【令和5年4月5日】
東洋医学と西洋医学。現在の日本では、圧倒的に西洋医学が活用されています。なぜそのようになってしまったのか。そして東洋医学が、どのような原理のもとに成り立っているのかを読み解きます。是非ご覧ください。
お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。
4月に入りました。
皆さん、お花見はできましたか?
わたしは1日に花見をしたんですが、桜吹雪の穏やかな天気の中、最高の花見ができました(^o^)♪
そこの公園のサクラは7割方散っていましたが、うちのサロンの前の桜はまだ3割ほどしか散っていません。
今週末まで桜が楽しめそうです。
さて、今月のブログテーマは
『Windshipの原理』
です。
この原理は、わたしが独自に提唱している原理です。
って、わたしが勝手にそう思っているだけなんですけどね(^^;
もちろん明確な根拠に基づいて、創り上げています。
ただ、理屈というよりは、直感的に理解できるように作り上げています。
その原理なんですが、具体的に文章にしていく試みは今回が初めてです。
これまでのブログは、なるべく読みやすいように推敲して提供していたんですが、Windshipの原理をそんな風に書いていく自信がなくて…(^^;
つたない文章になってしまうかもしれませんが、どうかお付き合いいただければと思います。
この原理に基づくと、いまいちよくわからない身体のことや心のことが、面白いように読み解いていけます。
医学の発展に貢献できれば幸いです。
今週のブログでは、その原理が具体的にどのようなものかを説明していきます。
ブログは以下の内容です。
1 Windshipの原理とは
2 なぜ神経が本体か
3 骨とWindship(膜)の役割
4 東洋と西洋の医学の統合?
5 まとめと次回のテーマ
それでは始めていきますね。
1 Windshipの原理とは
Windshipの原理は、人間の身体を
『風船が何層にも重なったもの』
と捉える原理です。
まず初めにお伝えしておきたいことは、これは"理論"や"説"ではなく、『原理』なんです。
ちょっと言葉の説明をすると…
"原理"とは、「事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。」
"理論"は、「個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系」
"説"は、「 ある物事に対する主義、主張。」
つまり、知識を組み合わせたモノだったり、主義主張を述べているわけではなく、根本法則を表したものです。
「ちょっと大袈裟すぎるんじゃないの?」
そんな風に感じるかもしれませんが、すみません。
そう言わざるを得ないんです。
「あなたが勝手にそう考えているだけなんだから、説じゃないの?」
そう思う方は、それでも構いません。
ただ読み進めていくうちに、「これは・・・」と感じていただけると思います。
さて、Windshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。
1 神経
2 骨
3 Windship
いやいや、ちょっと待って。
Windshipって?
って、なりますよね。
すみません(^^;
説明しますね。
先述した通りWindshipの原理では、人間の身体を
『風船が何層にも重なったもの』
と捉えています。
風 船
⇩
風⇒Wind
船⇒ship
で、「Windship=風船」とネーミングしました。
ベタなネーミングですみません(^^;
Windshipの原理では
1 神経
⇒人間の本体
2 骨
⇒本体を支ええる構造
3 Windship
⇒本体を守る風船(膜)
という風に捉えています。
この3つの構成要素が、Windshipの原理の要です。
つまりWindshipというのは、概念なんです。
『身体をどういう風に捉えるか』
その概念がWindshipの原理なんです。
西洋医学は、このような原理ではありません。
西洋医学では、
「身体をパーツに分けて考える」
こんな風に身体を捉えています。
ですから、移植という発想が出てくるわけですし、細胞1つ1つという単位の研究も進むわけです。
西洋医学が身体をパーツの集合体だと考えているのは、なんとなく理解して頂けると思います。
西洋医学では「人間の本体は何か」は、明確に示されていません。
パーツの集合体と考えているので、本体を明確に捉えられないんです。
ところがWindshipの原理では、人間の本体は"神経"であると考えています。
それではなぜ、「神経が人間の本体である」と考えるか説明していきますね。
2 なぜ神経が本体か
前項のおさらいですが、Windshipの原理では
1 神経
⇒人間の本体
2 骨
⇒本体を支ええる構造
3 Windship
⇒本体を守る風船(膜)
こんな風に考えています。
それでは、神経を本体と考える理由をお伝えしますね。
それはものすごく単純な理由です。
それは人が死ぬと、神経はすぐに無くなっていってしまうからです。
…
「え…?」
と、思われるのも当然です。
そうなんです。
実は神経は、死ぬと同時にすぐに無くなっていくんです。(※参考文献1)
ですので、
人間が生きている最中は、「神経がある」
人間が死んでしまった際、「神経はすぐに無くなっていく」
これが神経を本体と考えている理由です。
「いやいやそんなこと言ったって、筋肉とかもそのうちなくなるじゃないか!」
なんて感じる方もいらっしゃると思うんですが、神経は命が途切れた瞬間に消失が始まります。
そのスピードは、他の部分とは圧倒的に違います。
例えば骨はとても硬い物質なので、ほとんど縮むことはありません。
しかし脳の神経は、最も柔らかい体内物質であるため、縮んでいきます。
その程度は、死後4時間で、40~50%になります。
そして「ホルマリン漬け」って聞いたことありますよね?
