自衛隊卒のセラピスト

セラピスト&自衛官の経験と共に、笑顔になる話題をお届けします。

【自己紹介に代えて】わたしの「かけがえのないもの」

令和5年6月7日

ちょっと照れくさい部分もあるんですが、自己紹介をさせて頂ければと思います。内面的なことを語るようで恐縮なんですが、わたしの「歩んできた道」についてお伝えします。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

6月に入りました。

 

各地で梅雨入りが伝えられています。

 

先週は全国至る所で線状降水帯が発生しました。

 

最近の雨は、わたしたちの想像を超える被害をもたらします。

 

是非一度、地域の防災の手引きをご覧になって、水害に備えておいてくださいね。

 

 

さて、今月のテーマは

『かけがえのないもの』

 

です。

 

自己紹介に代えながら、私のかけがえのないものをご紹介できればと思います。

 

実はちょうど去年の6月に、自己紹介のブログを書いています。

 

こちらも併せてご覧いただけると幸いです。

【閑話①】今さら感はありますが、『自己紹介します!』

 

 

 

それでは始めていきますね。

 

 

 

みなさん、

「あなたのかけがえのないものは何ですか?」

 

と聞かれたら、どう答えますか?

 

 

大切にしている物だったり、お子様だったり、思い出だったり…。

 

 

それぞれの想いがありますよね。

 

 

 

 

 

わたしのかけがえのないものは

「歩んできた道」

 

です。

 

 

…?

 

 

という感じでしょうか(^^;

 

 

実はわたしは、あまり物には執着がないタイプみたいなんです。

 

ミニマリストとまではいかないと思いますが、可能な限り物を持たないようにしています。

 

ただ、物持ちはいい方なので、まだ15年前に買った革靴を履いていたり、大学の入学時に買ったスーツも20年近く着ていました(^^;

 

こんな話を友達にしたら、「それって物に執着があるんじゃないの?」って言われました(^n^;

 

うーん…。

 

物をそんなに欲しいと思わないタイプ、ということでしょうか。

 

そんな感じの人間です。

 

 

そんなわけで、どうしても形のないものに、重きを置いてしまうところがあるみたいです。

 

ちょっと変わっているタイプですよね。

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

だいぶですか?

 

 

 

 

 

…(^.^;

 

 

 

 

 

はい、自覚はあります(^^;

 

まぁ、15年陸上自衛隊に勤めて、途中で退職して起業するなんて、変わってないとできないですよね。

 

理系の大学をでて、陸上自衛隊に入隊して、レンジャー訓練を卒業して、カウンセラーをやって、今は公認心理師という文系の国家資格を取って、ボディーワークのセラピストって…。

 

何がどうなったらこんな道を歩むのか…(^o^;

 

 

色んな部分で変わってるんだと思います。

 

 

そんな変わり者のわたしですが、なんとかここまで歩んでこられました。

 

その道すがら、たくさんの方のお世話になりました。

 

心から感謝しています。

 

ありがとうございます。

 

 

その道を振り返ると、自分の歩んできた足跡を見ることができます。

 

その足跡でできた道が、わたしにとってかけがえのない財産なんです。

 

 

良いことも悪いこともありました。

 

 

楽しいことも辛いこともありました。

 

 

感謝できることもあれば、そうできないこともありました。

 

 

 

 

 

そんな道を歩んできたわけですが、今はとても幸せだと感じています。

 

 

 

 

 

本当にありがたいことです。

 

 

 

 

 

ただ、その道のりを振り返ってみて、順調だったと素直に言えるわけではありません。

 

 

遠い記憶ではありますが、素直に幸せだったと思える時期は、小学2年生頃まで。

 

 

そして、自衛隊に入隊して5年ほどの間も幸せだったと思えます。

 

 

それ以外は…(^^;

 

 

葛藤していた時間が、とても長かったと感じます。

 

 

もちろん今でも葛藤することはあります。

 

 

ただ、ちょっと種類が違うんです。

 

 

 

 

 

自身のアイデンティティに対する葛藤

 

 

 

 

 

この葛藤は、結構キツイものでした(^^;

 

 

文字通り、葛や藤のようにこんがらがっちゃってたんですよね(^n^;

 

 

ではなぜ、こんなにもこんがらがったのか。

 

 

その理由を読み解くのに、本当に時間がかかりました。

 

 

ただ、読み解かないと、ほどけないんです。

 

 

実は、読み解いてほどくことができたのは、結構最近です(^^;

 

