自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【施術家必見!】Windshipの原理で「東洋医学の謎」を読み解く

令和5年4月12日

東洋医学って、なんだか不思議な感じがしますよね。実はそれは、東洋医学が何に対してアプローチしているのか、わからなくなってしまったからなんです。その東洋医学の謎を、「Windship®の原理」で読み解きます。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

4月も中旬になりました。

 

桜はさすがに散りましたね。

 

今年も綺麗に咲いてくれて、ありがとうございました。

 

ところで3月に酷かった花粉症は、4月に入ってから少しマシになりました。

 

わたしは基本的にスギ花粉だけなのですが、今年はヒノキも反応しています(^^;

 

今年の花粉はすごいですね。

 

 

さて、今月のブログテーマは

『Windship®の原理』

 

です。

 

前回のブログでは、Windshipの原理とは何か、そして東洋・西洋の医学の概念の統合について説明しました。

 

統合とは、東洋医学と西洋医学の境界線を明確にすることでした。

 

境界線を明確にすることで、使い分けが可能なんでしたね。

 

そしてWindshipを切開する前は東洋医学、切開した後は西洋医学で考える、というものでした。

 

是非前回のブログもご覧いただければと思います。

 

 

今回のブログではWindshipの原理を踏まえて、東洋医学の不思議を読み解いていこうと思います。

 

そもそもなんですが、Windshipの原理自体が、東洋医学の身体の捉え方を現したものです。

 

ですのでWindshipの原理に基づけば、東洋医学の不思議を読み解けるのは当たり前なんですよね(^^;

 

ただ、現代では東洋医学の身体の捉え方の原理が、失われてしまっているので…。

 

あえてWindshipの原理を使って、イチから説明しなおさなければならない状況になっています。

 

これは東洋医学を、西洋医学の身体の捉え方で説明してしまった影響です。

 

そして現代人は、西洋医学の身体の捉え方、つまり人間の身体をパーツ(部分)の集合体で捉えるという考え方に慣れてしまっています。

 

その考え方の呪縛から、皆さんを解放できればと思います。

 

今回のブログは以下の内容です。

1 前回のおさらい

2 神経の特性

  (1)     圧迫を極端に嫌う

  (2)     伸展を嫌う

  (3)     不使用を嫌う

3 身体の不調は『神経の圧迫』

4 東洋医学がアプローチするもの

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 前回のおさらい

まずは前回のおさらいから。

 

Windshipの原理は、人間の身体を

 

 

『風船が何層にも重なったもの』

 

 

と捉えて考えていく原理です。

 

風 船

 ⇩

風⇒Wind

船⇒ship

 

で、Windshipでしたね。

 

 

そしてWindshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。

1 神経

  ⇒人間の本体


2 骨

  ⇒本体を支ええる構造


3 Windship

  ⇒本体を守る風船(膜)

 

 

神経が人間の本体である理由は、人の命が途切れると、その瞬間から無くなっていってしまうからでしたね。

 

そして、

「Windshipを切開する前は東洋医学で捉え、Windshipを切開した後は西洋医学で捉える」

 

というのが、基本的な身体の捉え方です。

 

これがWindshipの原理でした。

 

現代医学(西洋医学)の考え方でいうと、内科はWindshipの原理で身体を考えなければならないということです。

 

逆に外科(手術)はWindshipの原理で捉えていると、ちょっと話が前に進みません。

 

そんな感じです。

 

わたしはボディーワークのセラピストをしていますので、施術家です。

 

もちろんWindshipを切開することはありません。

 

ですので、Windshipの原理に基づいて施術をしています。

 

施術をする上で、人間の本体である「神経の特性」を知らない訳にはいきません。

 

そこでまず、神経の特性について説明しますね。

 

 

2 神経の特性

人間の本体である神経には、3つの特性があります。

(1) 圧迫を極端に嫌う

(2) 伸展を嫌う

(3) 不使用を嫌う

 

具体的に、1つずつ説明していきますね。

 

 

(1) 圧迫を極端に嫌う 

まず神経は、圧迫を極端に嫌います。

 

例えば皆さん、握手した時に手をぎゅっと握られると嫌ですよね。

 

当たり前ですよね。

 

なぜなら痛いからです。

 

なぜ痛いと感じるのか?

