感謝を絶やさずに、生きていければと思います。

 

 

今年も一年お疲れさまでした。

 

 

それでは良いお年を。

 

 

――――――――――

以下、来月のブログのテーマをご案内します。

 

来月のブログのテーマは

『2025年を迎えて』

 

です。

 

 

2025年はわたしにとって、色々なことが始まる年になりそうです。

 

そんな始まりの年を迎える気持ちなどを、お伝えできればと思っています。

 

わたくしごとで大変恐縮ですが、是非ご覧ください。

 

 

参考文献

日本残酷物語1 宮本常一ら監修 株式会社平凡社 1995年

 

参考資料

ウィキペディア宮本常一」「柳田國男

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。公認心理師産業カウンセラー

 

在職時は、年200件以上の面談に対応するカウンセラーの任務を行うと共に、隊員に対して「災害派遣の心構え」を教育をしていました。

 

そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

このブログでは、防災のこと、身心の健康、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

自衛隊での経験やセラピストとして学んだことが、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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【長寿化と老害③】老害と禅譲が込められた小説『迷走地図』を読んで

令和6年12月18日

近年よく耳にするようになった「老害」という言葉。いつから誰がどのようにして使い始めたのでしょうか。その言葉が出てくる小説『迷走地図』を読みながら考察します。是非ご覧ください。

 

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

 

いやぁ・・・。

 

本当に寒くなりましたね(^^;

 

しかもなんだか今週は、風の強い日が多かった気がします。

 

まるで赤城おろしを食らっているような…(^-^;

 

群馬で勤務していたころが懐かしくなります。

 

風邪などひかないよう、体調管理には気を付けていきましょう(^^)

 

 

さて、前回のブログでは児玉真美さんの著書安楽死が合法の国で起こっていること』の読書感想をお伝えしました。

 

安楽死が合法の国の現状や、法律があることで「すべり坂」という現象が起きてしまうこと。

 

そして、すべり坂を滑ることを止めるのは難しいこと。

 

さらに、その法律にもとづいて安楽死の道を歩む際に、必要不可欠なもの。

 

わたしなりの観点からお伝えしています。

 

前回のブログも是非ご覧ください。

 

 

今週のブログでは、松本清張先生の著書『迷走地図』の読書感想をお伝えします。

 

ウェブ検索をすると、この迷走地図が老害という言葉を最初に使ったものであると出てきます。

 

そんな訳で、この著書を実際に読んでみたんですが…。

 

 

(^^;

 

 

大作な上、わたしは小説を読まないので読むのにとても苦労しました。

 

というか、すみません。

 

目は全部に通したんですが、ちゃんとは読み切れないでこのブログを書いています(^n^;

 

まぁ、あらすじはウィキペディアやテレビドラマで理解はしましたので、どうかご容赦を。

 

老害という言葉と、どのように向き合っていくのか。

 

ご参考になれば幸いです。

 

ブログは以下の内容です。

1 いつから使われている?

2 松本清張『迷走地図』

3 人口動態から考える

4 老害の必然とどう向き合うか

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 いつから使われている?

まずは言葉の意味からご説明します。

 

weblio老害を検索してみると、以下のように出てきます。

 

「組織や社会で幅を利かせすぎて言動が疎まれる高齢者、あるいは、傍若無人な振る舞いによって若者に必要以上の負担や迷惑をかけている高齢者などを指す表現」

 

「ひらたく言えば迷惑な老人を侮蔑交じりに指す表現」

 

「もともとは組織の世代交代・新陳代謝を阻む高齢層といった意味が主流だったといえる」

 

「昨今では、組織というよりは世間・社会において迷惑な振る舞いをする老人一般を指す語として用いられている」

 

老害とよばれる言動は典型だけでも枚挙に暇がない」

 

「たとえば、

 

・前時代的な根性論を持ち出して若者をこき下ろす

 

・自分を無条件に絶対的に敬うように強いる

 

・自分の気にくわない(意に沿わない)ことがあれば癇癪を起こす

 

・てこでも譲歩しない

 

・注意力が衰えつつあるにも関わらず自動車を運転して高速道を逆走し、事故を起こす、場合によっては若者を巻き添えにする、

 

といった振る舞いなどは典型といえる」

 

 

以上になります。

 

 

えー。

 

 

結構辛辣ですよね(^n^;

 

 

まぁ確かに上記のような意味で使われていると、わたしも認識しています。

 

 

そしてこの老害という言葉は、いつ頃から使われるようになったか調べてみたんですが、Yahoo知恵袋に情報がありました。

 

パッと出てきたのは、松本清張先生の「迷走地図」で初めて使われたという情報でした。

 

迷走地図は、1982年2月から翌年5月まで朝日新聞で連載されていたものです。

 

ですので、少なくともその頃には使われていたようです。

 

そして、このブログを書くためにもう少し検索していたら、、、。

 

1970年の「マネジメント」という専門誌の11月号(日本能率協会・刊)のなかのコラムに『“老害"と後継者育成』というものがあるとの情報を得ました。

 

こちらも、国会図書館のデジタルコレクションで確認したところ、確かにコラムは存在しています。

 

コラムは内田知二さんが執筆しており、この方は人事労務に関する著作もしていらっしゃる方です。

 

 

コラムの要約は以下のような感じです。

 

「公害というのは今年最も騒がれた問題だが、最近企業では公害と並んで”老害”という言葉がささやかれている」

 

「経営幹部の年齢が高くなったため、企業の運営にいろいろと支障が出てきていることを指しての言葉なのである」

 

「適応力・吸収力・直観力・想像力・決断力は、高齢になると衰えると言われている精神的能力である」

 

「肉体的にも、一日中来客、訪問、会議、接待などと、ぎっしり詰まったスケジュールを毎日消化しなければならず、一般には高年齢者に適しているとは言えない」

 

「精神的能力、肉体的能力は個人差が大きく老齢者が必ずしも経営に向かないというのではない」

 

「が、老害などという言葉が突然起こった来たのは、最近技術革新に加えて、情報化、国際化、流動化といった新しい環境の変化が相次いで発生したため、この変化に対応できなくなった老齢幹部が増えてきた結果ではないか」

 

以上が老害に対する内田さんの認識で、以下に続くのは後継者育成についてです。

 

「今まで求められていた経営幹部ではなく、技術革新・情報化・国際化・流動化といった新しい環境の変化に対応できる後継者の育成が必要である」

 

と締めくくられています。

 

 

戦後の高度経済成に伴う公害が全国各地で発生し、いわゆる「公害国会」が開催されたのが1970年だそうです。

 

その公害という言葉を文字って、"老害"という造語が作られたようです。

 

現代で言うところの「○○ハラスメント」が乱発されているのと、同様の現象ではないでしょうか。

 

 

1970年というと、いまから50年以上前です。

 

その時代にすでに、こういうコラムが存在していたんですね(^^;

 

今でもおんなじことが言われているような気が…(^n^;

 

1970年以降の流れは、わたしがパッと思いつくだけでも、

 

個人でもパソコンを持てるようになって、

 

WINDOWSができて、

 

IT革命が起きて、

 

携帯電話が普及して、

 

大容量通信ができるようになって、

 

スマホが普及して、

 

AIができて…(^^;

 

情報技術の面だけ見ても、これだけたくさんの変化があったわけです。

 

わたしは幸い学生時代に、このような技術革新が重なったのでついていけました。

 

ただ、すでに社会人だった方にとっては、お忙しくてなかなか難しかったりしますよね。

 

 

こんな背景を踏まえた上で、松本清張先生の著書『迷走地図』をご紹介していきますね。

 

 

2 松本清張『迷走地図』

松本清張先生は1909年生まれ。

 

朝日新聞社に勤めていたそうです。

 

先述した通り、『迷走地図』は1982~83年の作品なので、御年70歳過ぎの作品です。

 

その内容は政治小説

 

松本先生のあとがきには、題材となった事案があったわけではなく、創作であると書かれています。

 

政治家はもちろん、秘書やドライバー、演説のゴーストライターなど、さまざまな人物の生きざまや政界での出来事が生々しく描かれています。

 

あ、もちろんフィクションですよ(^^;

 

ただ、先生は新聞社に勤めていた訳ですから、色々とみてこられたんじゃないでしょうか。

 

 

さて、ご自身が老害と言われてもおかしくない年齢で描いた『迷走地図』

 

 

小説内のある人物の演説で、

 

「今日、核全面廃止が叫ばれておりますが、わたくしをもっていわしむるならば、核爆発で世界が滅びるかもしれない未知数よりも、ロートル政治家核によって日本が破滅する確率の方がはるかに高いのでございます」

 

老害よ、即刻に去れ、であります」

 

というようなセリフが描かれています。

 

 

そのセリフの後にも、別の人物の演説の内容に、老化に伴う精神的な変化や肉体的な変化がかなり辛辣な形で表現されています。

 

先生自身も70代でこの小説を執筆されているので、その肉体的な変化や精神的な変化を、実際に感じてらっしゃったはずです。

 

それでも”老害”という言葉や、老化に伴う身心の変化を辛辣な表現で小説に組み込んだのには、何かしらの意図があったと推察できます。

 

 

老害”を初めて使ったとも言われるこの小説ですが、実は、”老害”という言葉は1度しか出てきません。

 

 

あ、もし見落としがあったらすみません(^^;

 

 

そしてそれとは逆に、小説の初めから終わりまで通して、頻繁に出てくる聞きなれない言葉がありました。

 

 

それは禅譲です。

 

 

禅譲(ぜんじょう)を weblioウェブサイトで調べると、

 

「中国における易姓革命観に基づく君主交代の一形式」

 

「天子がその位を世襲としないで、有徳の人にゆずること」

 

となっています。

 

 

この言葉は何度も繰り返し出てきます。

 

 

迷走地図は政治小説です。

 

 

政治の世界では、世襲議員の方がたくさんいらっしゃいますよね。

 

 

小説の中で、『天子がその位を世襲としないで、有徳の人にゆずること』を意味する、禅譲という言葉が何度も何度も出てくるわけです。

 

 

この小説は、ペン一本で飯を食っている松本清張先生が、同世代の政治家に対して送った一つのメッセージなのではないでしょうか。

 

 

『老化の影響は誰も免れることはできないんだから、”老害”となる前に去れ』

 

世襲することに心血を注ぐのではなく、国を良くすることに心血をそそげ』

 

『日本社会のために、次の世代の政治家に”禅譲”せよ』

 

 

そんな社会の声を、代弁する小説だったのかもしれません。

 

 

ただやっぱりこんなことが書けるのは、松本先生が老害の対象となる方と同年代だったからではないでしょうか。

 