ほどけただけ、ありがたいと感じます。


今の自分は、本当に幸せ者だと思います。


これまで歩んできた道に、心から感謝しています。


だからこそ『道』は、わたしにとってかけがえのないものなんです。

 


そして葛藤がほどけた今、歩んできたその道が、これから歩む道の道しるべになってくれています。

 

 

道しるべは人それぞれだと思いますので、ここでわたしの道しるべを紹介することは、今の段階では控えようと思います。

 

 

ただ道の歩み方は、ご参考になる部分があるかもしれません。

 

 

せっかくの機会なので、わたしが道を歩む中で大切にしていることを、3つご紹介したいと思います。

 

 

1つ目『感謝できる距離感を保つ』

 

わたしは感謝を忘れないようにしています。

 

それが例え当たり前のことだったとしても、感謝します。

 

そして可能な限り、その感謝を言葉で伝えるようにしています。

 

 

こうすると、普段の生活が心地よくなるんですよね。

 

 

ただ、どうしても感謝できない人は、実際にはいます。

 

そんな人には、極力関わらないようにしています。

 

感謝できない人と一緒にいても、いいことないですからね(^^;

 

ただ、適切な距離感を保てば、そんな人に対しても感謝できるんです。

 

この場合は心の中で感謝することになりますが、それで十分だと思います。

 

自分に素直に無理をせず、自分の中になるべく否定的な感情が沸かないようにする。

 

そんな風にしています。

 

感謝できる距離感に関しては、わたしが最も大切にしていることです。

 

過去のブログにも書いたので、最後にリンクを貼っておきますね。

 

 

2つ目『ちょっとした親切をする』

 

余計なお世話にならないように気をつけながらですが、親切を心がけています(^^;

 

最近のニュースを見てみると、中年の男性は肩身が狭い感じがして、誰かに親切をするのにも、結構気をつけないといけないような…(^n^;

 

だからといって親切がない世の中は、なんだか寂しくなっちゃいますよね。

 

親切にできるチャンスを、見逃さないようにしています。

 

親切という言葉の意味は

「身近に寄り添って行き届くようにすること」だそうです。

 

わたしが普段している親切は、近所のゴミ拾いをしたり、道を譲ったり、ちょっとした手助けをしたり。

 

そんな感じです(^^;

 

お互い感謝できる程度の、ちょっとした親切で心地よい日常を過ごせるように心がけています。

 

 

3つ目『相手を理解して共感する』

 

これはもしかすると、わたしがセラピストだからかもしれません。

 

お互いに心地よい関係性を築くために、心がけていることです。

 

相手を理解するためには、話を聞く必要があります。

 

その話を聞く道のりが、共感を生んでくれます。

 

共感が生まれれば、互いに心地よい関係になるんですよね。

 

 

そうそう。

 

 

話を聞く際の、ちょっとしたコツをお伝えしておきますね。

 

それは話し手には

「理屈で話すタイプ」

「感情で話すタイプ」

 

の2パターンがあるということです。

 

もちろん、明確に区別できるわけではありませんが、大体の場合はどちらかに寄っています。

 

理屈で話すタイプの方の場合は、そのロジックを理解すること。

 

感情で話すタイプの方の場合は、その想いを理解すること。

 

こんな風にすると相手の気持ちを理解して、共感することができます。

 

 

 

 

 

以上の3つが、道を歩む中でわたしが大切にしていることです。

 


こんな風にして、今も道を歩んでいるわたしです。

 

アイデンティティの葛藤が無くなった今は、本当に心地よく過ごせています。

 

幸せだなと感じます。

 

歩んできた道を振り返ってみても、幸せへの道のりだったと感じます。

 

大変なときもありましたが、今ではそんなことに対しても感謝しています。

 

 

ただ葛藤があると、肉体的にも精神的にもどうしても疲れやすくなるんですよね。

 

 

そんな方のお役に立てればと思って、セラピストになったんです(^^)

 

 

 

心身の疲れと葛藤をほぐしたい

 

 

 

そんな方は、是非ご連絡ください。

 

必ずお役に立てると思います。

 

トリートメント

 

 

次回のブログでは、わたしの生まれ故郷『石川県輪島市』をご紹介します。

 

是非ご覧ください。

 

※令和6年3月6日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

 

≪前回のブログ  -  次のブログ≫

 

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。

 

 

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【Windshipの原理で解き明かす!】心身相関のしくみ

令和5年4月19日

「心身相関」。この仕組みを具体的に説明するのは、現代医学では困難なようです。実は『Windship®の原理』で、その仕組みを解き明かすことができるんです!直感的にわかるようにご説明します。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

