【令和5年5月17日】
現代医学では明確にわかっていない「眠る理由」。その理由をWindship®の原理で読み解いていきます。是非ご覧ください。
お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。
先週はブログを更新できずに、すみませんでした(^^;
ちょっとバタバタしてしまいまして…って、言い訳ですね。
たまに?年に1,2回こういう時があります(^n^;
どうかご容赦下さいm(_ _)ⅿ
新型コロナウイルス感染症が第5類になって、一週間が経ちました。
どのようにお過ごしでしょうか?
わたしは近所のコンビニに行くときはマスクを外していますが、スーパーなどに行くときにはマスクをつけるようにしています。
ウイルスが、急にいなくなるわけではないですからね(^^;
実は先日、医師の同級生がコロナにかかったと連絡がありました。
お医者さんでも、かかるときはかかるんですよね。
少しずつ元の生活を取戻していきましょう。
さて今月のテーマは
『自律神経のしくみ/続・Windshipの原理』
です。
前回のブログでは、Windshipの原理に基づいて、自律神経の乱れとその仕組みについて説明しました。
人間の本体である神経には、自律機能があり、"圧迫""伸展""不使用"のような神経に負荷がかかるようなことが続くと、自律機能がうまく働かなくなる。
これが「自律神経の乱れ」と言われる状態でした。
ご興味のある方は、是非ご覧ください。
さて、今週のブログでは『疲労と睡眠の関係性』について、お伝えします。
厚生労働省のホームページにある、睡眠に関するアンケートのデータを拝見すると、回答者の3分の1が
「睡眠全体の質に満足できていない」
と回答しています。
自分自身の睡眠の質に満足できていない方が、いらっしゃるようです。
また、睡眠指導を行う資格や、睡眠に関する本や眠りに入りやすい寝具もたくさん出ています。
この状況を加味すると、睡眠に対する悩みを持っているという方は、一定数いらっしゃるということです。
わたし自身もよく眠れない方への施術を行っていますので、もちろん実感としてその状況を感じています。
そして眠れない原因として、
「自律神経が乱れている」
「交感神経と副交感神経のリズムが乱れている」
「ストレスが溜まっている」
というような理由が、挙げられることがよくあります。
そこで今回のブログでは、その理由をWindshipの原理で説明していこうと思います。
ちょっと変わった考え方に感じるかもしれませんが、睡眠の悩みを抱える方の、お役に立てれば幸いです。
今回の内容は以下の通りです。
それでは始めていきますね。
1 Windshipの原理のおさらい
まずはこれまでのおさらいです。
Windshipの原理は、人間の身体を
『風船が何層にも重なったもの』
と捉えて考えていく原理です。
風 船
⇩
風⇒Wind
船⇒ship
で、Windshipでしたね。
そしてWindshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。
1 神経
⇒人間の本体
2 骨
⇒本体を支ええる構造
3 Windship
⇒本体を守る風船(膜)
です。
神経を人間の本体とするのは、
・人間が生きている最中は
「神経がある」
・人間が死んでしまった際
「神経はすぐに無くなっていく」
という理由があったからでしたね。
そして神経には、様々な機能がありました。
自律機能、運動機能、感覚機能…
○○神経という名称は、神経の機能を指しているんでしたね。
さらにWindshipは不快を感じた時に縮み、快を感じた時に緩むという性質がありました。
この性質が、脳に影響を及ぼすことがあります。
『不快を感じた時にWindshipが収縮し、身体の内圧が高まる』
⇩
『その圧力が頭部に逃げ、脳が圧迫される』
⇩
『脳の圧迫により、その働きが妨げられる』
以上が、これまでのおさらいでした。
これらを踏まえて、疲労と睡眠の関係性について説明していきますね。
2 そもそも「なぜ眠るのか?」
まずは、「なぜ眠るのか」を説明していこうと思います。
今は便利な時代なので、ネットで検索すれば、すぐに調べられます。
サーカディアンリズムがどうとか、
○○ホルモンがどうとか、
神経伝達物質がどうとか…。
色んな説明が出てきます。
実はこれは、睡眠のしくみを説明しているだけで、
「人間がなぜ眠るのか」
