自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【陸上自衛隊で最も過酷!】レンジャー訓練で培ったもの

令和5年6月21日

わたしの人生の中で、価値観を大きく変えたもの。それが陸上自衛隊で参加した、レンジャー訓練でした。その訓練で培ったものを3つ、ご紹介します。わたくしごとで恐縮ですが、是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

ブログを始める前に、まずは、陸上自衛隊の射撃場で起きた、小銃による事件の犠牲者のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

 

 

自衛隊のことをお伝えしようと思っていたこのタイミングで、あんな事件が起こるなんて…。

 

 

 

正直、この件に関しては言葉が見つかりません。

 

 

 

わたし自身、元自衛官です。

 

射撃はもちろん、爆破や不発弾処理の訓練も受けています。

 

火薬を使う訓練は、とても厳正に行われていて、安全管理は徹底されています。

 

ただこの安全管理は、自分自身そして仲間が怪我をしないためのものです。

 

 

 

味方から意図的に撃たれるということは、基本的には想定していません。

 

 

 

そんなことを想定していたら、何もできないと思うんです。

 

例えば、飲食業界の方であれば調理場の包丁で、仕事仲間から刺されないための対策なんてしませんよね。

 

他の業種でも同じだと思います。

 

武器にしようと思えば、何でも武器になります。

 

そんな中で、仲間から意図的に危害を加えられないための対策なんてしないはずです。

 

そんなことをすれば、職場の信頼関係なんて築けませんから。

 

 

 

もしかしたらこの事件のせいで、陸上自衛隊に対する不信感や不安感を抱いた方がいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、今回のブログが、

陸上自衛隊、そして自衛官がどれだけ真摯に任務に向き合っているか」

 

その姿勢に対する、理解促進の一助になれば幸いです。

 

 

 

 

 

さて、今月のテーマは

『かけがえのないもの』

 

です。

 

今回のブログでは、「レンジャー訓練で培ったこと」をお伝えしようと思います。

 

 

経歴にもあるように、わたしは陸上自衛隊で最も過酷と言われている訓練「レンジャー」を修了しています。

 

「レンジャー訓練は厳しい!」

 

確かにその通りなんですが、あくまで"訓練"なんです。

 

しっかりと管理された"訓練"の中では、最も過酷と言われています。

 

 

 

 

 

訓練ではありますが、わたしにとってかけがえのない経験になっています。

 

 

 

 

 

この訓練で培った"かけがえのないもの"は3つ。

 

 

それは、

 

『応援のありがたさ』

 

『真摯に向き合うこと』

 

『自分自身の限界』

 

です。

 

 

その内容を具体的にお伝えする前に、まずは陸上自衛隊の「レンジャー」とはどんなものかご説明しようと思います。

 

 

 

…。

 

 

 

と、説明したいんですが、わたしの口からはあまり詳しいことは言えなくて…(^^;

 

 

 

ウィキペディアで検索しましたが、かなり詳しく書かれていますね(^n^;

 

って、どうやってここまでの情報を…思ってしまいますが、参考程度に…という感じです。

 

ウィキペディアウィキペディアですからね(^.^;

 

そして、たまにテレビでレンジャー教育の取材映像が流れますが、メディア用はメディア用。

 

 

実際の訓練の生々しさは、経験した人間でないと、わかりません(^^;

 

 

今は動画が発達しているので、ちょっと調べればいくらでも出てきます。

 

解説動画もたくさん出ていますが…。

 

 

うーん。

 

 

わたしはYouTube「日の丸自衛隊さんがおススメです。

 

しっかりした取材のもと、動画を作成していると感じました。

 

ちょっと資料は古いんですが、もしレンジャーがどんなことをするか興味がある方は、チャンネル内にいくつも動画がありますので、ご覧になってみて下さい。

 

ブログの最後にリンクを貼っておきます。

 

 

 

ちょっと前置きが長くなってしまいましたね(^^;

 

 

 

それでは、この訓練で培った"かけがえのないもの"をお伝えしますね。

 

 

 応援のありがたさ

 

これは本当に感動的な経験でした。

 

自分が限界まで頑張って、それでも乗り越えられるかどうかわからない。

 

訓練ではありますが、そんな時が何度もあるんです。

 

そして、そんな時に周りから応援されると…。

 

 

 

 

 

涙と力が溢れてくるんです。

 

 

 

 

 

わたしは、応援の力をわかっていませんでした。

 

 

 

その力を教えてくれたこの訓練に、心から感謝しています。

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

この訓練を終えた後には、松岡修造さんがなぜ人をあんなに応援するのか、よくわかりました(^^)

 

今では、自分の使命に真剣に取り組んでいる方を、必ず応援しています。

 

応援が、その方の力になることがわかったので。

 

そしてその方の頑張りに、涙を禁じえません。

 

 