4月も、もう下旬です。

 

桜の木は緑に覆われ、柿の葉が鮮やかな黄緑色に輝いています。

 

花粉のピークは過ぎたんでしょうか。

 

わたしは花粉を感じなくなりました。

 

 

いやぁ、、、今年の花粉はすごかったですね(^^;

 

なんだか政府まで花粉症対策に言及していたので、きっと官邸のメンバーの方も、花粉症だったんですかね(^ⅿ^;

 

来年は国が対策してくれることを期待してます♪

 

 

さて、今月のブログテーマは

『Windship®の原理』

 

です。

 

前回のブログでは、「東洋医学が何に対してアプローチしているのか」という謎を、Windshipの原理で読み解いていきました。

 

東洋医学は、人間の本体である神経の"圧迫"に対して、アプローチしているんでしたね。

 

ただ、Windshipの原理を失ってしまった現代では、東洋医学が何に対してアプローチしているかがよくわからなくなっています。

 

そのせいで、謎めいた医学になってしまっています。

 

その謎を前回のブログで詳しく説明しましたので、是非そちらもご覧ください。

 

 

さて、今回のブログでは、心身相関のしくみについて、Windshipの原理に基づいて説明します。

 

 

『心身相関』

 

 

恐らくこの言葉は、誰でも聞いたことがあると思います。

 

心と身体はつながっているという意味ですよね。

 

「では、どのようにつながっているんですか?」

 

と問われて、答えられますか…(^^;?

 

恐らくこれに答えられる人は、いないと思います。

 

直感的にそう感じるから、そう。

 

そんな感じですよね。

 

実はWindshipの原理で、この心身相関のしくみを説明することができます。

 

このしくみをちゃんと理解すると、身体の不調はもちろん、心の不調を解決する手掛かりになるんです。

 

心の不調を抱える皆様の、一助になれば幸いです。

 

今回のブログは以下の内容です。

1 これまでのおさらい

2 3つの構成要素の関係性

3 心の不調は『脳の圧迫』

4 心の不調の対処法

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 これまでのおさらい

まずはこれまでのおさらいです。

 

Windshipの原理は、人間の身体を

 

 

『風船が何層にも重なったもの』

 

 

と捉えて考えていく原理です。

 

風 船

 ⇩

風⇒Wind

船⇒ship

で、Windshipでしたね。

 

そしてWindshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。

1 神経
  ⇒人間の本体

 

2 骨
  ⇒本体を支ええる構造

 

3 Windship
  ⇒本体を守る風船(膜)

 

です。

 

そして人間の本体である神経には、3つの特性がありました。

 

それは、

(1) 圧迫を極端に嫌う

(2) 伸展を嫌う

(3) 不使用を嫌う

 

というものでした。

 

また、この神経を外界から守っているWindshipにも、3つの性質がありました。

 

 

「Windship(身体)は、快を感じると緩み、不快を感じると縮む」

 

「不調(異常)がある部分に、体液(血流)が集まる」

 

「部分の不調があると、Windship(身体)は収縮する」

 

 

そして東洋医学は主に、Windshipが収縮することによる、神経の圧迫にアプローチしているんでしたね。

 

これが前回までの、説明した大まかな内容です。

 

これまでの説明では、

"神経の特性”

"Windshipの性質”

"神経とWindshipの関係"

 

について説明しました。

 

それでは今回は、Windship、骨、神経の3つの関係について説明していきますね。

 

 

2 3つの構成要素の関係性

さて、Windshipの原理では、3つの構成要素で身体を捉えます。

 

神経、骨、Windshipです。

 

この3つの関係性を、段階を追って説明しますね。

 

まずはこちらの図を見て下さい。

 

丸い水風船のようなものに、外から圧がかかったとします。

 

 

すると、どこに一番圧力が集中するかというと、大体イメージできますよね。

図のように、中心の赤い部分に圧力が集中するというのが、イメージできると思います。

 

それでは、次にこの水風船の中に、硬いお椀のようなものを入れたとしましょう。

 

 

この状態で外から圧力がかかると、図の赤の矢印のように、お椀に圧がかかるとともに、お椀内部に圧力が集まるのが何となくイメージできますでしょうか。

何となくで構いません(^^;

 

それではさらに、硬いお椀の内側に、もう一つ水風船を入れたとしましょう。

 

この際、外側から圧力がかかるとどうなりますか?

 

 

お椀に圧力がかかると共に、ピンクの水風船はお椀に阻まれて逃げらません。

 

すると、ピンクの水風船には圧力がかかって、変形するのがイメージできると思います。


え?

