自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【不思議な力はどこから?】身体操作のしくみ③

令和4年7月20日

武術系ユーチューバーの身体操作の不思議を分析し、グラフにしてみました!そのグラフから、不思議な力のもとを考察していきます。『骨』と『Windship』。『意志』と『思念』。この組み合わせがポイントです。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

東京ではしばらく雨が続いていましたが、天気も回復傾向にあります。

 

暑い夏が戻ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

さて、今月のブログは『身体操作のしくみ』がテーマです。

 

前回のブログでは、武術系ユーチューバーの動画から、浸透系パンチの謎を解き明かしました。

 

脱力から、疎密波が発生して、浸透系パンチを打つことができるんでしたね。

 

 

ところで、なぜ武術の身体操作を説明しているかというと、スッキリオアシスで提案している、

『Style for Comunication
 (風格のコミュニケーション)』


というクラスをご紹介するためでした。

 

風格というのは、身体操作です。

 

身体操作を通して、非言語的なコミュニケーション力を育むんでいきます。

 

いきなり風格の身体操作をお話ししても、伝わりにくいと思ったので、武術の身体操作をお借りして、お伝えしてきました。

 

坂口拓さんのウェイブ」

「雨宮宏樹先生の影武流合氣体術」

「北川貴英先生のシステマ

「石井東吾先生のジークンドー

 

こんな武術の動画を参考に、説明していますが、まだまだ不思議な身体操作がありますよね。

 

拓さんがウェイブパンチで、浸透する方向を調節したり…

 

雨宮先生が、手をほとんど触れないで相手を倒したり…

 

北川先生が、何とも言えない滑らかな動きで、相手を制したり…

 

東吾先生が、ワンインチパンチで、すごい破壊力を見せたり…

 

 

これらの身体操作も、すべて「Windship®の原理」で説明できるんです。

 

今回のブログでは、その不思議な身体操作について、Windshipの原理で迫りたいと思います。

 

そしてスッキリオアシスで提案しているクラス、Style for Comunication(風格のコミュニケーション)のご紹介もできればと思います。


今週のブログは以下の内容になっています。

1 原理のおさらい

2 骨かWindshipか?

3 不思議な力をもたらすもの

4 風格のコミュニケーション

5 まとめ

それでは始めていきますね。

 

1 原理のおさらい

前回、前々回のブログで、不思議な身体操作を説明してきました。

 

脱力がもたらす体内の体液移動、そしてその体液移動から生まれる疎密波…。

 

どちらも、目に見えないから不思議に感じる訳です。

 

ただ、その目に見えない作用を解き明かせば、理解はできると思います。

 

ただ、理合いを理解できても、実際にできるかどうかは別問題です(^^;

 

わたしなんかは説明はできても、実際には全くできません(^o^;

 

 

口だけかよ…

 

 

そう思われると思います。

 

 

はい、口だけです(-.-;

 

 

と、言いたいところですが、実はこのような不思議な身体操作を、「武術」ではなく、「施術」に使っているんです。
(※わたしは深いリラックスと疲労回復にフォーカスした施術『Windship treatment』という独自の施術を提供している、セラピストです。

 

 

まったく使えなかったら、さすがに説明できませんので…(^.^;

 

 

そしてその原理を「Windship®の原理」としてまとめ、それのもとづいて、様々なクラスを提案しています。


Windshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。

1 神経
2 骨
3 Windship

です。

 

Windshipとは、人間の身体を

『風船が何層にも重なったもの』

と捉えたときの、膜のようなものと考えていただければと思います。

 

Wind(風)、ship(船)

 

で、風船を直訳しただけです。

 

この概念を表す単語がなかったので、自身でネーミングしました。

 

仮に現代医学で考えると、「間質(体)」が該当すると思われます。
(※間質は近年発見された臓器で、まだ研究中です。該当するとは言い切れない部分もあります。)

 

 

 

Windshipの原理では

 


神経⇒人間の本体

 

骨⇒本体を支ええる構造

 

Windship⇒本体を守る膜

 


と考えています。

 

そして、身体操作をする際に、骨を主にするのか、Windship(膜)を主にするのかで、その武術のスタイルは大きく変わってきます。

 

2 骨かWindshipか?

身体操作の主を

 

『骨(構造)』

 

にするのか、

 

『Windship(膜)』

 

にするのか。

 

これは具体例を紹介しないと、意味がわらないですよね(^^;

 

例えば、北川先生のシステマ東京のチャンネルを拝見していると、「骨」という単語は、ほぼ出てきません。

 

そして基本原則として、

 

「呼吸」

「リラックス(脱力)」

「姿勢を保つ」

「動き続ける」

 

があげられています。

 

実はシステマは、Windship(膜)を主に、身体操作を考えています。

 

Windshipを主体に身体操作を考えた時、風船のような弾力のある状態を保たなければなりません。

 

そのためには、呼吸をして、身体をリラックスさせる必要があります。

 

そして動き続けることで、あの滑らかな身体操作が可能になっています。

 

ちょっと想像してみていただきたいんです。

 

動いている人型の風船を相手に、組手をしてみたところを…。

 

きっと攻撃をしても捉えどころがないと思います。

 

ダメージを与えようとしても、いなされてしまう感じがしますよね。

 

まさに、システマの動きと同じだと感じませんか?