 真摯に向き合うこと

 

レンジャー訓練は、肉体的にも精神的にも、極限まで追い込まれる訓練です。

 

 

その追い込まれた状況の中でも、必ず任務を遂行できるように訓練をします。

 

 

ただ人間って追い込まれれば追い込まれるほど、目の前の現実から目を背けたくなるんです。

 

 

 

人間、辛いことを直視したくありませんからね。

 

 

 

そんな時に、助教から

「お前のレンジャー、そんなもんか!」

 

と、何度も何度も言われました。

 

 

 

 

 

手を抜こうと思えば、抜けるんです。

 

 

 

 

 

誤魔化そうと思えば、誤魔化せるんです。

 

 

 

 

 

ただ…

 

 

 

 

 

『お前のレンジャー

  そんなもんか!』

 

 

 

 

 

きっと助教は、そんな心を見抜いていたんだと思います。

 

助教自身も、レンジャー学生の時にそれを経験している訳ですから。

 

そして、「お前のレンジャー、そんなもんか!」という言葉は…

 

 

 

『目の前の現実に

 真摯に向き合え!』

 

 

 

こんなメッセージなんです。

 

レンジャーを卒業して、もう何年でしょうか。

 

今でもこの言葉が、頭に鳴り響いています。

 

 

 

ものごとに真摯に向き合うことを、学ばせてもらいました。

 

 

 

そして、真摯に向き合えば、必ず乗り越えられるんです。

 

 

 

こんなことを気づかせてもらった教官・助教には、感謝してもしきれません。

 

 

 

 

 

 自分自身の限界

 

マンガやドラマでは、

『精神が肉体を凌駕する』

 

なんてことがあったりしますよね。

 

そして、火事場の馬鹿力なんて言葉もあります。

 

その力が現実に存在することを、経験させてもらいました。

 

 

 

 

 

極限状態まで行くと、結局は精神論なんです。

 

 

 

 

そして、その精神論の先もあります。

 

 

 

 

 

精神が肉体を凌駕した、その先…。

 

 

 

 

 

わたしには、そのリミッターを外すことはできませんでした。

 

 

 

 

 

これは、天性の才能なんだと思います。

 

 

 

 

 

わたしには、その才能は無かったんです。

 

 

 

 

 

自分自身の限界を知りました。

 

 

 

 

 

そして天性の才能には、どれだけ頑張っても追いつけない。

 

 

 

 

 

そんな経験もさせてもらいました。

 

 

 

 

 

「頑張れば、何でもできる」

 

 

 

 

 

そういう方もいますが、そうじゃない方もいます。

 

 

 

 

 

わたしはどれだけ頑張っても、その天性の才能を持った同期の様にはできませんでした。

 

 

 

 

 

それでも自分にできることを、精一杯やりました。

 

 

 

 

 

戦闘隊の足を引っ張らない程度には、やれていたかなとは思います(^^;

 

 

 

 

 

ただそれは、挫折感に打ちひしがれていたわけではありません。

 

 

 

 

 

純粋な尊敬の感情。

 

 

 

 

 

そして、そんな隊員と訓練できる喜び。

 

 

 

 

 

そんな感覚です(^^;

 

 

 

 

 

そんなわたしのレンジャーでしたが、精一杯やった後にできた道は、かけがえのないものになりました。

 

 

 

 

 

わたしはレンジャー訓練を修了し、無事に卒業することができました。

 

 

 

 

 

そして、胸にレンジャーバッチをつけて勤務していました。

 

 

 

 

 

ただ、胸に徽章をつけられたのは、今でも尊敬する同期と訓練を共にしたからこそです。

 

 

 

 

 

この訓練を乗り越えられたのは、間違いなく仲間のお陰です。

 

 

 

 

 

自分自身の限界と、自分だけの力でできることの限界を学ばせてもらいました。

 

 

 

 

 

そして、自分だけの力では乗り越えられなくても…

 

 

 

 

 

仲間と一緒なら

 乗り越えられる

 

 

 

 

 

こんな経験をさせてもらいました。

 

 

 

 

 

わたしの人生にとって、本当にかけがえのないものになりました。

 

 

 

 

 

この訓練を受けさせてくれた陸上自衛隊に、

 

真摯に指導をしてくれた教官助教に、

 

そして、一緒に訓練を乗り越えたレンジャー同期の隊員に、心から感謝致します。

 

 

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回のブログでは、飯能での「プチトレイルランニング」を皆さんと共有できればと思います。

 

 

是非ご覧ください。

 

 

参考資料

1 ウィキペディアHP「レンジャー(陸上自衛隊)

2 日の丸自衛隊

 

※令和6年3月5日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、内容を校正しました。

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。リラクゼーションセラピスト。公認心理師

 

在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『いくら寝ても疲れが取れない』

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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経歴・資格など
ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)

〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