 

 

「だから何?」

 

 

そうですよね。

 

 

実はこの模式図は、人体の模式図なんです。

 

外側の黒い水風船を、

『Windship』

 

青色の硬いお椀を、

『骨(頭蓋骨)』

 

内側のピンクの水風船を、

『神経(脳)』

 

に、置き換えて考えて下さい。

Windshipに圧力がかかると神経が圧迫されるんですが、その圧力は最終的に脳に集まるんです。

 

なぜならお椀型の骨は、頭部にしかないからです。

 

そしてWindshipの原理では、この脳の圧迫が心の問題の原因であると捉えています。

 

 

3 心の問題は『脳の圧迫』

科学技術の発展に伴って、脳の働きがどんどん解明されています。

 

そして心の問題と、脳の関係性もわかり始めてきました。

 

特に大脳は、人間らしい行動をとるためには、欠かせないものです。

 

大脳の働きは、大まかに次の3つです。

 

● 情報の入力と統合

● 統合した情報を元に思考・判断する

● 思考・判断した結果による随意運動

 

随意運動とは、自分の意志で行う運動、つまり人間の行動ですね。

 

前項の図で説明したように、Windshipに圧力がかかると、その圧力は最終的に脳にかかることになります。

 

なぜなら前項で説明したように、お椀型になっている骨は、頭蓋骨しかないからです。

 

 

 


「Windshipの圧力が適度に保たれ、脳にかかっている圧力も適度で、大脳がうまく機能している」

 

 

これが通常の状態。

 

 

「Windshipに圧力がかかり、その圧力が脳にかかり、大脳がうまく機能しなくなる

 

 

これが心の不調が発生する状態になります。

 

 

大脳の働きは、

● 情報の入力と統合

● 統合した情報を元に思考・判断する

● 思考・判断した結果による随意運動

 

です。

 

 

心が不調になると、

 

 

情報をうまく統合(整理)できなくなったり…

 

 

思考や判断ができなくなったり…

 

 

身体を動かせなくなったり…

 

 

こんな風になってしまいますよね。

 

 

統合失調症

 

 

適応障害

 

 

うつ病

 

 

そんな病名がつけられる時もあります。

 

 

つまり心の不調の本質は、脳(神経)の圧迫という、身体の問題なんです。

 

 

Windshipの圧力が適度な状態、言うなれば身体に不調がなければ、心に不調は発生しないんです。

 

 

そして、Windshipにかかる圧力には、次の図の様な外圧が考えられます。

 

 

圧力と言っても、物理的な圧力(気圧や重力)ではなく、人に不快をもたらす外的要因になります。

 

 

Windshipは不快な時に、収縮する性質があります。

 

 

つまり、人間は不快を感じた時には、物理的に圧力がかかったのと同じ状態になります。

 

 

以上のことから、Windshipの原理で、心身相関のしくみを読み解くと、

 


『不快を感じた時にWindshipが収縮し、身体の内圧が高まる』

 ⇩

『その圧力が頭部に逃げ、脳が圧迫される』

 ⇩

『脳の圧迫により、大脳の働きが阻害され、心の不調が発生する』

 

 

このようになります。

 

 

いかがでしょうか。

 

心身相関のしくみはご理解いただけましたか?

 

これは現代医学(西洋医学)では、捉えられない考え方ですよね。

 

現代医学では心の問題は、主に薬物療法心理療法で対応しています。

 

もちろん効果はあるんですが、治療にはとても時間がかかってしまいます。

 

そこで、Windshipの原理に基づいて、心の不調にどのような対処法があるか説明しますね。

 

 

4 心の問題への対処法

「Windshipを切開する前は東洋医学で捉え、Windshipを切開した後は西洋医学で捉える」

 

これが、身体を捉える原則でした。

 

そして東洋医学の身体の捉え方が、Windshipの原理でした。

 

心の問題はWindshipを切開していませんので、東洋医学、つまりWindshipの原理に基づいて考える必要があります。

 

Windshipの原理では、心の問題は「脳の圧迫」であると捉えています。

 

ですので、脳の圧迫をなくせばいいわけです。

 

 

では、どう対処すればいいのか。

 

 

それにはボディーワークの施術が有効であると、わたしは考えています。

 

わたし自身が、ボディーワークの施術家だから言っているわけではありませんよ(^^;

 

 

施術は身体に快をもたらします。

 

 

Windshipは快を感じると、緩む性質があります。

 

 