の答えではないんです。
Windshipの原理で説明すると簡単です。
一言でお伝えします。
それは
『神経を修復する』
このために眠るんです。
具体的に説明していきますね。
人間の本体である神経は、ミエリンと呼ばれる脂肪性の物質でできた組織で何層にも包まれています。
脂肪性の物質でできているので、命が途切れた際には、脂肪が溶けてなくなってしまうんですね。
これが、神経を本体とする理由でした。
つまり生きるためには、この脂肪分を常に維持しなければなりません。
脂肪分を維持するためには、食事をしなければなりませんので、日中活動して食事を得る訳です。
仕事をすることを
「これで飯食ってる」
なんて表現しますが、その通り。
仕事をして食事をしないと、生きていけないわけです。
そしてその食事は、神経を修復して維持するためのものなんです。
口、胃、十二指腸を経て消化します。
それは神経を修復するための栄養を得るために、消化しているんです。
消化したものは小腸で栄養として吸収されて、肝臓を経由して、心臓のポンプ作用で全身に送られます。
それは神経を修復するために、送られているんです。
つまりすべては、神経を修復して維持するためのプロセスなんです。
日中は、食事をとります。
そのために活動します。
活動のために多くのエネルギーを使い、神経の維持は少しのエネルギーで持ちこたえ、神経をすり減らしていきます。
そして、神経を維持できなくなる前に活動を停止して、すり減らした神経の修復をします。
この神経を修復するのためのものが、
『睡眠』
です。
眠らないで動き続けると、神経がすり減り続けてしまう…
つまり神経を修復できず、維持していけないわけです。
維持できなければ…
命が途切れてしまうんでしたね。
神経を維持し、修復するために眠る。
なぜ眠るのか、ご理解いただけましたか?
それでは次に、疲労と睡眠の関係性について説明しますね。
3 疲労と睡眠の関係性
食事を取るためには、活動しなければなりません。
原始時代であれば、食料そのものをとるために活動していました。
現代では主に貨幣を得るために、活動しています。
その貨幣で食料を購入します。
これが今の時代なわけですが、どちらにせよ活動はしなければなりません。
活動すれば、もちろん疲労するわけです。
そこでまずは、疲労について考えていきます。
15年くらい前であれば、
「疲れるのは乳酸が溜まるから」
と言われていました。
現在はそうではなく、
「活性酸素による酸化ストレスのため」
という考え方が主流の様です。
きっと健康や運動を気にしている方は、
"乳酸"
"活性酸素"
"酸化ストレス"
なんて言葉を聞いたことがあると思います。
ただ、これはもちろん確定ではありません。
生理学は研究者の皆様の懸命な努力で、新たな発見があれば考え方が変わっていきます。
って、カッコよく言いましたが、水モノということです(^^;
わたしは自衛隊体育学校で運動生理学の基礎を学びましたが、それを痛感しました(^n^;
ただその当時言われている、正しいと思われるものに対して対処していく。
研究って、これの繰り返しなんですよね。
あ、一応理系なので…(^.^;
って、ちょっと話がそれましたね。
現代医学はWindshipを開いた状態で考えるので、こういった疲労物質やメカニズムを探求するのには向いていると思います。
ただ、Windshipの原理(東洋医学)で考える際は、Windshipを閉じた状態で考えます。
Windshipの原理では、疲労している状態とは、
「神経がすり減って、維持が困難になっている状態」
です。
前項で説明しましたので、詳しい説明は大丈夫かと思いますが、1つ例を挙げてみようと思います。
疲れていると、動きが鈍くなったり、頭の回転が悪くなったりしますよね。
これは疲れているからではなく、”神経の維持が困難になって、動きや頭の回転にエネルギーを使えなくなっている”ということです。
そしてこの状態に限界が来て、”身体が神経の修復を最優先した状態”のことを
『睡眠』
と呼んでいるんです。
Windshipの原理では、このように考えます。
例えば疲れている時って、風邪をひきやすいですよね。
これは免疫機能を低下させてでも、神経の修復にエネルギーをそそぐからです。
疲れて家に帰った時には、
「さっさとご飯食べて、お風呂入って寝ちゃいなさい!」
なんて、子供の頃に言われたりしましたよね。
これは理にかなっていたわけです。