そして、ご自身のペンの実力だけで、飯を食べているからだと思います。

 

一般の70代の方が、いくら同年代の方に「老害よ、去れ」なんて言っても、あなた誰ですかってなっちゃいますしね(^^;

 

さらに言えば、若い人間から年上に向かっては、なかなか言えないことです。

 

やっぱり失礼になってしまいますからね。

 

 

そんな中でも近年、老害という言葉をよく耳にするようになったのは事実です。

 

 

SNSの発達の影響もあると思いますが、若い世代から中年世代が、老害を意識していることは間違いないと言えるでしょう。

 

それではなぜ老害という言葉をよく聞くようになったのか、人口動態から考えてみたいと思います。

 

 

3 人口動態から考える

人口動態を調べる上で、「統計リアル」というウェブサイトの人口ピラミッドを参考に、グラフを作成しました。

 

1970年、2000年、2023年の3種類の人口ピラミッドをご覧いただこうと思います。

 

グラフは5才刻みになっていますが、細かくすると数字が見えなくなってしまうので、数字の表記は10才刻みにしてあります。

 

例えば、20才の段に2つの棒グラフがありますが、下段が20~24才で上段が25~29歳のようになっています。

 

それではご覧ください。

 

 

 

 

 

1970年はピラミッド型だったグラフが、2023年にはツボ型に変化しています。


1970年では80才以上の方の割合はごくわずかでしたが、年を経るごとに多くなっているのがよくわかります。

 

まさしく長寿化の影響ですよね。

 

逆に若い世代の割合は、年代を経るごとに少なくなっていることも読み取れます。

 

少子高齢化社会が進んでいるのが、目で見てわかると思います。

 

このブログの第1項でお伝えした通り、1970年には老害という言葉がすでにあったわけです。

 

老害の対象が何歳からになるかは決まっていませんが、ここでは仮に65才以上としてみます。

 

1970年の65才以上の割合は、男女合わせて7%です。

 

 

全人口の7%ですら、老害という言葉がささやかれるんです。

 

 

2000年にはその割合は17.7%

 

 

2023年では30.2%

 

 

1970年と比べて2023年時点での65才以上の方は、4倍以上になっています。

 

 

老害”という言葉が広まるのも、必然と言えるかもしれません。

 

 

そして、こんなネット上にこんな動画がありました。

 

経済学者の成田悠輔さんと、大臣も務めたことがある竹中平蔵さんの対談の動画です。

 

この当時竹中さんは、70才過ぎ。

 

そして成田さんは40前。

 

1分程度の動画なので、ご覧下さい。

 

 

(^^;

 

普通のアラフォーの人間には、言えませんよね。

 

成田さんのような方だから、言えたんだと思いますが…。

 

 

 

やっぱりこういうことなんです(^n^;

 

 

 

竹中さんは、老害をたくさん見てきたとおっしゃっていながら、ご自身の引退の話になるとそれはちょっと違うと。

 

今の70代の方って、とっても元気なんですよね。

 

ですので、まだまだ働けると感じてらっしゃると思うんです。

 

もちろん70代だったとしても、元気だから働きたいというの当然の感情で、わたし自身も働ける限りは働きたいと考えています。

 

ですので引退したくないという気持ちは、とてもよくわかります。

 

ただ、年を取るほど時間の経過は早いもので、気づいたらあっという間に引退の時期になることでしょう。

 

そこで次の世代のために、成田さんに是非訊ねてもらいたかったことが1つあるんです。

 

「”禅譲”する気はありますか?」

 

と。

 

 

4 老害の必然とどう向き合うか

老害という言葉は、最近できたかもしれません。

 

ただ老害という現象は、古来からあったもののような気がします。

 

人口動態からわかるように、高齢者の割合が増えてきて言葉が広がってきたと思われます。

 

禅譲”ができればもちろんいいんですが、現実問題なかなか難しいと感じます。

 

これはお仕事をされている方であれば、実感としてご理解いただけると思います。

 

 

禅譲できるのであれば、とっくにやっているはずですから。

 

 

そして近年では禅譲という言葉は、まず聞くことはありません。

 

わたし自身、この迷走地図を読むまで知りませんでした。

 

あ、もちろんわたしの勉強不足もあると思いますが…(^^;

 

 

ただもしかすると禅譲はとても難しく、その取り組みが諦められてしまい、言葉が廃れてしまった面もあるのかもしれません。

 

 

わたしは元陸上自衛官ですが、ここで自衛隊での経験を1つお伝えしたいと思います。

 

それは先輩から教わった仕事での心構え、

 

 

「上番したら下番準備」

 

 

という言葉についてです。

 

 

上番(じょうばん)というのは、職務上のあるポストに就くことです。

 

下番(かばん)というのは、そのポストを離れることを言います。

 

「上番したと同時に、下番に向かっていく」

 

「滞りなく下番できるように、上番したらすぐに下番準備を始めなさい」

 

という意味です。

 

 

先輩から教わったのは、

 

・前任者から申し受けた仕事の整理整頓

 

・自分なりの工夫をプラスアルファ

 

・後任者の目星をつけてさりげなく教える

 

これを上番と同時に始めなさいということです。

 

 

先輩からいただいたこの言葉は、禅譲とまではいかないまでも、似ていると感じます。

 

わたしはこれを常に信条として仕事をしていましたし、今もその気持ちは変わりません。

 

 

もちろん上手くできることもあれば、できないこともありました。

 

 

仕事をしているとやっぱりいろんなことがありますから、上手くできないこともあります。

 

ただ、できる限りではありますが、先輩に教わった通りにするように心がけていました。

 

 

そしてこの考え方とやり方は、わたしが在職中に新しいポストの立ち上げを任された時にも役に立ちました。

 

 

新しいポストですので、もちろん前任者はいません。

 

 

ただ、先輩から教わった通り、業務の整理整頓、自分なりの工夫をプラスアルファ、後任者の選定をして、無事に申し送ることができました。

 

 

特に後任者の選定には心血を注ぎました。

 

 

後任者を選定するとともに、そのポストが安定して続いていくよう、3代目、4代目まで見据えて教育を行いました。

 

 

その結果、そのポストは2代目、3代目と続いており、今では必要不可欠な役割として認知されているそうです。

 

 

先輩から教わった言葉

 

「上番したら下番準備」

 

のお陰で、職場に貢献することができました。

 

 

 

老害の必然とどう向き合うか。

 

 

 

それは、気を配り心を配って、次の世代に円滑にバトンタッチをする取り組みなのかもしれません。

 

 

 

これは前項の動画からもわかる通り、自分より若い方から言わせることではないと思います。

 

 

 

年配者自身が若輩者に対して、気と心を配ることだと感じます。

 

 

 

社会を担う次の世代のために。

 

 

 

そして、もし”老害”という言葉を使うのであれば、”禅譲”という言葉も合わせて使っていただければと思います。

 

 

 

老害禅譲

 

と。

 

 

 

メディアで使われている「老害」という言葉を「老害禅譲」に置き換えても、それほど違和感なく使えると思います。

 

 

 

わたし自身あと20年もしないうちに、”老害”と言われてもおかしくない年齢になります。

 

 

 

老害禅譲

 

「上番したら下番準備」

 

 

 

この言葉を心に留めて、人生を歩んでいけたらと思います。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは松本清張先生の小説『迷走地図』を取り上げて、老害という言葉についてお伝えしました。

 

 

老害の由来

 

「迷走地図」に込めたメッセージ

 

そして老害という言葉との付き合い方

 

 

長寿化に伴い、老害は必然になってしまうものかもしれません。

 

ただ禅譲という言葉を意識することで、ある程度は老害の作用を和らげることができるような気がします。

 

松本清張先生のメッセージが、いい形で世の中に広まれば幸いです。

 

そして自分自身のあり方を、改めに見直すいい機会になりました。

 

その機会をいただいた先生の著書に感謝いたします。

 

ありがとうございます。

 

 

次回のブログでは、日本残酷物語を通して令和時代の生き方をお伝えできればと思います。

 

是非ご覧ください。

 

 

参考文献

松本清張全集57 迷走地図 1995 株式会社文藝春秋

 

参考資料

1 ウィキペディア迷走地図」「松本清張

2 weblioウェブサイト「老害」「禅譲

3 Yahoo知恵袋ウェブサイト

4 国会図書館デジタルコレクション

5 独立行政法人 環境再生保全機構ウェブサイト

6 統計リアルウェブサイト

 

 

≪前回のブログ  -  次のブログ≫

 

 

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そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

このブログでは、防災のこと、身心の健康、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

自衛隊での経験やセラピストとして学んだことが、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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前回のブログ 

【長寿化と老害②】『安楽死が合法の国で起こっていること』を読んで

令和6年12月12日

日本では積極的な議論が避けられている「安楽死」。海外では合法の国もあります。その国の実情を読書感想文形式でお伝えします。是非ご覧ください。

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 


12月も中旬に入りました。いよいよ冬らしい陽気になってきましたね。

 

わたしは暑いよりは寒い方がいいというタイプなので、そこまで辛いとは感じませんが、苦手な方は大変ですよね。

 

体調には十分注意して過ごしましょう。

 

 

前回のブログでは、富家孝先生の著書、『それでもあなたは長生きしたいですか?』を読書感想文形式でご紹介しました。

 

長寿による少子高齢化社会の現状

 

延命治療の現実

 

そして尊厳死安楽死

 

著書には医師である富家先生が、終末期医療現場に携わった中での、切実な思いが綴られていました。

 

前回のブログも是非ご覧ください。

 


さて、今回のブログでは児玉真美さんの著書

安楽死が合法の国で起こっていること』

 

の読書感想をお伝えします。

 

 

児玉真美さんは、一般社団法人日本ケアラー連盟の代表理事

 

重度の障害のあるお子さんをお持ちだそうです。

 

そういったバックグラウンドから、フリーライターとして命に係わる問題について著書を出版されています。

 

また、日本では京都大学を卒業し、アメリカのカンザス大学で修士号を取得されているそうで、命の問題に係わる国内外の事情を把握していらっしゃいます。

 

そんな児玉さんの著書を読んだ感想をお伝えします。

 

ブログは以下の内容です。

1 安楽死が合法の国

2 「すべり坂」理論

3 人間の本能的反応から考える

4 『愛情』で旅立ちを見送る

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 安楽死が合法の国

安楽死が合法の国をご紹介する前に、まずは言葉の定義をお伝えしておこうと思います。

 

前回のブログでも尊厳死安楽死の定義をご紹介しましたが、それに加えて医師幇助自殺についても説明します。

 

安楽死(積極的安楽死

「医師が薬物を注射して患者を死なせること」

 