 

そして、攻撃するためには、最低限姿勢を保つ必要があります。

 

攻撃には、どうしても骨の力を借りる場合がありますが、システマはWindship主体の身体操作と言っていいでしょう。

 

 

逆に、東吾先生のジークンドーは骨(構造)を主体に身体操作を考えています。

 

東吾先生のワンインチチャンネル…かな?

 

ワンインチチャンネルが始まる前から、先生の動画を拝見しているので(^^;

 

どの動画でおっしゃっていたかわかりませんが、

 

「人体の構造を使って…」

 

と、何度もおっしゃっています。

 

構造、つまり『骨』を使って身体操作をしているわけです。

 

ジークンドーのパンチって、ちょっと変わった打ち方をしますよね。

 

骨を主体に身体操作すると、あのような打ち方になります。

 

日本の古武術も、あのような骨を主体にした身体操作があったと言われていますね。

 

構造にこだわるのは、重力の力を借りるためです。

 

構造というのは、重力に抵抗するためのものです。

 

人間の身体で言えば、骨。

 

建物で言えば、鉄筋。

 

パソコンで言えば、筐体。

 

このような構造があるから、重力に抵抗して、その形を保つことができます。

 

この「重力に抵抗して」いる力を、攻撃に使っているのが、ジークンドーです。

 

それがわかりやすい動画が、ワンインチチャンネルにありました。

 

東吾先生が分厚い板を、パンチで割る動画があります。

 

3:35や4:56で、1枚だと、簡単に割れています。

 

しかし、6:30で2枚に挑戦していますが、失敗しています。

 

その失敗というのも、板を持ったアシスタントの平良さんが吹っ飛ぶという結果になっています。

 

これは、東吾先生の作った構造に対して、平良さんの作った構造が耐え切れずに、吹っ飛んでいるわけです。

 

つまり、あの板をがちがちの構造に固定していれば、2枚だったとしても、割れているはずです。

 

例えば、一人ではなく、数人で持つというような形にすれば、成功していたと考えられます。

 

構造をしっかり作って、重力の力を借りてパンチを打つと、あれだけ体格差がある相手ががっちり踏ん張っていても…

 

吹っ飛んでしまうんです!

 

これが構造、つまり骨を主体にした身体操作です。

 


ステマと、ジークンドー

 


動画で動きを拝見すると、明らかに差があるのがわかりますよね。

 

どちらを主体に考えるかで、動きにこれだけ違いが出てくるんです。

 

骨(構造)を主体にするか、Windship(膜)を主体にするのか。

 

違いは、お判りいただけましたか?

 

 

それではいよいよ、皆さんが

 

 

『?!!』

 

 

と感じる、不思議な力に迫っていこうと思います。

 

 

3 不思議な力をもたらすもの

それではいよいよ、武術系ユーチューバーの不思議な力に迫りたいと思います。

 

まずこの力を使うためには

 

『脱力』

 

が必須になります。

 

 

これがないと、この力は使えません。

 

 

そして、この力は目に見えない力です。

 

 

実は普段の生活で、われわれも利用しています。

 

 

その正体は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期待させてすみません。

 

ここまでにしようと思います。

 

 

 

先生方の動画を拝見していると、理合いをすべて紹介しているわけではありません。

 

雨宮先生は、動画にモザイクを入れたり、カットしたりしています。

 

武術の身体操作において、わたしがこれ以上語るのは控えようと思います。

 

ただ、もう少しだけ言うとしたら、雨宮先生がおっしゃっている、

「思と念」

 

を使うことが重要になります。

 

わたしは思と念という言葉ではなく、

『意志と思念』

 

という言葉を使っています。

 

この、意志と思念を使うと、不思議な身体操作が可能になります。

 

わたしは、自分の外側に向ける意識のこと「意志」と呼んでいます。

 

そして、自分の内側にある意識のことを「思念」と呼んでいます。

 

恐らくではありますが、雨宮先生の影武流では

 

意志⇒『念』(外側へ向かう意識の力)

 

思念⇒「思」(内側にある意識の力)

 

と呼んでいるようです。

 

この意志と思念を使うことで、不思議な身体操作が可能になります。

 

そして、意志と思念は脱力をすることで、より強く発揮することができます。

 

さらに言えば、この意志と思念のしくみは、Windshipの原理に基づけば、現代科学で十分説明が可能です。

 

ただ、疎密波のように目に見えない力を使っているので、不思議に見えるかもしれません。

 

せっかく、意志と思念の話をしたので、ちょっとお試しでグラフを作ってみようと思います。

 

今回参考にさせて頂いている武術が、意志と思念(影武流でいう思と念)、そして骨とWindshipをどの程度のバランスで使っているか。

 

これを1つの図にまとめてみようと思います。

 

動画で拝見している武術の他にも、少し入れてみようと思います。

 

 

いかがでしょうか?