研究のために、生物を標本にする際に施す処置ですよね。
この時に使うのが、ホルムアルデヒドという液体なんですが、このホルマリン漬けにすることで、神経の収縮は促進されます。
1年半後の収縮率は、骨では1%以下の収縮率に対し、脳、脊髄、脊髄神経の収縮は85%になります。
たとえホルマリン漬けをしても、その収縮を止めることはできないんですね。
収縮して、つまり縮んで無くなっていく。
これが神経なんです。
いかがですか?
人間の本体を神経と捉えることに、納得していただけましたか?
ちなみにドイツのシュパルテホルツ研究所では、神経の研究をするために、死亡直後に急速冷凍をして、神経の残存を図って研究したそうです。
うーん、さすがドイツ…。
徹底してますよね(^^;
もちろん研究には、ドイツ政府の特別の許可を得たそうです。
現代だと倫理的に難しいかもしれませんね。
余談はさておき。
次に人間の本体が神経であると考えて、その他の2つ、骨とWindshipの役割についてお伝えしますね。
3 骨とWindship(膜)の役割
繰り返しになりますが、Windshipの原理では
1 神経
⇒人間の本体
2 骨
⇒本体を支ええる構造
3 Windship
⇒本体を守る風船(膜)
こんな風に考えています。
そんな中で、骨とWindshipの役割をお伝えしますね。
何となく想像がついてる方も、いらっしゃると思うんです…(^^;
まず骨は、神経を重力から守るための"構造"になります。
地球には重力がありますので、骨がないと重力に押しつぶされちゃいます。
海に住んでいるタコやイカですら、骨はあります。〔※タコやイカをさばいた時にある硬く細長いものは、厳密には骨ではないそうです。失礼しました(令和5年4月6日追記)〕
地上に住んでいる人間には、必要不可欠ですよね。
そしてWindship(膜)。
こちらは神経を外界から守るための、何重にも重なる防御壁です。
Windshipがないと、外界から神経と骨を守れませんからね。
もしかしたら、あまりにも当たり前すぎて、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。
とりあえず、進めていこうと思います。
こんな風にWindshipの原理では、神経、骨、Windshipを人間の3つの構成要素と考えています。
いやいや、
内臓は!?
血管は!?
リンパは!?
そんな風に感じる方もいますよね。
もちろん大切なんですが…。
Windshipの原理ではそれらの器官を、身体の3つの構成要素を保つための補助器官と考えています。
あくまでメインは、神経、骨、Windshipの3つの構成要素です。
ざっくりではありますが、Windshipの原理の概要はご理解いただけましたか?
それでは題名にある「東洋と西洋の医学を統合する」についてお伝えしますね。
4 東洋と西洋の医学の統合?