尊厳死(消極的安楽死

「一般的には終末期の人に、それをやらなければ死に至ることが予想される治療や措置を、そうと知ったうえで差し控える(開始しない)、あるいは中止することによって患者を死なせること」

 

医師幇助自殺

「かつては自殺目的で使用することを前提に医師が処方した薬物を患者自身が飲んで死ぬことを意味していた」

「それでは障害のために嚥下能力が低下した人が死ぬことができないという声が上がり、最近では医師が入れた点滴のストッパーを患者が外す、より安楽死に近いやり方も行われている」

「ただし、患者自身の意志による「自殺」であることの証として、死を引き起こす最後の決定的な行為は患者自身によって行わなければならない」

 

 

以上は、児玉さんの著書の表現をそのまま引用しました。

 

なお、安楽死が合法の国では、尊厳死も合法となっているようです。

 

国によって、安楽死と医師幇助自殺の両方が合法、医師幇助自殺のみが合法と違いがあるそうです。

 

 

両方が合法の国は以下の通りです。

 

ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、スペイン、ポルトガル、オーストラリア(特別区除く)

 

 

また、医師幇助自殺のみが合法となっている国は以下の通りです。

 

スイス、オーストリアアメリカの各州(オレゴン、ワシントン、モンタナ、ヴァーモント、コロラド、カリフォルニア、ハワイ、ニュージャージー、メイン、ニューメキシコ)及びワシントンDC

 

 

安楽死や医師幇助自殺が合法なのは、欧米の国家もしくは欧米の植民地だった国だけです。

 

これを見ると、各地域による価値観の差が影響しているような気がします。

 

 

そしてこの中で特にスイスには、「自殺ツーリズム」というものがあるそうで、国内だけではなく、国外からも医師幇助自殺の希望者を受け入れているそうです。

 

 

そしてこの自殺ツーリズムは年々加速。

 

1998年の利用者は43人

 

2009年には300人

 

2020年には、コロナ禍で2カ月活動できなかったにも関わらず1982人

 

そして外国人を受け入れる自殺幇助機関は、1998年には1つのみだったのが、2019年には3つになっているそうです。

 

さらに上記にご紹介した欧米の国の中には、未成年の安楽死も合法化されている国があるそうです。

 

 

前回のブログでご紹介した富家先生は、「終末期医療に限って」尊厳死の合法化に賛成という立場でした。

 

ただ、一度でもその道を合法化してしまうと、対象範囲の拡大や手続きの簡略化が加速度的に進んでしまう傾向があるようです。

 

今回のブログでご紹介している著書『安楽死が合法の国で起こっていること』の著者である児玉さんは、この傾向に警鐘を鳴らしています。

 

その傾向のことを「すべり坂」と呼ぶそうです。

 

 

2 「すべり坂」理論

「すべり坂」とは生命倫理学の議論で使われる喩えで、ある方向に足を踏み出すと、坂道を滑るようになし崩し的に進んでしまうという理論だそうです。

 

すべり坂理論は生命倫理学の表現ですが、その他の分野でも同様のことが起きていたりします。

 

例えば消費税なんかは、わかりやすいかもしれません。

 

いったん導入されたら、どんどん増えていますよね。

 

ビックリマンチョコを買うのが面倒臭くなったのを、今でも覚えています(^^;

 

 

そして、人間の認知でも起こり得ます。

 

例えば先入観なんかは、ある種のすべり坂と言えるかもしれません。

 

先入観があると、いくら説明を受けてもその先入観の方向にどんどん考えが進んでしまう。

 

誰もが経験することではないでしょうか。

 

 

 

今回ご紹介している児玉さんの著書は、この「すべり坂」をいかに防ぐか、ということが主訴だと感じます。

 

 

 

例え法律で線引きをしたとしても、一度立法してしまうとその線引きが、なし崩し的にすべっていってしまう。

 

そんな現状を具体例をもって、説明してくださっています。

 

すべての事例は紹介できませんので、わたしなりにまとめてみました。

 

 

児玉さんがおっしゃっているすべり坂による影響は、以下の3つだと思います。

 

●希望者が安易にその道へ向かってしまう可能性がある

 

●医療の効率性・経済性から、医療従事者が患者をその道へ向かうように助長してしまう可能性がある

 

●本人の自己決定ではなく、法的な枠組みでその道を判断してしまう可能性がある

 


こんなことから、児玉さんは安易に安楽死の合法化をするべきではないと考えているようです。

 

著書を拝読すれば、児玉さんがそのようにおっしゃる気持ちはよくわかります。

 

合法になっている地域では、人の命を合理的に考えすぎているような一面があるように感じます。

 

この問題に対峙する多くの場合、児玉さんのように倫理的な観点や法律的な観点で向き合うことになると思います。

 

ただ、そういった観点で向き合うのであれば、専門家の方がいらっしゃるので、あえてわたしがこのブログを書く必要はありません。

 

わたしはこの問題を、人間の本能的な反応から考えてみたいと思います。

 

 

3 人間の本能的反応から考える

わたしは、

 

 

「人間の命は尊いもの」というようなヒューマニズム

 

「人の命を奪ってはならない」というような生命倫理


はたまた「命をどうするかは本人の自由だ」という人権主張

 


こういったことについて、語るつもりはありません。

 

これらのことは、専門の方がいらっしゃるのでお任せしたいと思います。

 

 

 

わたしはレンジャー訓練を修了した元陸上自衛官

 

命のやり取りを想定しなければなりませんでした。

 

こんなことはわたしを含め、誰もがやりたくないことです。

 

ただ、それに向き合わなければなりませんでした。

 

そして公認心理師という、心理の国家資格も取得しています。

 

人間の心理を、専門職として探求してきました。

 

そんな経験をもとに、人間の本能的反応からこの問題について考えていきます。

 

 

 

 

 

今回お伝えする人間の本能は、1つだけです。

 

 

 

 

 

ほんのわずかな例外を除いて、人間はどんなに追い詰められた状況に置かれても、目と目が向かい合える距離で、直接的な手段で人の命を奪うことを避けようとします。

 

これは命のやり取りをする、戦争の状況下に置かれても同じです。

 

 

 

これが人間の本能的な反応です。

 

 

 

そして、この本能に反して相手の命を奪ってしまうと、如何ともしがたい地獄の罪悪感を負うことになります。

 

 

 

これが人間の特性です。

 

 

 

この人間の特性から安楽死の問題は、

 

『”人の命を奪いたくない”という人間の本能的な反応を、どのように和らげるか』

 

という問題である、と言い換えることができます。

 

 

そしてその問題の解決方法の1つに、みんなで考えた共通認識である「法律」があるんだと思います。

 

みんなで決めたルールで、罪悪感を和らげようということでしょう。

 

「みんなで決めたルールでやってるから、自分は悪くない」

 

そうやって、罪悪感を和らげようとしているのではないでしょうか。

 

 

 

この法律という方法は、もちろん罪悪感を和らげる方法の1つです。

 

 

 

ただ、その法律が”厳正かつ適切に運用されている範疇では”という条件が付きます。

 

 

前項でお伝えしたように、児玉さんが懸念している3点

 

●希望者が安易にその道へ向かってしまう可能性がある

●医療の効率性・経済性から、医療従事者が患者をその道へ向かうように助長してしまう可能性がある

●患者の自己決定ではなく、法的な枠組みでその道を判断してしまう可能性がある

 

この方向に法律の解釈が「すべり坂」を滑ってしまうと、命が途切れるその瞬間の本人の恐怖感は人間が最も恐れるものへと増大します。

 

さらにその道へ向かうお手伝いをする方の罪悪感も、耐え難いものになります。

 

 

 

そしてお手伝いをする方の罪悪感に関して、特筆しておきたいことがあります。

 

 

 

それは自分自身が元気な時には、

 

「法律で決まったことをやっているんだから、仕方ないし自分は悪くない」

 

というふうに片づけてしまい、感情に蓋ができてしてしまうかもしれません。

 

ただ、自身の死期が近づくにつれてその蓋は次第に開いていきます。

 

そしてその蓋からこぼれ出た罪悪感は、どんどん増して耐え難いものになってしまいます。

 

気がついた時には手遅れで、その方が安らかに眠ることは非常に難しくなってしまうんです。

 

 

 

できることなら、こんな風になって欲しくはないんです。

 

 

 

それでは法律以外に、この罪悪感を和らげる方法があるのか。

 

 

 

わたしの知る限り、1つだけその方法があります。

 

 

 

それは愛情です。

 

 

4 『愛情』で旅立ちを見送る

 

 

安楽死と愛情

 

 

一見すると、相反するようなことかもしれません。

 

ただ『愛情』は、命を失う恐怖感や命を奪う罪悪感を和らげるために、欠かせないものです。

 

その道へ旅立つ本人は

「わたしはこの道へ旅立ちます」

 

「この旅立ちは、わたし自身と周りの方への愛情です」

 

それを見送る方は

「その旅立ちを愛情をもって見送ります」

 

 

このように心の底から思えれば、哀しさや寂しさはあっても、恐怖感や罪悪感を負うことはありません。

 

ここでひとつ気をつけて欲しいことは、自己犠牲は愛情ではないということです。

 

自己犠牲は自分を傷つけ、そして相手にも罪悪感を負わせてしまう行為です。

 

くれぐれも愛情と混同しないようにしてください。

 

 

 

法律的な問題で安楽死を語ってしまうと、とかく責任の所在だったり、適切な手続きが踏まれているかに重点が置かれてしまいます。

 

 

 

もちろん、これはこれでとても大切なことです。

 

 

 

ただそれだけで済ませようとしてしまうと、恐怖感や罪悪感を和らげることはできません。

 

 

 

それを和らげるには、愛情が必要不可欠なんです。

 

 

 

わたしは医療従事者ではないので、終末期医療でこのような愛情の有無を確認しているかはわかりません。

 

 

 

また現実問題として、それが確認できる状況にない終末期の方もいらっしゃいます。

 

 

 

本当に残酷な現実ですが、命の決断をしなければならない場合もあると思います。

 

 

 

そしてもし今後、日本でも本人の意志でその道への旅立ちが可能になり、その場に立ち会うことになった際には、

 

 

 

『そこに愛情があるか』

 

 

 

必ず自分に問いただすようにしてください。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、児玉真美さんの著書『安楽死が合法の国で起こっていること』の読書感想文をお伝えしました。

 

法律があることで、「すべり坂」という現象が起きてしまうこと。

 

すべり坂を滑ることを止めるのは、難しいこと。

 

そして、もしその道への旅立ちに際したときに、必要不可欠なもの。

 

こんなことを、わたしなりの観点からお伝えしました。

 