つまり身体の内圧が下がり、結果的に脳の圧迫も緩んでいくんです。

 

 

ただ、誰もがそのように施術できるわけではありません。

 

 

わたし自身、そのように施術ができるかどうかは、この場で語るのは控えたいと思います。

 

 

そして実は、某大学の心理専門の教授から、こんな話を聞いたことがあります。

 

 

「患者に対して、私たち心理療法家が100回かけて行うことを、ボディーワーカーが1度の施術で行ってしまうことがある。」

 

 

この話が何を示しているのか…。

 

 

それは皆様のご想像に、お任せしたいと思います。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、心身相関のしくみについてお伝えしました。

 

Windshipの原理では、心の問題は脳の圧迫と捉えているんでしたね。

 

そしてなぜ脳が圧迫されるかを、順序を追って説明しました。

 

ご理解はいただけましたでしょうか。

 

心の問題の本質は、実は「脳の圧迫」という身体の問題なんです。

 

ですので、身体にアプローチする必要があると、わたしは考えています。

 

心が疲れているな…と感じる方は、何かしらの施術をお試しいただいてもいいかもしれません(^^)

 

 

次回のブログは、ちょっと筆休み。

 

最近初めて行ってみた、埼玉県の飯能市についてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

 

参考文献
病気が見えるvol.7 脳・神経 医療情報科学研究所 編集 (株)メディックメディア 2011年3月

 

〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕

 

※令和6年2月27日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

 

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現在は自衛隊を卒業して、身体も心も癒すセラピスト。

 

『いくら寝ても疲れが取れない』

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このブログでは、身体の健康、心の健康、防災、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

セラピストとして学んだことや自衛隊での経験が、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。感謝です。

 

引き続き感染対策をして、安心安全の社会を作っていきましょう。

 

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【施術家必見!】Windshipの原理で「東洋医学の謎」を読み解く

令和5年4月12日

東洋医学って、なんだか不思議な感じがしますよね。実はそれは、東洋医学が何に対してアプローチしているのか、わからなくなってしまったからなんです。その東洋医学の謎を、「Windship®の原理」で読み解きます。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

4月も中旬になりました。

 

桜はさすがに散りましたね。

 

今年も綺麗に咲いてくれて、ありがとうございました。

 

ところで3月に酷かった花粉症は、4月に入ってから少しマシになりました。

 

わたしは基本的にスギ花粉だけなのですが、今年はヒノキも反応しています(^^;

 

今年の花粉はすごいですね。

 

 

さて、今月のブログテーマは

『Windship®の原理』

 

です。

 

前回のブログでは、Windshipの原理とは何か、そして東洋・西洋の医学の概念の統合について説明しました。

 

統合とは、東洋医学と西洋医学の境界線を明確にすることでした。

 

境界線を明確にすることで、使い分けが可能なんでしたね。

 

そしてWindshipを切開する前は東洋医学、切開した後は西洋医学で考える、というものでした。

 

是非前回のブログもご覧いただければと思います。

 

 

今回のブログではWindshipの原理を踏まえて、東洋医学の不思議を読み解いていこうと思います。

 

そもそもなんですが、Windshipの原理自体が、東洋医学の身体の捉え方を現したものです。

 

ですのでWindshipの原理に基づけば、東洋医学の不思議を読み解けるのは当たり前なんですよね(^^;

 

ただ、現代では東洋医学の身体の捉え方の原理が、失われてしまっているので…。

 

あえてWindshipの原理を使って、イチから説明しなおさなければならない状況になっています。

 

これは東洋医学を、西洋医学の身体の捉え方で説明してしまった影響です。

 

そして現代人は、西洋医学の身体の捉え方、つまり人間の身体をパーツ(部分)の集合体で捉えるという考え方に慣れてしまっています。

 

その考え方の呪縛から、皆さんを解放できればと思います。

 

今回のブログは以下の内容です。

1 前回のおさらい

2 神経の特性

  (1)     圧迫を極端に嫌う

  (2)     伸展を嫌う

  (3)     不使用を嫌う

3 身体の不調は『神経の圧迫』

4 東洋医学がアプローチするもの

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね。

 

 

1 前回のおさらい

まずは前回のおさらいから。

 

Windshipの原理は、人間の身体を

 

 

『風船が何層にも重なったもの』

 

 

と捉えて考えていく原理です。

 

風 船

 ⇩

風⇒Wind

船⇒ship

 

で、Windshipでしたね。

 

 

そしてWindshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。

1 神経

  ⇒人間の本体


2 骨

  ⇒本体を支ええる構造


3 Windship

  ⇒本体を守る風船(膜)

 

 

神経が人間の本体である理由は、人の命が途切れると、その瞬間から無くなっていってしまうからでしたね。

 

そして、

「Windshipを切開する前は東洋医学で捉え、Windshipを切開した後は西洋医学で捉える」

 

というのが、基本的な身体の捉え方です。

 

これがWindshipの原理でした。

 

現代医学(西洋医学)の考え方でいうと、内科はWindshipの原理で身体を考えなければならないということです。

 

逆に外科(手術)はWindshipの原理で捉えていると、ちょっと話が前に進みません。

 

そんな感じです。

 

わたしはボディーワークのセラピストをしていますので、施術家です。

 

もちろんWindshipを切開することはありません。

 

ですので、Windshipの原理に基づいて施術をしています。

 

施術をする上で、人間の本体である「神経の特性」を知らない訳にはいきません。

 

そこでまず、神経の特性について説明しますね。

 

 

2 神経の特性

人間の本体である神経には、3つの特性があります。

(1) 圧迫を極端に嫌う

(2) 伸展を嫌う

(3) 不使用を嫌う

 

具体的に、1つずつ説明していきますね。

 

 

(1) 圧迫を極端に嫌う 

まず神経は、圧迫を極端に嫌います。

 

例えば皆さん、握手した時に手をぎゅっと握られると嫌ですよね。

 

当たり前ですよね。

 

なぜなら痛いからです。

 

なぜ痛いと感じるのか?

 

それは神経が圧迫されているからです。

 

神経は圧迫されると痛みを感知して、それを避けようとします。

 

これはどんな些細な圧迫でも、同様の反応になります。

 

例えばズボンのベルト。

 

リラックスタイムには緩めますよね。

 

他には腕時計。

 

些細な圧迫ではありますが、これもリラックスタイムには外すと思います。

 

このように神経は、圧迫されることを極端に嫌うんです。

 

そして身体が疲れている時ほど、この傾向が強くなります。

 

 

(2) 伸展を嫌う 

次に伸展についてです。

 

伸展とは、引っ張られることです。

 

つまり神経は、引っ張られることを嫌います。

 

一番わかりやすいのは、髪の毛です。

 

髪の毛を引っ張られるのは、誰でも嫌ですよね。

 

皮膚を引っ張られたり、腕や足を引っ張られるのも…、って。

 

腕や足は慣用句になっているので、違った意味になっちゃいますかね。

 

足は引っ張られたくないですが、腕は引っ張って欲しいなんて方もいますかね(^^;

 

って、そういう意味ではなく、物理的に引っ張るという意味です。

 

例え優しく引っ張られていても、その時間が長いと嫌になります。

 

このように神経は、伸展を嫌います。

 

 

(3) 不使用を嫌う 

最後に神経は不使用を嫌います。

 

要は、使わないと駄目ってことです。

 

これは感覚的な話なので、イメージが難しいかもしれません。

 

その上、全く神経を使わない状態というのは、ほとんどありませんよね。

 

そして、神経だけの問題ではない場合もあります。

 

ちょっと具体的な説明が難しいなぁ…(^^;

 

 

あ、そうそう。

 

 

例えば、けん玉が得意だった方がいたとします。

 

しばらくやっていないと、きっと昔のようにはできないでしょう。

 

麻雀が好きな方も、しばらくやってないと、昔みたいな感覚ではできなくなりますよね。

 

このように、神経(感覚)は使わないと衰えていきます。

 

 

以上3つが、神経の特性になります。

 

この神経の特性を踏まえると、身体の不調とは、主に『神経の圧迫』と捉えることができます。

 

 

3 身体の不調は『神経の圧迫』

身体の不調と言われると、様々な症状がありますが、細菌やウイルスによる感染症は除きます。

 

それ以外の、腰が痛いとか、胃が痛いとか頭痛とか、色々とありますよね。

 

ストレスで身体がツラい、なんてこともあると思います。

 

そんな不調について考えていきます。

 

Windshipの原理では、これらの不調は主に、

 

"神経の圧迫"

 

のせいだと考えています。

 

 

どういうことか。

 

 

これを説明するために、Windshipの性質について、3つ説明しますね。

 

 

まず1つめ。

 

 

Windship(身体)は、快を感じると緩み、不快を感じると縮むという性質があります。

 

これは、簡単にイメージできると思います。

 

暖かい時は身体は緩んで、寒い時には身体は収縮します。

 

リラックスしている時は身体は緩んで、緊張している時には身体は収縮します。

 

心地よい言葉を受けた時には身体は緩んで、気分の沈む言葉を受けた時には、身体は収縮します。

 

これは直感的に、理解できると思います。

 

身体が収縮すれば、神経は圧迫されます。

 

これを不調として、人間は感知するわけです。

 

 

そして2つめ。

 

 

不調(異常)がある部分に、体液(血流)が集まるという性質です。

 

体液(血流)が集まると、その部分はどうなるか?