 

それは神経が圧迫されているからです。

 

神経は圧迫されると痛みを感知して、それを避けようとします。

 

これはどんな些細な圧迫でも、同様の反応になります。

 

例えばズボンのベルト。

 

リラックスタイムには緩めますよね。

 

他には腕時計。

 

些細な圧迫ではありますが、これもリラックスタイムには外すと思います。

 

このように神経は、圧迫されることを極端に嫌うんです。

 

そして身体が疲れている時ほど、この傾向が強くなります。

 

 

(2) 伸展を嫌う 

次に伸展についてです。

 

伸展とは、引っ張られることです。

 

つまり神経は、引っ張られることを嫌います。

 

一番わかりやすいのは、髪の毛です。

 

髪の毛を引っ張られるのは、誰でも嫌ですよね。

 

皮膚を引っ張られたり、腕や足を引っ張られるのも…、って。

 

腕や足は慣用句になっているので、違った意味になっちゃいますかね。

 

足は引っ張られたくないですが、腕は引っ張って欲しいなんて方もいますかね(^^;

 

って、そういう意味ではなく、物理的に引っ張るという意味です。

 

例え優しく引っ張られていても、その時間が長いと嫌になります。

 

このように神経は、伸展を嫌います。

 

 

(3) 不使用を嫌う 

最後に神経は不使用を嫌います。

 

要は、使わないと駄目ってことです。

 

これは感覚的な話なので、イメージが難しいかもしれません。

 

その上、全く神経を使わない状態というのは、ほとんどありませんよね。

 

そして、神経だけの問題ではない場合もあります。

 

ちょっと具体的な説明が難しいなぁ…(^^;

 

 

あ、そうそう。

 

 

例えば、けん玉が得意だった方がいたとします。

 

しばらくやっていないと、きっと昔のようにはできないでしょう。

 

麻雀が好きな方も、しばらくやってないと、昔みたいな感覚ではできなくなりますよね。

 

このように、神経(感覚)は使わないと衰えていきます。

 

 

以上3つが、神経の特性になります。

 

この神経の特性を踏まえると、身体の不調とは、主に『神経の圧迫』と捉えることができます。

 

 

3 身体の不調は『神経の圧迫』

身体の不調と言われると、様々な症状がありますが、細菌やウイルスによる感染症は除きます。

 

それ以外の、腰が痛いとか、胃が痛いとか頭痛とか、色々とありますよね。

 

ストレスで身体がツラい、なんてこともあると思います。

 

そんな不調について考えていきます。

 

Windshipの原理では、これらの不調は主に、

 

"神経の圧迫"

 

のせいだと考えています。

 

 

どういうことか。

 

 

これを説明するために、Windshipの性質について、3つ説明しますね。

 

 

まず1つめ。

 

 

Windship(身体)は、快を感じると緩み、不快を感じると縮むという性質があります。

 

これは、簡単にイメージできると思います。

 

暖かい時は身体は緩んで、寒い時には身体は収縮します。

 

リラックスしている時は身体は緩んで、緊張している時には身体は収縮します。

 

心地よい言葉を受けた時には身体は緩んで、気分の沈む言葉を受けた時には、身体は収縮します。

 

これは直感的に、理解できると思います。

 

身体が収縮すれば、神経は圧迫されます。

 

これを不調として、人間は感知するわけです。

 

 

そして2つめ。

 

 

不調(異常)がある部分に、体液(血流)が集まるという性質です。

 

体液(血流)が集まると、その部分はどうなるか?

 

その部分に、一時的に風船のように膨らみますよね。

 

そうすると、神経は圧迫されるのがイメージできますでしょうか?

 

 

例えば、捻挫をしたら、その部分は腫れますよね。

 

 

なぜ腫れるかというと、身体が捻挫を治そうと、体液(血液)を集中させて修復しているわけです。

 

そして腫れると痛みもあります。

 

その痛みは、捻挫自体の痛みもありますが、腫れることによる神経の圧迫もあるんです。

 

 

これと同じようなことが、内臓などでも起こります。

 

 

例えば、ご飯を食べ過ぎたとしましょう。

 

すると消化をするために、内臓は頑張ります。

 

頑張るためには、エネルギーが必要なので、内臓に体液(血液)が集中します。

 

体液が集中すれば、もちろんその部分の神経は圧迫されることになります。

 

その時間が長ければ長い程、身体の不快感は増すわけです。

 

これが、内臓の不調として知覚されます。

 

 

その他にも、パソコンを見すぎて目がツラい、なんてこともありますよね。

 

 

きっと皆さん、もうイメージできるんじゃないでしょうか(^^)

 

目を使うとエネルギーが必要なので、そこに体液(血液)を送り込むことになります。

 

体液が集中すれば、そこにある神経は圧迫されます。

 

その時間が長ければ長い程、不快感は増します。

 

これが、目のツラさとして知覚されるわけです。

 

 

そして3つめ。

 

 

それは部分の不調があると、Windship(身体)は収縮することです。

 

皆さんどうでしょう。

 

捻挫していると、不快に感じますよね。

 

お腹の調子が悪いと、不快に感じますよね。

 

目がツラいと、不快に感じますよね。

 

つまり、不快を感じるている訳ですから、Windship(身体)は収縮するわけです。

 

部分の不快が、全体にも影響してしまうんです。

 

これが、Windshipの3つの性質になります。

 

 

このようなWindshipの性質を踏まえて、身体の不調というのは、

 