 

ちなみに児玉さんは、著書で安楽死の合法化に関して、賛成も反対も明らかにしていません。

 

この問題に長年向き合ってきた方ですので、自身の立場を明言することが難しいんだと思います。

 

ただ、この問題について「立法ありき」の議論については、明確に反対しています。

 

さまざまな議論の結果、「やっぱり立法は見送ろう」という選択肢もとれるのであれば、議論があってもいいのではないかということです。

 

 

わたしは法律のことは詳しくないので、そういった選択肢がとれるのかについては何とも言えません。

 

 

ただ、前回のブログでお伝えした通り、令和5年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.0人になっています。

 

そして令和52年には65歳以上の者1人に対して現役世代1.3人という比率になると見込まれています。

 

長寿化の課題は待ったなしの状況と言えます。

 

この問題を取り上げると、とかく感情的になる方がいるようですが、、、。

 

もしかすると冷静な議論は、初めてもいい時期に差し掛かっているのかもしれません。

 

 

次回のブログでは、”老害”の言葉が使われた小説『迷走地図』の読書感想をお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 


参考文献

1 安楽死が合法の国で起こっていること 児玉真美著 ちくま新書 2023年11月

2 戦場における***の心理学 デーヴ・グロスマン著 安原和見訳 ちくま学芸文庫 2004年

 

 

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『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

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前回のブログ 

【長寿化と老害】『それでもあなたは長生きしたいですか?』を読んで

令和6年12月4日

『長寿』はめでたいことです。ただそれにより高齢化社会が進み、新たな問題が起きているのも事実です。その問題について、富家孝先生の著書を読んだ感想をお伝えします。是非ご覧ください。

 

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

 

12月に入りました。

 

季節的には冬ですが、まだ何となく秋という感じですね。

 

日中暖かいとそんな気分になってしまいます。

 

月末には冬らしくなるでしょうか。

 

 

さて、今月のブログのテーマは

『長寿化と老害

 

です。

 

長寿とは本来喜ばしいことです。

 

ただ長寿化に伴い、様々な課題が出てきているのも事実です。

 

そんな中で、老害という言葉が以前にもまして使われるようになった気がします。

 

わたしは普段、決して「老害」という言葉は使いません。

 

なぜなら人を傷つけてしまう言葉だからです。

 

ただもちろん、その言葉の意味する状況がないわけではありません。

 

そして長寿化が進めば進むほど、この「老害」という言葉が、社会全体に重くのしかかってくるような気がしてなりません。

 

また、わたしは一般の方とは真逆の観点から、人の命に向き合わなければなりませんでした。

 

それは元陸上自衛官、レンジャー隊員として、防衛をより現実に近い位置で担わなければならなかったからです。

 

ですので、一般の方とでは命に対する見方が違うと思います。

 

そんな変わった感覚を持っている人間であるからこそ、この問題について皆さんにお伝えできることがあると感じました。

 

 

前半2回は長寿に伴う高齢化社会の課題について。

 

後半2回は老害という言葉と、人生100年時代を生きるすべについて。

 

一般の方とは少し違った観点から、人間の命を見てきた人間がお伝えします。

 

少子高齢化社会を生きる、一助になれば幸いです。

 

 

今回は、富家孝(ふけたかし)先生の著書、

『それでもあなたは長生きしたいですか?~終末期医療の真実を語ろう~』

 

の読書感想文形式でお伝えしていきます。

 

ブログは以下の内容です。

1 長寿による高齢化社会の現状

2 長生きは本当に幸せか?

3 人間のほぼすべては「餓死」

4 尊厳死安楽死

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 長寿による高齢化社会の現状

さて、まずブログを始める前に、「高齢者」の定義についてご説明します。


実は「高齢者」の用語について、一律の定義はないそうです。

 

感覚的には、65歳以上を「高齢者」と捉えることが多いような気がします。

 

ただ、近年の高齢者の心身の老化現象に関する種々のデータの経年的変化を検討した結果、、、。

 

特に65~74歳では心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めているそうです。

 

こんな状況があるので、75歳以上を高齢者の新たな定義とすることが提案されているそうです。

 

医療制度では、65~74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者として、後期高齢者医療制度があります。

 

日本の総人口は、令和6年10月1日現在、1億2435万人。

 

65歳以上人口は、3623万人で、総人口に占める割合(高齢化率)は29.1%となっています。

 

65歳以上人口を男女別に見ると、男性は1571万人、女性は2051万人。

 

性比(女性人口100人に対する男性人口)は76.6であり、男性対女性の比は約3対4となっています。

 

前期高齢者「65~74歳人口」は1615万人(男性773万人、女性842万人)で総人口に占める割合は13.0%となっています。

 

後期高齢者「75歳以上人口」は2008万人(男性799万人、女性1209万人)で、総人口に占める割合は16.1%であり、65~74歳人口を上回っています。

 

 

皆さん、実感としてあると思うんですが、75歳以上の方でもまだまだ元気な方は、たくさんいらっしゃいますよね。

 

 

そして65歳以上人口と15~64歳人口の比率を見ると、昭和25年には65歳以上の者1人に対して現役世代(15~64歳の者)12.1人でした。

 

それに対し、令和5年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.0人になっています。

 

70年ほどで、高齢者を支える現役世代の割合が、6分の1になっています。

 

さらに今後、高齢化率は上昇、現役世代の割合は低下し、令和52年には65歳以上の者1人に対して現役世代1.3人という比率になると見込まれているそうです。

 

平均寿命については、令和4年現在、男性81.05年、女性87.09年となっています。令和52年には、男性85.89年、女性91.94年となり、女性は90年を超えると見込まれています。

 

 

これが、少子高齢化社会の現状です。

 

 

なお、上記については令和6年度版高齢社会白書を引用・抜粋したものになります。

 

数字を見ると、高齢者の割合は今後どんどん増えることがわかります。

 

ちなみにわたしは、令和52年には後期高齢者

 

先述の数字が示すように、現役世代1.3人に支えてもらう立場になります。

 

そう考えると、なんだか申し訳ない気分になります。

 

できれば死ぬまで働いていたいと思っていますが、こればっかりはその年齢になってみないとわかりません。

 

こんな前提を踏まえて、長寿化の課題を見ていきたいと思います

 

 

2 長生きは本当に幸せか?

「健康で長生きしたい」

 

誰もがそう願っているでしょう。

 

中には、「太く短く」なんて考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、周りが長生きする中で、自分だけ短命というのも寂しく感じてしまうかもしれません。

 

また、いくら気を付けていても、病気をしてしまったり、怪我をしてしまったりして、身体が不自由になることもあります。

 

そして、意図せず病床で長く過ごすことになることもあるでしょう。


そんな中で、

「寝たきり老人にとって、長生きほど残酷なことはない」

 

「自分の力で生きられなくなった人間にとって、延命治療による長生きは無意味」

 

そんな結論に達した、お医者様の著書をご紹介しようと思います。

 

『それでもあなたは長生きしたいですか?~終末期医療の真実を語ろう~』

 

の著者、富家孝(フケタカシ)先生です。

 

富家先生は代々続く医者の家系に生まれ、ご本人も医師であり、医療ジャーナリスト。

 

医師の紹介などを手掛ける「ラ・クイリマ」代表取締役です。

 

その経歴はちょっと変わっています。

 

病院チェーンの経営、医療コンサルタント新日本プロレスのリングドクターを勤め、大学の助教授や講師も務めていらっしゃいます。

 

また、医療過誤を追求するジャーナリストとして活動し、ご自身の長男の医療過誤の裁判を争ったこともあるそうです。

 

そして先生ご自身は、現在後期高齢者

 

糖尿病を発症している上に、3度も狭心症による心臓手術を受けているそうです。

 

また、前立腺がんも患っており、コロナ禍の中では突発性難聴で10日間の入院生活を送ったそうです。

 

そんな豊富な経験を元に、この本を綴っています。

 

 

初めの章では「長生きは幸せか?」をテーマにしていますが、そのなかで興味深いデータがあります。

 

人生100年時代と言われていますが、あるアンケート調査によると日本人の7~8割が「100歳まで生きたくない」と答えているそうです。

 

婚活総合サービス 株式会社IBJの「長寿化に伴う人生観と結婚観に関する調査」(20~49歳の独身男女1526名 2019年)では、

 

「100歳まで生きたいか」

 

の質問に、

 

「そう思わない」

 

と、78.2%が答えているそうです。

 

これは独身の男女に行った調査なので、少し偏りがあるかもしれませんね。

 

その他にはポータルサイトビッグローブの調査(10~50歳代1500名)では、

 

「何歳まで生きたいか」

 

の質問に対する希望年齢の平均は、77.1歳だったそうです。

 

こちらのデータでは、若い方ほど長生きしたいと答えている傾向が強く出ています。

 

10代では90歳以上生きたいという方が、合わせて34.4%になります。

 

ま、若い体のまま長生きできるんであれば、もちろんそうしたいところですよね(^^;

 

ところが50代の方では、90歳以上まで生きたいという方は18.8%となっています。

 

歳を重ねていくと、加齢に伴う身体の変化を、現実的に受け止めなければならなくなるんだと思います。

 

この調査は、60歳から5歳刻みで回答する形式になっていますが、どの世代でも、80~84歳まで生きたいという方が一番多くなっています。

 

恐らくは、ぼんやりではありますが平均年齢まで生きられればいい、という感じなんだと思います。

 

これは多分、実際にその年齢になってみたらまた違った感じになると思います。

 

ただ、そんなアンケートなんてできません(^^;

 

高齢者の方に「何歳まで生きたいですか?」なんて聞けませんから(^o^;

 

 

わたし自身はというと…。

 

(^^;

 

健康であれば、何歳でもという感じです(^n^;

 

贅沢ですかね(^^;

 

まぁ、金銭的な問題もあるので、働けなくなるまでという感じかもしれません。

 

そして富家先生と同じような考えなんですが、寝たきりになって、延命治療を受けてまで生きたいとは思っていません。

 

ただ、どうなるかはその時になってみないとわからないですからね。

 

無理に長生きをしたいとは、思っていないということです。

 

それでは人間は、いったいどんな風にしてその命を終えていくんでしょうか。

 

 

3 人間のほぼすべては「餓死」

著書内の富家先生のお言葉を借りると、

 

『人間の死は、ほぼすべて「餓死」』

 

だそうです。

 

血管疾患による突然死や事故による失血死等を除くと、餓死ということになるようです。

 

文脈からわたしなりに解釈すると、

 

「病気になる」

 ⇩

「内臓機能が低下する」

 ⇩

「食事量が低下する」

 