 

その部分に、一時的に風船のように膨らみますよね。

 

そうすると、神経は圧迫されるのがイメージできますでしょうか?

 

 

例えば、捻挫をしたら、その部分は腫れますよね。

 

 

なぜ腫れるかというと、身体が捻挫を治そうと、体液(血液)を集中させて修復しているわけです。

 

そして腫れると痛みもあります。

 

その痛みは、捻挫自体の痛みもありますが、腫れることによる神経の圧迫もあるんです。

 

 

これと同じようなことが、内臓などでも起こります。

 

 

例えば、ご飯を食べ過ぎたとしましょう。

 

すると消化をするために、内臓は頑張ります。

 

頑張るためには、エネルギーが必要なので、内臓に体液(血液)が集中します。

 

体液が集中すれば、もちろんその部分の神経は圧迫されることになります。

 

その時間が長ければ長い程、身体の不快感は増すわけです。

 

これが、内臓の不調として知覚されます。

 

 

その他にも、パソコンを見すぎて目がツラい、なんてこともありますよね。

 

 

きっと皆さん、もうイメージできるんじゃないでしょうか(^^)

 

目を使うとエネルギーが必要なので、そこに体液(血液)を送り込むことになります。

 

体液が集中すれば、そこにある神経は圧迫されます。

 

その時間が長ければ長い程、不快感は増します。

 

これが、目のツラさとして知覚されるわけです。

 

 

そして3つめ。

 

 

それは部分の不調があると、Windship(身体)は収縮することです。

 

皆さんどうでしょう。

 

捻挫していると、不快に感じますよね。

 

お腹の調子が悪いと、不快に感じますよね。

 

目がツラいと、不快に感じますよね。

 

つまり、不快を感じるている訳ですから、Windship(身体)は収縮するわけです。

 

部分の不快が、全体にも影響してしまうんです。

 

これが、Windshipの3つの性質になります。

 

 

このようなWindshipの性質を踏まえて、身体の不調というのは、

 

「不快を感じたり、特定の身体の部位に体液(血液)が集中したりして、Windship(身体)が収縮し、"神経が圧迫されること"

 

ということになります。

 

それでは、このような不調に対して東洋医学が、どんな風にアプローチしているのかを説明しますね。

 

 

4 東洋医学がアプローチするもの

「Windshipを開く前は東洋医学で捉え、Windshipを開いた後は西洋医学で捉える」

 

これが身体を捉える大前提です。

 

現代の中国では鍼麻酔で麻酔をして、意識があるまま外科手術をする方法がありますが、これはひとまず置いておきましょう。

 

そして、西洋の外科手術では腹腔鏡手術のように、切開せずに身体に穴を開けて行う外科手術もありますが、それもひとまず置いておきます。

 

 

 

これを踏まえて、東洋医学がアプローチしているのは、前項でお伝えした通り

 

『神経の圧迫』

 

です。

 

 

 

不快を感じてWindshipが収縮して、それが長く続いてしまうと、Windshipが硬直してしまいます。

 

 

硬直してしまうと、神経は極端に圧迫されます。

 

 

また、特定の部位に体液が溜まり過ぎてそれが続いてしまうと、その部位に慢性的に体液が溜まった状態になります。

 

 

この状態になると、その部位の神経は圧迫された状態が続いてしまいます。

 

 

そして部分の不快は全体にも影響しますので、身体全体の神経が圧迫されることになります。

 

 

このように神経が圧迫された状態が長く続くと、人間は「不調」を感知します。

 

 

これが病変になる前は、未病という状態。

 

 

病変になった後は、病気です。

 

 

未病の段階では、外科手術をするまではいきませんので、規則正しい生活習慣を…というアドバイスをお医者様から受けますよね。

 

 

そして病気になってしまった場合には、外科手術という風になるわけです。

 

 

未病の段階で何とかするのが、基本的な東洋医学の考え方です。

 

 

そしてその不調をなんとかするためには、神経の圧迫を解放することが必要になります。

 

 