 

それぞれの武術を見たことがあれば、何となくご理解いただけるんじゃないかと思います。

 

実は実際に図にしてみるまで、こんなにきれいに分かれると思いませんでした。

 

武術の身体操作は、

「骨+意志」

「Windship+思念」

の相性がいいようです。

 

図で言うと、薄い青の部分ですね。

 

ウェイブと影武流は、どちらを中心に置くかとても迷いました。

 

ただ、雨宮先生が思と念の概念を明確に言葉にしているので、今回は真ん中に置くことにしました。

 

身体操作としては、どちらが真ん中でもいいかな…という感じがします。

 

 

そして、わたしはセラピストをしていますが、人間の身体を癒すには、

「骨+思念」

「Windship+意志」

の相性がいいようです。

 

 

 

わたしの提案しているクラスは、すべて薄いピンクの部分に収まりました。

 

これは新たな発見でした。

 


ちなみに上の図は、武術の優劣を表すものではありません。

 

その武術が、どのような身体操作をしているかを表すものです。

 

また、今回は特徴がわかりやすいように、1つの図に収めました。

 

本来はレーダーチャートがいいと思います。

こんな感じのグラフを、それぞれ作っていった方が正確だと思います。

 

例えばシステマが、骨を全く使っていないわけではないですからね。

 

そして、あくまでわたしの感覚で作っていますので、ご了承いただければと思います。

 

不思議な武術の身体操作を学びたいと感じる方は、是非道場の門をたたいてみて下さいね。

 

 

4 風格のコミュニケーション

最後に、クラスで提案している「風格のコミュニケーション(Style for Comunication)」について説明したいと思います。

 

風格の身体操作は上のピンクの図にもあるように、

「骨と思念の力」

を主に使っていきます。

 

そして、風格は相手にいい印象を与えるために、育むわけではありません。

 

自分を心地よくするために育みます。

 

自分自身が心地よくしている様子を、相手が見た時に

「あの人は風格があるな」

 

と感じる訳です。

 

それを「骨と思念」を使って行っていきます。

 

具体的な方法はもちろん「Windshipの原理」に基づいて、お伝えします。

 

不思議に感じる身体操作も、きっと実感できると思いますよ。

 

 

5 まとめ

今月のブログでは、人体の新しい観点をご紹介し、武術の身体操作を読み解いていきました。

 

「脱力」

 

「浸透系パンチ」

 

そして、「不思議な身体操作」

 

これらはすべて科学的ではあるものの、目に見えない働きによってもたらされています。

 

そしてそれは、人体の構成要素を神経、骨、Windship(膜)の、3つの観点から捉える

 

『Windship®の原理』

 

に基づいて説明することができます。

 

ただ、Windshipの原理は、あくまでわたし個人が提唱しているものです。

 

そしてこのブログをご覧になって、

「風格のコミュニケーションを知りたい」

 

とは、ならないと思うんです(^o^;

 

あまり詳しく説明していませんからね。

 

ですので、もしご興味のある方は、Windship treatmentを受けてみて下さい。

 

このトリートメントは、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術になります。

 

「いくら寝ても疲れが取れない」

 

そんな悩みを持つ方のために、施術をしています。

 

これまで受けた、どの施術とも違う体験ができると思います。

 

深いリラックス状態になって、心地よい眠りを迎えて下さいね。

 

トリートメントは、Windshipの原理に基づいて施術しています。

 

風格の身体操作の一端を、是非体験していただければと思います。

 

 

【スッキリオアシスのトリートメント】
https://www.sukkirioasis.com/treatment

 

【参考資料】(※すべてYouTubeにリンクします)
1 狂武蔵拓チャンネル

2 雨宮宏樹 〇〇 伝承チャンネル

3 システマ東京チャンネル

4 石井東吾 Togo Ishii ワンインチチャンネル

どのチャンネルも、とってもエキサイティングなので、是非チャンネル登録してくださいね♪

 

私は登録して、いつも楽しみに見ています。

 

※令和6年2月27日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、内容を校正しました。

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。リラクゼーションセラピスト。公認心理師。レンジャー隊員。

 

在職時は、年200件以上を対応するカウンセラーの任務の傍ら、気内臓療法(チネイザン)のインストラクターを務め、様々なボディケアを約10年間学んできました。

 

現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『いくら寝ても疲れが取れない』

こんな悩みをお持ちの方に、心地よい眠りと疲労回復をサポートする施術でお応えしています。

 

このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(心理)