もしくは、

 

「怪我をする」

 ⇩

「活動量が低下する」

 ⇩

「食事量が低下する」

 

こういう道をたどって「餓死」するということだと解釈できます。

 


そして先生は、「食欲と健康は一致している」と仰っています。

 

 

わたしの知り合いの年配の方から、「人間最後に残るのは、食欲よ!」と言われたことがあるので、そういうことなんだと思います(^^;

 

ガンになろうが、糖尿病になろうが、認知症になろうが、人間は餓死で死んでいく。

 

そして老衰でも、内臓機能が低下し食事が自然に取れなくなる、という見方になるんだと思います。

 

これが人間の死に方だそうです。


このような中でも、食事を経口摂取できなくなっても、延命することが可能になっています。

 

いわゆる延命治療です。

 

自ら望んで寝たきりになって延命治療を受けている方は、どのくらいいらっしゃるんでしょうか。

 

誰にも分らない問題です。

 

気がついてみたらそうなっていた、という方もいらっしゃると思います。

 

今回は長寿化をテーマにしていますので、若い方の延命治療は除いて考えていきます。

 

歳を重ね、自分が意図しないうちに寝たきりになり、延命治療を受けることになってしまう。

 

そんなことが終末期医療の現場では、実際に起きているようです。

 

そんな現実を目の当たりにしたからこそ、富家先生は著書で

 

「寝たきり老人にとって、長生きほど残酷なことはない」

 

「自分の力で生きられなくなった人間にとって、延命治療による長生きは無意味」

 

と、おっしゃっているんだと思います。

 

それではこの問題にどのように対処すればいいのか。

 

その方法の中に、尊厳死安楽死があります。

 

 

まず、尊厳死安楽死の定義について説明します。

 

定義については、公益財団法人日本尊厳死協会のコラムから引用しています。

 

尊厳死とは

「自分が不治かつ末期の病態になったとき、自分の意思により、自分にとっての無意味な延命措置を中止し、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えること」

 

安楽死とは

「苦痛から患者を解放するために意図的・積極的に死を招く医療的措置を講ずること」

両者の違いは、積極的に死期を早めるかどうかに違いがあります。

 

富家先生の著書には

「日本では尊厳死は認められている」

 

と記載があります。

 

これは、実質的に尊厳死が認められているという意味で書いていらっしゃるようで、法律に「尊厳死」と明文化されているわけではないようです。

 

厚生労働省から終末期医療に関するガイドラインが出ていますが、そこに尊厳死という言葉はありません。

 

ただ、医療行為の一環として、いわゆる尊厳死と言われる行為が可能となっているようです。

 

富家先生は、尊厳死について肯定的な立場を取っています。

 

そして明言はされていませんが、安楽死についても肯定的な立場をとってらっしゃるように思えます。

 

それはあまりにも悲惨な、終末期医療の現場を見てきた経験があるからだそうです。

 

わたしは、終末期医療の現場を見たことはありません。

 

ただ著書を拝見すると、それは壮絶なものです。

 

さらに、経済性の高い延命治療もあるそうで、医療の本質とずれたことが行われている現実もあるそうです。

 

先日、国民民主党の玉木代表が尊厳死について言及した際、メディアからの総バッシングに遭いました。

 

社会保険料を軽減する目的に尊厳死を法律に明文化する」旨の発言が、バッシングの主要因の様です。

 

ところが、バッシングの記事をいくつか拝見したんですが、感情論がとても多く、反論の趣旨がいまいち読めませんでした。

 

倫理的な問題、命の尊さを訴えるもの等々ありましたが、行間を読み解くと安楽死尊厳死を混同してしまっているような気がします。

 

海外では安楽死が合法化されている国があります。

 

その国では、尊厳死安楽死に含まれてしまっているそうです。

 

どうやら、

 

「延命治療できるのにやらないのは、意図的に死を短くすることと同じ」

 

海外の方は、このように考えているような感じがします。

 

 

 

どうなんでしょうか。

 

 

 

何となくですが、日本人と外国の方との生死感に違いがあるように感じてなりません。

 

そういった感覚の違いを考慮に入れないと、この問題は語れないと思います。

 

 

 

そして、現実は甘くありません。

 

 

 

今回のブログの第1項でご説明した通り、令和52年には現役世代1.3人で高齢者1人を支える時代になります。

 

 

 

実際に、尊厳死を望む方もいらっしゃるそうです。

 

 

 

人間は生まれてから、すでに死に向かって歩みを進めています。

 

 

 

その歩みをどう進めるか。

 

 

 

もちろんお互いに助け合いは必要ですが、その歩みの責任は自分しかとれません。

 

 

 

生きることは「死への道を互いに見守ること」

 

 

 

そんな風に、言い換えることもできるかもしれません。

 

 

 

必ず終わりのある道を、どのように進むのか。

 

 

 

一度考えておいても、いいのかもしれません。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、富家孝先生の著書『それでもあなたは長生きしたいですか?~終末期医療の真実を語ろう~』をご紹介しました。

 

そして、その著作を読書感想文形式でお伝えしました。

 

取り上げることができたテーマは、ほんの一部です。

 

がん、糖尿病、認知症については、その実情が詳しく描かれています。

 

もし興味がわいた方は、是非ご一読ください。

 


次回のブログでは、安楽死が合法の国で起こっていること』の読書感想をお伝えします。

 

今回のブログで取り上げた、尊厳死安楽死

 

それが合法の国では、予想もできない現実がありました。

 

是非ご覧ください。

 


参考文献

『それでもあなたは長生きしたいですか?~終末期医療の真実を語ろう~』 富家孝著 KKベストブック 2024年1月

 

参考資料

1 令和6年版高齢社会白書

2 婚活総合サービス 株式会社IBJウェブサイト

3 BIGLOBEウェブサイト

4 ヤフーニュース
「恐ろしい」「党員が再点火」国民民主・玉木代表「尊厳死」発言 公認候補が“ピンボケ”援護射撃で火に油

5 厚生労働省ウェブサイト

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

6 公益財団法人 日本尊厳死協会ウェブサイト

 

 

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そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

このブログでは、防災のこと、身心の健康、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

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前回のブログ 

【江戸の情緒を色濃く残す】中山道『奈良井宿』をご紹介します☆

令和6年10月31日

いよいよ中山道を駆ける旅も本番!真夏の太陽の下をジョグした、中山道宮ノ越宿から奈良井宿までの道中と、奈良井宿の素敵なスポットをご紹介します。是非ご覧ください。

 

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

十月も今日で終わりです。

 

だいぶ過ごしやすくなりましたね。

 

 

ところで今月のブログですが、定期更新できていなくてすみません(^^;

 

10月のテーマは

『Re:中山道を駆ける旅!』

 

でお届けしていますが、11月までテーマを延長してお届けしようと思います。

 

 

前回のブログでは、日本で2番目に高い活火山、御嶽山登山についてお伝えしました。

 

あ、ちなみに1番はもちろん富士山です。

 

 

 

はじめて3000ⅿ超の山に登ったんですが…

 

 

 

正直な感想は

 

「怖えぇ!」

 

でした(^^;

 

トレイルランニングはしますが、普段登山をしないわたしにとっては、あまり高山は向いていなかったみたいです(^n^;

 

ただ、日帰りできちゃう3000m超の山の魅力は、お伝え出来たと思います。

 

気軽に3000ⅿの景色をご覧になりたい方は、是非王滝口登山道をご利用ください(^^)

 

リーズナブルに泊まれる宿もご紹介していますので、前回のブログも是非ご覧ください。

 

 

さて、今回のブログは中山道は本番!

 

木曽路宮ノ越宿から奈良井宿までジョグした道中と、奈良井宿の素敵なスポットをご紹介します。

 

昔からあこがれだった奈良井宿

 

その魅力をお伝えできれば幸いです。

 

ブログは以下の内容です。

1 中山道木曽路」と宿場町

2 宮ノ越宿奈良井宿をJog

3 奈良井宿の素敵なスポット

 (1) 江戸の面影を残す街並み

 (2) お世話になった宿「かとう」

 (3) 宿場カフェ「いずみや」

4 心に響く木曽路の旅

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね!

 

 

1 中山道木曽路」と宿場町

皆さん、中山道木曽路」をご存じですか?

 

江戸時代に整備された五街道のうちのひとつです。

 

こちらは五街道のイラストですが、京都から東京までの北側ルートが中山道です。

東海道甲州街道は結構なじみがあるんですが、中山道はなかなか通る機会がなくて…。

 

名前は知っていましたが、具体的にどこを通っているかは知りませんでした(^^;

 

前回ご紹介した木曽御嶽山(おんたけさん)を取材に伴って、せっかくなら中山道をジョグしてみたいなと思ったんです。

 

御嶽山の最寄り駅「木曽福島駅」は、中山道の中でも「木曽路」と呼ばれる宿場町の駅です。

 

その宿場町の1つに「奈良井宿」があります。

 

わたしはこの奈良井宿だけは知っていました。

 

メディアで「外国人に人気の観光先」と拝見したことがあったからです。

 

東京から木曽路に行くことなんて、そう滅多にないことです。

 

この機会を逃したら、いつになるかわからないと思って木曽福島宿~下諏訪宿までジョギングしてみようなんて計画を立てたんですが…

 

 

(^^;

 

 

実際に行ったのは8月。

 

暑さがとんでもなくて(^o^;

 

木曽路は山間にあるので、少しは涼しいかと思ったら、東京都変わらなくて(^n^;

 

とてもじゃないけど、あの直射日光の中を長距離走ることはできませんでした(*_*)

 

さらに魅力的なところがたくさんあって、ジョグで走り過ぎるにはもったいなくて。

 

当初の予定では、御嶽山の麓の王滝村から下諏訪宿まで81㎞をジョグろうと思っていたんですが…。

 

今回の旅でジョグったのは、その半分の40㎞程度です(^^;

 

とてもじゃないけどあの炎天下の中、走れませんでした(^o^;

 

木曽路沿いにJR中央線が走っていますので、電車を利用してワープ♬

 

いやぁ…、文明の利器って、すごいですよね(^^)

 

ではでは、江戸時代の趣がそのまま残る往来、木曽路をご案内しますね!

 

 

2 宮ノ越宿奈良井宿をJog

今回Jogするにあたって、参考にしたガイドマップはこちらです。

 

 



木曽観光連盟が発行しているこのマップは、とてもわかりやすくて、観光名所なども載っているのでおススメです。

 

わたしは木曽福島駅でゲットしました。

 

距離や時間を検討した結果、宮ノ越宿から奈良井宿までジョグることにしました。

 

その距離は14㎞。

 

峠越えも含めて14㎞なので、そこそこの距離です。

 

鳥居峠を越えるルートが、おススメの観光ルートだそうなんです。

 

と、木曽福島の観光案内所の方に教えてもらいました(^ⅿ^;

 

ただ、前日の御嶽山の登山のせいで、バッキバキの筋肉痛だったんですよね(^n^;

 

その筋肉痛は木曽路の美しい景色と、ジョグで癒す!

