自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【避難生活の実際、ご存じですか?】~防災月間にあたって~

f:id:sukkirioasis:20210914185818j:plainお疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

新型コロナウィルスの新規感染者数が1万人を切りました。

 

東京では緊急事態宣言が発令されてだいぶ経ちますが、感染者数のグラフを見ると、減少が実感できます。

ただ、ブレイクスルー感染もあるということですので、引き続きマスク、うがい、手洗いは継続していきましょう。

今月は防災月間ということで、防災についてお伝えしています。

前回のブログでは避難の備えについてお伝えしました。

 

正常性バイアスの影響で、避難をためらってしまうことがあります。


正常性バイアスは人間誰しも備わっています。

 

その影響を最小限にするために、避難所へ行く準備をしておきましょう。

 

詳しくは前回のブログをご覧ください。


今回は、避難生活の実際についてお伝えしたいと思います。


避難生活を送ったことがある方、ない方、それぞれいらっしゃると思います。

きっと経験のない人にとっては想像しずらいことですよね。

 

メディアでしか見たことがない・・・という感じではないでしょうか。


前回のブログでは交通事故と自然災害の犠牲者数を比較しましたが、自然災害の犠牲になるというのは、そこまで多いわけではありません。(前々回のブログで確率としては単純計算で0.00009%と紹介しました)

メディアでは被災地や避難所のシーンが映されるので、たくさんの方が避難所で生活しているというイメージを持ってしまうかもしれません。


これは東日本大震災の時の映像の影響もあるでしょう。


しかし、たいていの災害の際はある地域の一部が被害を受けている場合がほとんどです。


もちろん被害を受けた方の気持ちは痛いほどわかります。

 

私は元自衛官

 

実際に災害派遣されて、現場を目の当たりにしています。


ただ、そこだけに目を向けてしまうと避難生活の実際というのは見えてきません。


避難生活の基本は「自宅避難」です。


逃げて、かならず避難所で生活しなくてはいけないような印象を持っている方がいたら、まずはこれを理解していただければと思います。


避難はあくまで、自宅にいられない状況の時だけです。(危険が迫っている時は、もちろん速やかに避難してくださいね。)


そして自宅避難の際、生活インフラに影響があった場合には、電気ガス水道が使えなくなる場合があります。


その時の備えを自宅にしておかなければなりません。


それではどのような備えが必要か・・・


前回に引き続きますが、自治体(市区町村単位)の防災の手引きを是非ご覧ください。

 

無料で、かつしっかりした内容だと思います。

 

これを活用しない手はありません。


ここでその内容のすべてをご紹介できませんので、基本的な考え方をお伝えします。



それは普段の生活の中で備蓄をしておくことです。


ローリングストックと言われるように、日持ちするもの(乾麺・缶詰)などは多めに買っておいて、古いものを使っていくというような方法で備蓄をしておくのがお勧めです。


避難生活専用に物を準備すると、倉庫の奥の方で眠ってしまって賞味期限がとっくに切れてる状態になってしまうんですよね。


まぁ食べれなくはないと思いますが、あまり気持ちの良いものではありません。


ですので可能なものは、普段の生活の延長で備蓄しましょう。


備蓄は3日分とか7日分と言われたりしますが、まずは3日分準備してみましょう。

 


この「3日」という数字には、実は根拠があります。


災害が起きた時の人命救助活動において、発生から3日目にあたる72時間を境に、要救助者の生存率が急激に低下すると言われています。


ですので、発災後3日間は人命救助活動が最優先されます。

 

もちろん支援物資の供給はありますが、それが届きにくい状態になるんです。

自宅が無事な場合は支援物資に頼なくてすむように、まずは3日分の準備をしておきましょう。

 

あとは収納スペース次第だと思います。



そしてプラスアルファ


災害で生活インフラが被害を受けた時、電気・ガス・水道が長い期間使えなくなることがあります。

それに対する対策を取っておいて欲しいのですが、生活インフラに対して言及している情報があまりなかったので、お伝えしておこうと思います。

 

なお、ガスは備蓄品リストに上がっていることが多いので省きます。



まずは電気。


携帯電話の充電は情報収集にも連絡を取るのにも必須です。

 

自宅でソーラー発電などがない場合には、必ずソーラーチャージャーを準備しておきましょう。

私が常備していて、実際に使っているものを添付しておくのでご参考までに。

 

安い物は、いざというときにちゃんと充電されないことがあるので、ある程度の値段のものをお勧めします。

>私が使っているソーラーチャージャーはこちらから

 

晴れている日に試したら、充電20%から1時間程でほぼ満タンまで充電されました。


次に水道。


水の備蓄は大量にできるものではありません。断水が長く続いた場合には補給が必要になります。

 

公共の避難場所に自衛隊などの給水車が来ますので、そこまで水を汲みに行くことになります。

ですので、給水用のタンクを買っておくことをお勧めします。

 

私がお勧めなのはハードタイプのものではなく、折り畳みができるソフトタイプのもの。

ハードタイプのものは丈夫なのですが、スペースをとってしまうので、災害のためだけにそれを購入するのはちょっと気が引けます。


コンパクトでかつ、いざというときに使いやすいよう、コック付きのものがいいでしょう。

>リーズナブルなこちらがお勧めです

 

災害のことなんて、あまり考えたくないかもしれません。

 

でも、その時は突然来ます。

そして準備がないと不安も疲労も倍増します。

 

是非この機会に地方自治体の出している、防災の手引きを開いてみてくださいね。

 

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陸上自衛隊在籍15年。在職時は自衛官のカウンセラー(年200件以上対応)の傍ら、チネイザンのインストラクターを務め、10年間様々な手技療法を学んできました。

現在は卒業して、身体も心も癒す施術をするセラピスト。

 

深いリラックスと疲労回復にフォーカスした施術を提供しています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。



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【経歴・資格など】
ラクゼーションセラピスト、公認心理師産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(心理)