「東洋と西洋の医学の統合?」
と疑問に思いますよね。
なぜわざわざ「統合」なんて言葉を使っているのか。
それは今の東洋医学が、西洋医学と混ざってしまっているからです。
「混ざってしまっている」とはどういうことかというと…
突然で恐縮ですが、わたしは独自に考案した施術、"Windship treatment®"を提供しているセラピストです。
そんなわけで東洋・西洋の医学や手技療法を学でいます。
その中で東洋医学を学んでいた時に、ふと疑問に思ったことがあるんです。
「東洋医学を、なぜ解剖学を使って考えているのか?」
解剖学は、基本的には西洋医学の概念です。
なぜかその西洋医学の概念を元にして、東洋医学を説明している場合が多いんです。
しかし、東洋の手技療法の手技を調べてみると、解剖学的な概念を元にしたとは思えない手技や考え方がたくさんあるんです。
有名なもので言えば、経絡やツボです。
これは西洋医学で、説明ができません。
さらに東洋医学を説明する上で、西洋医学の"解剖"の考え方を「混ぜてしまっている」場合が多いんです。
それが東洋医学の概念を、更にわかりにくくしてしまっています。
"混ぜて"考えてしまうと、元のものはわかりにくくなってしまいます。
例えば、水に砂糖と塩を混ぜたとします。
それを飲んでも、いったい何が混ざっているかはよくわかりません。
砂糖水、塩水とは全く違うものになってしまいます。
つまり、混ぜると違うものになってしまうんです。
しかし、統合は違います。
「統合」とは、2つ以上のものを合わせて1つにすること。
例えば市町村合併などで、行政組織が統合されたことがありました。
統合されたとしても、内部では1つ1つの部署はしっかりと機能しています。
統合しても、その内部を使い分けることができるんです。
わたしが何を言いたいか。
それは、身体の捉え方には「東洋的な捉え方」と「西洋的な捉え方」の2つがあるということです。
そして、その2つの捉え方を統合して、身体を捉えなくてはならないということです。
それでは統合とは、具体的にどのような事かというと、
『境界性を明確にすること』
です。
つまり、「ここまでは東洋医学で考えて、ここからは西洋医学で考える」という境界線を明確にすることです。
境界線が明確になれば、西洋医学と東洋医学を使い分けることができます。
そして実は、Windshipの原理は「東洋医学の身体の捉え方」を現したものなんです。
それでは、東洋医学と西洋医学を統合するための、身体の捉え方はどうなるか。
『Windshipを切開する前は東洋医学で、Windshipを切開した後は西洋医学で捉える』
このようにして身体を捉えることが、東洋と西洋の医学を統合する方法になります。
5 まとめと次回のテーマ
今回のブログでは、東洋医学と西洋医学を統合する方法についてお伝えしました。
Windshipの原理とは、東洋医学の身体の捉え方を現したものであること。
それに基づいて、東洋と西洋の医学の境界線を明確にすることで、統合が可能であることをお伝えしました。
概念的な話なので、「だから何?」と感じてしまうかもしれません。
ただ一度に全てを説明すると、文字数が多くなってしまいますので、今回はここまでにしたいと思います。
次回以降のブログも、是非ご覧いただければと思います。
ところで、
「西洋医学で"Windship”に代わる言葉はないの?」
と感じる方のために、一応お伝えしようと思うのですが…。
恐らくは西洋的な名称で呼ぶとしたら、「間質(間質体)」ということになると思います。
「間質」は最近発見された『臓器』です。
文字のごとく「間にある質」、つまり体内にある、間の空間を占めている臓器を、「間質」と呼びます。
まだ発見されて、日が浅いので、研究途上にある臓器です。
これから間質の働きが、どんどんわかってくると思います。
働きがわかれば、「Windship=間質」と言ってもいいのかもしれませんが、今のところイコールかどうかはわかりません。
次回以降も、Windshipの原理についてお伝えします。
次回のブログでは、東洋医学にフォーカスしてWindshipの原理を説明していきます。
東洋医学の身体の捉え方が、皆様の日々の健康のお役に立てれば幸いです。
〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕
【参考文献】
1 原因はひとつ 健康の鍵は上部頸椎 高橋祐一郎著 たにぐち書店 1999年10月
【参考資料】
1 weblio事典
陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。
在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。
現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。
『いくら寝ても疲れが取れない』
こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。
このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。
セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。
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リラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)