 

 

 

え?

 

 

 

脳筋

 

 

 

そりゃまぁ、元陸上自衛官ですから!

 

って、無駄話はこれくらいにして(^^;

 

さっそく木曽路の風景をご紹介しますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁさぁ、人気の鳥居峠を越えて奈良井宿へ向かうルートへレッツゴーです♬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木曽路奈良井宿までの道のりはいかがでしたか?

 

今回はジョギングだったので、宮ノ越駅からにして途中の景色も楽しみました。

 

ただ、ウォーキングであれば藪原駅からで十分だと思います。

 

藪原駅から奈良井宿までは、峠越えのルートで約6㎞。

 

楽しく歩ける距離だと思います(^^)

 

実際ジョグったルートとは違いますが、参考までに宮ノ越宿から奈良井宿のマップをつけておきますね。


宮ノ越宿奈良井宿

 

 

3 奈良井宿の素敵なスポット

あこがれだった奈良井宿

 

夕方頃に到着しました。

 

一泊して翌日は朝早めに出るつもりだったんですが、その街並みを見たらとてもそんな気分にはなりませんでした。

 

電車の時間ギリギリまで楽しんだ、奈良井宿の素敵なスポットをご紹介しますね。

 

 

(1) 江戸の面影を残す街並み

なんといってもこれです。

 

木曽路の11宿の中では最も標高が高く、難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われたそうです。

 

町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、当時の面影を残しつつ整備されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事前に奈良井宿観光協会のウェブサイトを拝見していたんですが、写真そのままの街並みを見ることができて、大満足でした!

 

 

(2) お世話になった宿「かとう」

奈良井宿にはたくさんの宿があるんですが、今回お世話になったのは「民宿かとう」さん。

 

かなり早めに予約したので、街並みが見える窓際の部屋に泊まることができました(^^)

 

 

 

 

着替えてお風呂をいただいて。

 

部屋から街並みを見ながらボーっとする。

 

至福のひと時です(^^)

 

 

あ、ちなみに奈良井宿は温泉街ではありません。

 

今回お世話になったかとうさんのお風呂は、普通の家庭用のお風呂でした。

 

ただ、ビックリするくらい綺麗でした(^^;

 

掃除が行き届いた、最新式のお風呂です。

 

他に宿泊されている方のためにも、奈良井宿では長湯は控えた方がいいと思います。

 

 

翌日の予定を考えつつボーっとしてたら、あっという間に夕食の時間になりました。

 

お食事処でいただきます。

 

飲もうか迷ったんですが、美味しい食事につられて、ビール飲んじゃいました(^^;

 

 


 

部屋に戻って、歯ブラシして、そのまま爆睡!

 

 

 

いやぁ…。

 

御嶽山登山→木曽路14㎞ジョグでしたから、さすがにグッスリでした(^^;

 

 

一晩明け。

 

 

わたしはギリギリまで寝ていたいタイプなので、起きたらすぐに朝食です(^ⅿ^)

 

 

ほうれん草のお浸しかなと思って食べたら、野沢菜のお浸しでした!

 

そういえば信州は野沢菜の漬物が有名ですもんね。

 

 

リーズナブルで

 

清潔感があって

 

余計なものはない

 

 

かとうさんはそんな癒しの宿でした。

 

 

ちなみに一人で宿泊の場合は、割増料金になります。

 

これは奈良井の宿はどこでも同じです。

 

ただ、一人旅でも2食付きで受け入れてくれるのは、ありがたいことだと思います。

 

ホテルならまだしも、宿だとなかなか難しいと思うんです。

 

旅の疲れ、十分に癒すことができました。

 

またお世話になりに行きますね(^^)

 

 

(3) 宿場カフェ「いずみや」

このカフェは、奈良井宿に行った際にはマストです!

 

宿泊しなくても、木曽路をドライブした際には、車を止めて立ち寄る価値があります!!

 

店内は和洋折衷の、抜群に素敵なカフェです(^^)

 

入った瞬間、あまりに素敵すぎてビックリしました(''ω'')

 

 

 

というのも、早くからやってるカフェが他になくて、

 

「ま、ここでいっか」

 

くらいの気持ちで入ったんですよね(^o^;

 

大変失礼しました<(_ _)>

 

 

わたしはそんなにカフェ巡りをしているわけではないので、つたない経験の中で申し訳ないのですが、、、

 

 

今まで行った中でトップクラスに素敵でした。

 

 

店内は写真に撮らなかったので、インスタのリンク張っておきます!

 

ウェブサイトのリンクは、ブログの最後につけておきますね。

 

ちなみにいずみやさんは、10時30分から営業しています。

 

 

店内の内装も素敵だったんですが、コーヒーもわたし好みでとっても美味しかったです。

 

丁寧にハンドドリップで入れてくれます。

 

さらに極めつけは、パフェです(^^)

 

ちょっと値段は張るんですが、数量限定に負けて注文しちゃいました(^^;

 

これが頼んで大正解!

  

 

 

 

 

 

今度は他のメニューを食べに行きますね(^O^)!!

 

 

4 心に響く木曽路の旅

江戸時代に整備された中山道

 

それからおよそ400年ほど経過しました。

 

現代の日本には、江戸の面影を残す所はほとんどありません。

 

その数少ない場所のうちのひとつが、木曽路です。

 

現代社会は便利で快適ですが、疲れることも多かったりします。

 

そんな疲れを癒すには、ちょっと特別な空間や体験が必要なときもあります。

 

木曽路はそんなときにはもってこいの場所だと思います。

 

 

 

 

 

 

江戸情緒の旅路を歩きたい

 

信州の幸を存分に味わいたい

 

山間の緑の濃淡を浴びたい

 

 


そんな方は是非とも木曽路へ。

 

江戸の息吹が、身体と心を癒してくれます。

 

 

 

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、中山道木曽路」をご紹介しました。

 

そして宿泊した奈良井宿の、素敵なスポットをご案内しました。

 

行こうと思わなかったらなかなか行かない木曽路

 

そこには心に響く景色と街並みがありました。

 

もしイメージがわきにくいという方は、こちらのウェブサイトをご覧ください。

 

 

木曽路観光の魅力がより伝わると思います。

 

今回は木曽路の北側の奈良井宿をご案内しましたが、南側の馬籠宿も江戸の面影を残す人気の観光スポットです。

 

是非いつか行ってみたいと思います(^^)

 

 

次回のブログでは木曽路を抜け、中山道塩尻宿から下諏訪宿への風景をご紹介します。

 

あの話題のアニメの聖地でもある諏訪。

 

どうぞお楽しみに☆

 

 

追伸

筋肉痛は、木曽路の風景とジョギングの癒し効果で、翌日には回復しました(^ⅿ^)冗談みたいなホントの話♬

 

 

参考資料

1 ウィキペディアWebsite中山道

2 信州木曽路中山道を歩く」 木曽観光連盟 2023年第7版

3 義仲館Website

4 奈良井宿観光協会Website

5 奈良井宿場カフェいずみやWebsite

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。リラクゼーションセラピスト。公認心理師

 

在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

 

『いくら寝ても疲れが取れない』

 

 

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。

 

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前回のブログ

【ブラタモリ好き必見】丹波市『水分れミュージアム』と日本の原風景

令和6年3月13日

日本一低い分水嶺がある、兵庫県丹波市氷上町石生。その特徴的な地形を学べる博物館と、思わず感嘆の声を上げてしまう原風景をご案内します。是非ご覧ください。

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

 

3月に入って、だんだんと日が長くなっているのが感じられますね。

 

夕方の鐘の時間が、4時半から5時半に変わったのにも、だいぶ慣れてきました(^^;

 

こういうのって、最初はなんだか時間を勘違いしちゃいますよね。

 

春が待ち遠しい限りです。

 

 

さて、今月のブログのテーマは
『氷上回廊へのいざない』

 

です。

 

前回のブログでは、氷上回廊上にある兵庫県西脇市についてお伝えしました。

 

瀬戸内から日本海まで、高低差95ⅿで抜けられる氷上回廊。

 

昔は交通の要衝でした。

 

その道中にある西脇市は、播州織で栄えました。

 

ドライブにぴったりな西脇市

 

前回のブログも、是非ご覧ください。

 

 

今週のブログでは、氷上回廊の分水嶺の街、兵庫県丹波市氷上町にある、『水分れ(みわかれ)フィールドミュージアムをご案内します。

 

ブラタモリ好きにはたまらない、ワクワクの詰まった博物館です。

 

ブログの内容は以下の通りです。

1 兵庫県丹波市ってどこ?

2 いざ『水分れ』へ!

3 ブラタモリ好き必見の博物館

4 現代に残る日本の原風景

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね!

 

 

1 兵庫県丹波市ってどこ?

まず、

 

 

丹波市ってどこ?

 

 

って感じですよね(^^;

 

丹波市の場所はコチラになります。


兵庫県丹波市

 

兵庫県の真ん中あたり、京都との県境ですね(^^;

 

 

丹波の黒豆」

 

 

って、聞いたことありませんか?

 

あの黒豆の産地が、兵庫県丹波市です。

 

近隣に丹波篠山(ささやま)市や京丹波町がありますので、混同しちゃうかもしれませんよね(^^;

 

 

その昔は、「丹波国」があったので、この近辺に”丹波”を地名に使う都市が何カ所かあります。

 

 

実はわたしが、丹波市を訪れたのは2回目。

 

 

1回目は五年ほど前でしょうか。

 

 

何となくなんですが、「丹波」という地名に惹かれて(^^;

 

 

って、普段食べていた野菜が、丹波の「耕す農場」さんの野菜だったんですよね。

 

 

それと、わたしは東洋・西洋のセラピーについて学んでいるんですが、

 

 

丹波康頼

 

 

という人物をご存じでしょうか?

 

 

この方は、いま日本に現存する日本最古の医学書である、「医心方」を編集した方です。

 

 

あ、あと、明智光秀なんかも丹波ですよね。

 

 

そんなこんなで、丹波というところに、以前から興味を持っていました。

 

 

 

 

初めて丹波に伺ったときは、電車で行きました。

 

 

尼崎駅から福知山線に乗って、篠山口駅まで。

 

 

篠山(ささやま)口からも福知山線なんですが…

 

 

 

 

 

えーっと…(^^;

 

 

 

 

 

チンチン電車みたいな感じのやつに、乗り換えました(^o^;

 

 

そして丹波市の石生(いそう)駅で降りました。

 

 

 

 

 

って、ところで篠山って、「ささやま」と読めますか?