「不快を感じたり、特定の身体の部位に体液(血液)が集中したりして、Windship(身体)が収縮し、"神経が圧迫されること"

 

ということになります。

 

それでは、このような不調に対して東洋医学が、どんな風にアプローチしているのかを説明しますね。

 

 

4 東洋医学がアプローチするもの

「Windshipを開く前は東洋医学で捉え、Windshipを開いた後は西洋医学で捉える」

 

これが身体を捉える大前提です。

 

現代の中国では鍼麻酔で麻酔をして、意識があるまま外科手術をする方法がありますが、これはひとまず置いておきましょう。

 

そして、西洋の外科手術では腹腔鏡手術のように、切開せずに身体に穴を開けて行う外科手術もありますが、それもひとまず置いておきます。

 

 

 

これを踏まえて、東洋医学がアプローチしているのは、前項でお伝えした通り

 

『神経の圧迫』

 

です。

 

 

 

不快を感じてWindshipが収縮して、それが長く続いてしまうと、Windshipが硬直してしまいます。

 

 

硬直してしまうと、神経は極端に圧迫されます。

 

 

また、特定の部位に体液が溜まり過ぎてそれが続いてしまうと、その部位に慢性的に体液が溜まった状態になります。

 

 

この状態になると、その部位の神経は圧迫された状態が続いてしまいます。

 

 

そして部分の不快は全体にも影響しますので、身体全体の神経が圧迫されることになります。

 

 

このように神経が圧迫された状態が長く続くと、人間は「不調」を感知します。

 

 

これが病変になる前は、未病という状態。

 

 

病変になった後は、病気です。

 

 

未病の段階では、外科手術をするまではいきませんので、規則正しい生活習慣を…というアドバイスをお医者様から受けますよね。

 

 

そして病気になってしまった場合には、外科手術という風になるわけです。

 

 

未病の段階で何とかするのが、基本的な東洋医学の考え方です。

 

 

そしてその不調をなんとかするためには、神経の圧迫を解放することが必要になります。

 

 

そのために鍼灸・あん摩や推拿(すいな)、オステオパシーカイロプラクティックロルフィングや気内臓療法(チネイザン)など、様々なボディーワークがあります。

 

 

これらの治療やボディーワークでは、体液循環を促すだとか、骨の位置を矯正するとか、筋肉を緩めるという表現を用いることが一般的です。
(※カイロプラクティックでは明確に「神経の圧迫を解放する」とおっしゃる方もいます)

 

 

それでは、なんのために体液循環を促して、骨の位置を矯正して、筋肉を緩めているのか。

 

 

それはすべて

「神経の圧迫を解放する」

 

 

このためなんです。

 

 

そして、不調を何とかするためには、特定の部分とWindship(全体)の両方にアプロ―とする必要があるんです。

 

 

それは前項で説明した通り、部分が全体に影響するからです。

 

 

しかし、現代の東洋医学ではWindshipという概念が失われて、特定の部分のみにアプローチが集中してしまっています。

 

 

これは西洋の解剖学的な考え方を、東洋医学に混ぜてしまった影響です。

 

 

「人間の身体はパーツの集合体だから、不調を感じているパーツに対してアプローチすればよい」

 

 

こう考えてしまうと、部分に対するアプローチばかりになってしまいます。

 

 

Windshipを切開する前は、あくまでWindshipの原理に基づいて、身体にアプローチしなければなりません。

 

 

Windshipの原理では、

「身体は風船が何層にも重なったもの」

 

 

と考えます。

 

 

"部位に対しても、全体に対してもWindshipの原理でアプローチして、神経の圧迫を解放していく"

 

 

これが本来の東洋医学が持っていた、身体へのアプローチの方法になります。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、東洋医学何に対してアプローチしているのか、お伝えしました。

 

「神経の圧迫」に対して、アプローチしているんでしたね。

 

そしてWindshipの原理が失われたことで、現代の東洋医学のアプローチが、不完全なものになってしまっていることをお伝えしました。

 

 

わたしは西洋医学東洋医学も、しっかりした医療だと感じています。

 

 

西洋医学でないと、できないこともあります。

 

 

そして東洋医学でないと、できないこともあります。

 

 

ただ現代の東洋医学は、その原理を失っているので、何か不完全で不思議なものと思われてしまうことが多いのも事実です。

 

実はその原理が「Windship®の原理」なんです。

 

この原理を基にするか否かで、そのアプローチの仕方は全く違ったものになります。

 

その一端を体験したい方は、是非スッキリオアシスまでお越しください。

 

Windshipの原理に基づいた施術『Windship treatment®』で、身体も心もスッキリ状態になれますよ。

 

 

次回のブログではWindshipの原理に基づいた、"身体と心のつながり"についてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕

 

※令和6年2月26日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。リラクゼーションセラピスト。公認心理師。レンジャー隊員。

 

在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『いくら寝ても疲れが取れない』

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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経歴・資格など
ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)