そして、すり減った神経を修復するために、眠りにつくわけです。
疲労を回復するために眠るのではなくて、神経の修復をするために眠るんです。
これが、Windshipの原理で読み解いた、疲労と睡眠の関係性です。
通常であれば、すり減った神経を修復するために眠れるはずなんですが、
「疲れているはずなのに、
よく眠れない…(TT)」
なんて方もいらっしゃいます。
そんな方のために、なぜ眠れなくなるのかをお伝えしますね。
4 『なぜ眠れなくなるのか!?』
「交感神経と副交感神経」
よく眠れない方は、必ずこの言葉を聞いたことがあるはずです。
活動する時には、交感神経が優位になって、休息する時には副交感神経が優位になるわけです。
Windshipの原理でいうと、神経の交感機能と副交感機能ですね。
そして、眠るためには副交感神経を優位にする必要がある、とよく言われますよね。
図の右側ですね。
そして、この交感機能と副交感機能の切り替えは、脳が行っています。
まぁ、この切り替えがうまくいけば何も問題ないんですが、よく眠れない方はそれがうまくいかないわけです。
それはなぜか。
よく言われているのは、
「自律神経が乱れている」
だったり、
「交感神経と副交感神経のリズムが乱れている」
ですね。
それでは、なぜ乱れたのか。
Windshipの原理に基づくと…
のような感じでしたね。
つまり、
外的な要因でWindshipが縮んで脳が圧迫され、交感機能と副交感機能の切り替えが妨げられている
このせいで、よく眠れなくなってしまっているんです!
よく眠れない原因は、"ストレス"と言われることもあります。
そのストレスを具体的な表現にすると、上図のような表現になります。
ストレスでWindshipが縮んで脳が圧迫され、交感機能と副交感機能の切り替えが妨げられる。
そして疲れているはずなのに、副交感機能がオンにならない…
よく眠れない謎は解けましたか?
それでは心地よい眠りを得るためには、どうすればいいのか。
Windshipを緩めて、脳の圧力を逃がせばいいわけです。
その手段のうち一つが、わたしが考案した施術『Windship treatment®』です。
5 まとめと次回のテーマ
今回のブログでは、疲労と睡眠の関係性について説明しました。
Windshipの原理で読み解くと、
疲労は
「神経の維持が困難になっている状態」
睡眠は
「身体が神経の修復を優先した状態」
でしたね。
そしてよく眠れなくなるのは、
「Windshipがストレスで縮んで脳が圧迫され、交感機能と副交感機能の切り替えが妨げらてれいる」
からでした。
ですのでストレスが無くなれば、よく眠れるわけですが、現代社会ではそうはいきません。
こんな時には、自分だけで頑張らずに、人を頼ってみてもいいかもしれません。
次回のブログは50代の女性・男性のために、「更年期と更年期障害」についてお伝えします。
是非ご覧ください。
【WEBページ】
【参考文献】
病気が見えるvol.7 脳・神経 医療情報科学研究所 編集 (株)メディックメディア 2011年3月
【参考資料】
1 厚生労働省HP 「令和3年度 健康実態調査結果の報告」
2 MSDマニュアル家庭版HP 「神 経」
〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕
陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。
在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。
現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。
『いくら寝ても疲れが取れない』
こんな悩みをお持ちの方に、眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。
このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。
セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。
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リラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)