 

わたしは読めなくて、駅員さんに

 

 

「”しのやま”に行きたいんですけど」

 

 

と、尋ねたら、

 

 

「…、あ、”ささやま”ですね!○○番線の電車に乗ってください(^^)」

 

 

こんな会話をしたのを覚えています(^^;

 

 

ま、地名あるあるですよね(^n^;

 

 

そして、石生で降りて見た丹波市の街並みが、あまりにも素敵すぎて(^^)☆

 

 

どうしても、もう一度行ってみたくて。

 

 

その時に、石生に日本一低い分水嶺があることを知りました。

 

その分水嶺が、「水分れ(みわかれ)」と呼ばれていることも、そこで知りました。

 

そして、前回は電車の時間の関係で、どうしても行けなかった

「水分れフィールドミュージアム

 

 

今回は、そのミュージアムに行くことができました♪

 

 

2 いざ『水分れ』へ!

博物館に行く前に、まずは水分れを見に行きました。

 

水分れは、日本海側と瀬戸内海側に水の通り道が分かれるところです。

 

日本海側は由良川水系太平洋側は加古川水系です。

 

氷上回廊の分水嶺の、最低標高の95ⅿの地点は「石生交差点」です。

 

ただ、石生交差点は、低いだけで水の分かれ道が見られるワケではないんです。

 

実は水分れ公園で、水の分岐点を見ることができます。

 

その分岐点を、この目で確かめに行きます(^o^)/

 

 

車を駐車場に留めて、公園へ向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ「水分れ」です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水分れを思う存分見学してたら、ミュージアムへ向かいます♪

 

素敵な看板が立っていました。

 

 

 

3 ブラタモリ好き必見の博物館

まず初めに、お伝えしておきたいことがあります。

 

ブログの題に「水分れミュージアム」と表記してありますが、この博物館の正式名称は、

 

『水分れフィールドミュージアム

 

です。

 

 

すみません。

 

 

題名の文字数の関係で、”フィールド”を割愛させていただきました。

 

手前勝手な都合で、本当に申し訳ありません。

 

どうかご容赦ください。

 

 

 

 

 

さて、この「水分れフィールドミュージアム

 

なんと令和3年3月にリニューアルオープンしたそうです(^^♪

 

素敵にリニューアルした、ミュージアムをご案内しますね!

 

 

綺麗にリニューアルした看板が、迎えてくれました!

 

 

ミュージアムに入ります♪

 

 

 

ミュージアムのキャッチフレーズは

「小さいけれど、学びがいっぱいの博物館」

 

です。

 

このキャッチフレーズ、本当に的を射ていると思いました!

 

小さいミュージアムの中に、たくさんの学びが詰まっています(^^)

 

 

 

 

 

無料で見られる展示もあるんですが、210円の入場料を払うと、奥の展示室に入れます。

 

行った際には、是非入って欲しいです!

 

展示室内の撮影許可をいただいたので、有料展示室の中をご紹介しますね!

 

 

これは動画資料なんですが、丹波の四季の風景が本当に素敵すぎて。

 

必ず見て欲しいです。

 

展示資料に移ります。

 

 

 

 

 

写真撮り忘れちゃって、すみません(〒_〒)

 

各地層の土が見れるなんて、ブラタモリ好きにはヨダレものですよね(^μ^)

 

 

多種多様な昆虫や動物が、生息しているそうです。

 

 

ミュージアムのスタッフの方に話を聞くと、山に入れば熊に遭遇することもあるそうです。

 

さて、有料の資料館を出て、2階に上がります。

 

 

ちょっと気になる展示がありました。

 

 

 

 

 

野生動物を餌付けしてしまうと、こういう弊害が出てしまうんですね。

 

ちなみに、自分自身に牙が刺さってしまうと、そこが化膿して死に至るそうです。

 

以前、北海道の取材のブログで、熊害(ゆうがい)についてお伝えしました。

 

やはり野生動物との境界線は、しっかりと引かないといけないと、改めて感じました。

 

 

 

地質のこと、そして自然のこと、

 

「小さいけれど、学びがいっぱい」

 

そんなキャッチフレーズ通りのミュージアムでした♪

 

 

4 現代に残る日本の原風景

皆さん、

 

「日本の原風景が見てみたい」

 

と、外国の方に言われたら、どこをおススメしますか?

 

 

わたしは即答で、この丹波市をおススメします。

 


奈良や京都ももちろん古き良き日本の風景が見れるんですが、やっぱりどこか観光地なんですよね。

 

丹波市はいわゆる”観光地”、というわけではありません。

 

ただだからこそ、本当に日本の原風景が残っていると感じます。

 

わたしは日本各地を、バイクで旅をしたことがあります。

 

もちろんすべての土地をくまなく回ったわけではありませんが、丹波市以上に日本の原風景が残っているところを、見たことはありません。

 

ドライブで丹波市に向かう途中、運転してくれている友人と2人で、

 

 

「うわぁ…」

 

 

と、思わず言葉に出してしまうほどです。

 

 

 

 

 

 

写真では、ちょっと伝わりにくいかもしれないんですが、言葉では表せない、何とも日本人の心に響く風景なんです。

 

水分れフィールドミュージアムを見終わった後、駐車場へ向かう際の風景もご覧ください。

 

 

 

こんな風に、

 

「まさに日本の原風景!」

 

と言えるシーンが、市内のいたる所にあるんです!

 

ミュージアムの係員の方に、

 

ブラタモリの撮影とか来たことないんですか?」

 

と尋ねたら、

 

「そうですね、タモリさんは来てませんが、さかなクンは来ましたよ♪」

 

と、教えて下さいました(^^)

 

なんでもこの水分れ近辺で、日本海側の淡水魚と、太平洋側の淡水魚が混生しているそうなんです。

 

川の落差がないから、ここまで来ちゃったんでしょうね。

 

わたしとしては、タモリさんに丹波市に行っていただいて、地形・地層の語りと、日本の原風景を番組にして欲しいです!

 

 

って、そうそう。

 

 

ニュースを見てたら、なんとブラタモリが年度末に終了してしまうそうです(〒n〒)

 

特番で構わないので、是非是非丹波に行ってもらいたいです!

 

よろしくお願いします<(_ _)>

 

この叫び、タモリさんに届いてくれ~…(^o^;

 

 

 

 

今回、氷上回廊の南半分をドライブしてみました。

 

率直な感想は

 

「本当にまったいら」

 

です(^^;

 

基本的に兵庫県で北に進むと、必ず上り坂があるんですが、本当に皆無でした!

 

さすがは、高低差100ⅿ未満の分水嶺がある場所です。

 

行きは国道175号、帰りは176号線を使ったんですが、とっても運転しやすいと思いました。

 

もちろん高速道路も使いましたが、そんなに混んでいるわけではありません。

 

運転初心者の方にも、おススメだと思います。

 

そしてドライブコースには、今回と前回のブログでご案内したような、素敵なスポットがあります。

 

行き当たりばったりでも、全然大丈夫です。

 

ちなみに当日は、朝の10時くらいに出発して、19時前には宝塚ICに戻ってきました。

 

日帰りドライブに、もってこいだと思います。

 

関西の方面の方は、是非是非行ってみて下さい(^^)

 

今回のドライブコース

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、氷上回廊の分水嶺にある「水分れフィールドミュージアム」についてお伝えしました。

 

地理好きには、ヨダレものの博物館です(^^)

 

そして今なお残っている、日本の原風景が見られる貴重な街「丹波市

 

本当におススメです。

 

 

『心の底から感嘆の声を上げたい』

 

 

そんな方は、是非とも兵庫県丹波市へ。

 

人の往来を支えた氷上回廊で、心に響く風景が待っています。

 

 

 

いつか氷上回廊の北側も、行ってみたいと思います♪

 

その時は、またブログでご報告しますね!

 

☆水分れフィールドミュージアムからの風景を添えて☆

 

 

次回のブログでは、去年に引き続き、ジョギングで回った兵庫県の神社をご紹介します。

 

是非ご覧ください♪

 

熊害のブログ

 

参考資料

1 丹波市HP

2 氷上回廊HP

3 丹波市観光協会

 ウィキペディアHP「丹波国

 

《※博物館の写真は許可を得て掲載しています。なお、このブログは広告目的ではなく、筆者の立ち寄った場所の感想をお伝えするものです。》

 

 

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前回のブログ

【氷上回廊へのいざない】播磨国は播州織西脇市の『素敵なスポット』

令和6年3月6日

兵庫県加古川沿いにある氷上回廊(ひかみかいろう)。その道中に「日本のへそ」西脇市があります。日本のど真ん中、北緯35度東経135度にある街をご案内します。是非ご覧ください。

お疲れ様です。

 

自衛隊卒のセラピストの岡田 凰里(おかだ おうり)です。

 

ブログを読んで下さって、ありがとうございます。

 

 

3月に入りました。

 

花粉、来てますね(^n^;

 

花粉症のわたしには、ツラい季節になりました。

 

マスクはもちろんなんですが、いつもの漢方薬と、空気清浄機の花粉モードと、花粉バリアスプレーで乗り切りたいと思います!

 

 

さて、今月のブログのテーマは

『氷上回廊へのいざない』

 

です。

 

まずは、

 

 

氷上回廊

(ひかみかいろう)

    ってなに?

 

 

って、感じですよね(^o^;

 

わたしも最近知ったんです。

 

兵庫県から京都府にまたがってあるんですが、その地域に住んでない方にとっては、なじみがないと思います。

 

実は関西に行った際に、この氷上回廊をドライブしたんです。

 

日本の原風景が残る氷上回廊の魅力を、お伝えできれば幸いです。

 

今週のブログでは、道中訪れた「兵庫県西脇市」の素敵なスポットをご紹介します。

 

ブログは以下の内容です。

1 氷上回廊とは

2 西脇市は日本のへそ?

3 播州織と「タマキ ニイメ」

4 西脇の3つのグルメスポット

 (1)   名物!「播州ラーメン」

 (2)   日本一たい焼き♪

 (3)   タマキニイメ de ランチ

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね♪

 

 

1 氷上回廊とは

氷上回廊とは、兵庫県加古川水系から京都県の由良川水系にかけてのある、ルートのことです。

 

瀬戸内海から日本海までを抜けるのに、なんと高低差100以内で抜けることができます。

 

 

ちょっと信じられませんよね(^^;

 

 

わたしは東京に住んでいますが、太平洋側から日本海側に抜けるためには、どう考えても山を越えなくてはなりません。

 

 

その山の標高は、100ⅿ以下なんてことは、ありえないわけです。

 


わかりやすいイラストがあればと思ったんですが、著作権の関係でちょっと無理でした。

 

ですので、氷上回廊の説明のYouTubeがありましたので、こちらをご覧ください。

 

3分程度なので、さらっと見れます(^^)

 

 

動画の通り、兵庫県丹波市氷上(ひかみ)町の石生(いそう)というところが、一番低い分水嶺になっています。

 

その標高はわずか95ⅿ…。

 

 

え?

 

 

「だから何?」

 

 

あ、すいません。

 

 

わたし、ちょっと変わってるんで(^o^;

 

 

そんな特徴的な地形に、ものすごく興味を惹かれてしまったんです(^n^;

 

どうしても行ってみたくて、関西在住の友人に頼んだら、車を出してくれました!

 

兵庫県の宝塚ICから高速に乗って、加古川沿いの西脇市へ向かいました♪

 

宝塚ICから西脇市

 

氷上回廊をコンプリートするには、もちろん加古川市まで行って、加古川沿いに北上したい所だったんですが、さすがに時間が…(^^;

 

そして西脇市に直行したのにも、実は理由があるんです。

 

 

2 西脇市は日本のへそ?

「日本の中心はどこ?」

 

 

 

こんな風に聞かれたら、どうと答えますか?

 

実は、日本の中心と主張している地域は、たくさんあるみたいです(^^;

 

その中でも西脇市は、「日本のへそ」とアピールしています。

 

日本の有人島の緯度経度を計算すると、その中心がちょうど北緯35度、東経135度だそうです。

 

その交点が、ちょうど西脇市にあるんです。

 

そんな場所が氷上回廊上にあるんであれば、行ってみたいなと(^o^;

 

まぁ、わたし変わってますんで!

 

事前に調べたら、「日本へそ公園」なるものがあるとのことだったので、そこを目指しました。

 

日本のへそ公園

 

 

駐車場に着いて、車を降りるとこんな看板が…。

 

 

公園の中に入ってみます。

 

「日本のへそ」というか…

 

なにか地球規模を感じさせるオブジェクトが…(^^;

 

 

 

 

壮大なオブジェクトですね(^n^;

 

さらに奥に進んでみます。

 

 

そこに見えてきたのは…

 

え?

 

なにこれ!?

 

 

プラネタリウムがあるなんて(^^;

 

地球規模どころか、宇宙規模でした!

 

 

テラドームの脇に、星座をかたどったオブジェクトがありました。

 

 

お!?オブジェクトの説明が…

 

 

 

って、え!?

 

 

横尾忠則さんの名前が!

 

 

なんと西脇市は、横尾忠則さんの出身地だそうです(^o^;

 

横尾さんは日本を代表する芸術家。

 

様々な褒章も授与されています。

 

偶然にもそんな方の出生地に、足を踏み入れているとは…(^n^;

 

オブジェクトもたくさんあったんですが、遊具もたくさんありました♪

 

 

 

 


ホントに広い公園なので、お子様連れにはぴったりです!

 

カップルでも、子供に戻って楽しめますよ☆

 

 

さてさて、公園を通り過ぎ、さらに奥に行くと…

 

 

あれ?

 

 

なんだか動物がいる…!

 

 

 

3 播州織と「タマキ ニイメ」

この動物のいたスペースは、「tamaki niime(タマキ ニイメ:玉木新雌)」さんの店舗でした。

 

 

tamaki niimeさんは、西脇市に本拠地を置く、アパレルメーカーです。

 

西脇市自体が播州織で有名だそうで、昭和初期には女性が集団就職してくるぐらい、織物が盛んな町だったそうです。

 

播州織の歴史は約200年。

 

江戸時代から続いています。

 

玉木さんは服飾を作成する過程で、肌触りを追求していったときに、播州織に出会ったそうです。

 

tamaki niimeさんでは、綿の栽培、染め、織り、編み、仕上げ、販売まで自社で行っているそうです。

 

製品への、強い気持ちが伝わってきます。

 

早速店舗に入ってみます。

 

 

なんてカラフルな!

 

 

とっても素敵です(^o^)

 

 

お洋服は、すべて一点ものだそうです!

 

自分だけしか持っていない洋服を、買うことができます(^^)♪

 

店舗スペースの奥には、製造スペースになっています。

 

見学自由、写真OKということで、撮影させてもらいました!

 

 

 

 

 

 

 

 


服飾工場なんて初めて見学したので、とても新鮮でした♪

 

そしてお庭には、歩いている時に見えた動物たちが…(^n^)

 

 

 

 


布を織るには足りないそうですが、原料に直接触れられるスペースを確保しているそうです。

 

服飾に対する、並々ならぬこだわりですよね!

 

 

店舗には、メッセージが至る所に書き込まれているんですが…

 

 

おや…?

 

 

町田?

 

 

 

えー、実はわたしは小学生から二十歳頃まで、東京の町田市に住んでいまして(^^;

 

いやいや、まさかこんなところに来て、その町田の訳がないと思って、ショップの方に聞いてみたら…。

 

 

「そうそう、そうなんです。東京の町田です。」

 

 

え?!

 

 

「鶴川っていう駅の傍に、最近まで店舗があったんです。」

 

 

イヤイヤイヤ!

 

 

鶴川って、わたしが使ってた駅じゃないですか!!!

 

 

とんでもない偶然が(^.^;

 

 

まさか西脇市にまで来て、鶴川という言葉を聞くとは思いませんでした(^^;

 

 

実は小田急鶴川駅は、今年からJ1に昇格する、FC町田ゼルビアのホームグラウンドの最寄り駅です。

 

ジブリの映画「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台になったと、わたしは聞いたんですが、ネットで見ると多摩市と書いてありますね(^^;

 

そして白洲次郎が戦時中身を寄せた、「武相荘(ぶあいそう)」がある場所でもあります。

 

 

って、ちょっと話がそれちゃいましたね(^^;

 

 

ちょうどシャツが欲しかったので、購入しちゃいました♪

 

 

 

 

 

さっそく着てみたんですが、、、

 

 

柔らかい!!!

 

 

ものすごくびっくりしました(^n^;

 

 

今まで着てきた、どの服よりも柔らかい肌触りです(^o^;

 

 

もしご興味のある方は、ブログの最後にtamaki niimeさんのHPのリンクを貼っておきますので、ご覧になってみて下さい。

 

あなただけしか持っていない、一点物のお洋服を見つけられます。

 

tamaki niime

 

 

4 西脇の3つのグルメスポット☆

tamaki niimeさんに訪れたのは、ちょうどお昼時。

 

社員の皆さんは、社食でランチをしていました。

 

店内を一通り見たら、わたし達も腹が減ってきて(^^;

 

腹ごしらえをしたいと思っていたら、

 

 

播州ラーメン美味しいですよ♪」

 

「甘めのスープが何とも言えません☆」

 

 

と、教えてもらえました。

 

イヤイヤイヤ、なんでわたしがラーメン好きなの知ってるんですか!?

 

って、偶然か(^^;

 

迷うことなく、近くのラーメン屋にGOしました!

 

ということで、西脇市で味わったグルメをご紹介します。

 

 

(1) 名物!「播州ラーメン」

今回は、「西脇大橋ラーメン」さんに伺いました♪

 

 

 

平日の13時過ぎに伺ったんですが、並んでました!

 

その人気さが、伺えます。

 

 

播州ラーメンの最大の特徴は、そのスープの甘さです。

 

醤油ベースのスープの不思議な甘さが、麺に合うんです。

 

メニューは、ラーメンしかありません!

 

メニューが少ないのも、食べて納得です(^o^)b

 

 

とっても美味しかったです☆

 

 

播磨地域でしか食べれない播州ラーメン。

 

訪ねた際は、マストで食べたい逸品です!

 

西脇大橋ラーメン

 

 

(2) 日本一たい焼き♪

国道175号線を北上していたら、

 

「日本一たい焼き」

 

と、大きな看板に書いてあります!

 

運転してくれている友人が、

 

「食べていきましょう♪」

 

と言ってくれたので、寄ることに。

 

 

関東ではあんまり見ませんが、友人は何度か食べたことがあるようで。

 

 

 

店舗に入ってみると、いろんな種類のたい焼きが…!

 

オーソドックスに、粒あんにしました。

 

なんでも、尻尾から食べて欲しいということで、袋から取り出すと、尻尾が上になって出てきます(^^)

 

その理由も納得です。

 

尻尾まで、ギッシリ餡が詰まっていました!

 

 

大きな国道沿いの、市街地からちょっと離れた場所に出店しているようです。

 

見つけた際は、必ず入りたいお店ですね!

 

日本一たい焼 兵庫西脇寺内店

 

 

(3) タマキニイメ de ランチ

実はタマキニイメさんで、ランチができるんです!

 

ただ、日にち限定なので、調べてから行ってくださいね。

 

色々な料理を提供しているようで、毎回違うシェフをご招待してランチを提供しているようです。

 

WEBのURLを、ブログの最後に張り付けておきます。

 

ご興味のある方は、ご覧になってみて下さい。

 

 

その他の西脇市のグルメ情報が欲しい方は、観光物産協会のHPをご覧ください。

 

詳しい情報がたくさんあります。

 

こちらもURLを、ブログの最後に張り付けておきます。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは氷上回廊の道中にある、「兵庫県西脇市」についてお伝えしました。

 

 

日本のへそ

 

播州織で栄えた街

 

独特のグルメ

 

 

ドライブに最適の町でした♪

 

行ったことがない方は、是非一度訪ねてみて下さい。

 

景色・ファッション・グルメが、身体と心を癒してくれます。

 

 

さて西脇を後にして、このドライブの目的地の氷上回廊の分水嶺がある、兵庫県丹波市石生へ向かいます!

 

次回のブログでは、その丹波市にある『水分れフィールドミュージアムについてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 


日本へそ公園から丹波市石生へ

 

《※紹介したお店は、許可を得て掲載しています。なお、このブログは広告目的ではなく、筆者の立ち寄った場所の感想をお伝えするものです。》

 

 

参考資料

1 氷上回廊HP

 西脇市HP「日本へそ公園

 tamaki niime(タマキ ニイメ)HP

4 tamaki niimeのランチ「腹ごしらえ」

5 日本一たい焼きHP

6 西脇市観光物産協会

7 ウィキペディアHP 「氷上回廊」「西脇市」「横尾忠則」「玉木新雌

 

 

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『いくら寝ても疲れが取れない』

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