そのために鍼灸・あん摩や推拿(すいな)、オステオパシーカイロプラクティックロルフィングや気内臓療法(チネイザン)など、様々なボディーワークがあります。

 

 

これらの治療やボディーワークでは、体液循環を促すだとか、骨の位置を矯正するとか、筋肉を緩めるという表現を用いることが一般的です。
(※カイロプラクティックでは明確に「神経の圧迫を解放する」とおっしゃる方もいます)

 

 

それでは、なんのために体液循環を促して、骨の位置を矯正して、筋肉を緩めているのか。

 

 

それはすべて

「神経の圧迫を解放する」

 

 

このためなんです。

 

 

そして、不調を何とかするためには、特定の部分とWindship(全体)の両方にアプロ―とする必要があるんです。

 

 

それは前項で説明した通り、部分が全体に影響するからです。

 

 

しかし、現代の東洋医学ではWindshipという概念が失われて、特定の部分のみにアプローチが集中してしまっています。

 

 

これは西洋の解剖学的な考え方を、東洋医学に混ぜてしまった影響です。

 

 

「人間の身体はパーツの集合体だから、不調を感じているパーツに対してアプローチすればよい」

 

 

こう考えてしまうと、部分に対するアプローチばかりになってしまいます。

 

 

Windshipを切開する前は、あくまでWindshipの原理に基づいて、身体にアプローチしなければなりません。

 

 

Windshipの原理では、

「身体は風船が何層にも重なったもの」

 

 

と考えます。

 

 

"部位に対しても、全体に対してもWindshipの原理でアプローチして、神経の圧迫を解放していく"

 

 

これが本来の東洋医学が持っていた、身体へのアプローチの方法になります。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、東洋医学何に対してアプローチしているのか、お伝えしました。

 

「神経の圧迫」に対して、アプローチしているんでしたね。

 

そしてWindshipの原理が失われたことで、現代の東洋医学のアプローチが、不完全なものになってしまっていることをお伝えしました。

 

 

わたしは西洋医学東洋医学も、しっかりした医療だと感じています。

 

 

西洋医学でないと、できないこともあります。

 

 

そして東洋医学でないと、できないこともあります。

 

 

ただ現代の東洋医学は、その原理を失っているので、何か不完全で不思議なものと思われてしまうことが多いのも事実です。

 

実はその原理が「Windship®の原理」なんです。

 

この原理を基にするか否かで、そのアプローチの仕方は全く違ったものになります。

 

その一端を体験したい方は、是非スッキリオアシスまでお越しください。

 

Windshipの原理に基づいた施術『Windship treatment®』で、身体も心もスッキリ状態になれますよ。

 

 

次回のブログではWindshipの原理に基づいた、"身体と心のつながり"についてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕

 

※令和6年2月26日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

 

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【東洋と西洋の医学を統合する!】Windshipの原理とは?

令和5年4月5日

東洋医学と西洋医学。現在の日本では、圧倒的に西洋医学が活用されています。なぜそのようになってしまったのか。そして東洋医学が、どのような原理のもとに成り立っているのかを読み解きます。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

4月に入りました。

 

皆さん、お花見はできましたか?

 

わたしは1日に花見をしたんですが、桜吹雪の穏やかな天気の中、最高の花見ができました(^o^)♪

 

そこの公園のサクラは7割方散っていましたが、うちのサロンの前の桜はまだ3割ほどしか散っていません。

 

今週末まで桜が楽しめそうです。

 

 

さて、今月のブログテーマは

『Windshipの原理』

 

です。

 

この原理は、わたしが独自に提唱している原理です。

 

東洋医学と西洋医学の概念を、統合する原理になります。

 

って、わたしが勝手にそう思っているだけなんですけどね(^^;

 

もちろん明確な根拠に基づいて、創り上げています。

 

ただ、理屈というよりは、直感的に理解できるように作り上げています。

 

その原理なんですが、具体的に文章にしていく試みは今回が初めてです。

 

これまでのブログは、なるべく読みやすいように推敲して提供していたんですが、Windshipの原理をそんな風に書いていく自信がなくて…(^^;

 

つたない文章になってしまうかもしれませんが、どうかお付き合いいただければと思います。

 

この原理に基づくと、いまいちよくわからない身体のことや心のことが、面白いように読み解いていけます。

 

 

医学の発展に貢献できれば幸いです。

 

 

今週のブログでは、その原理が具体的にどのようなものかを説明していきます。

 

ブログは以下の内容です。

1 Windshipの原理とは

2 なぜ神経が本体か

3 骨とWindship(膜)の役割

4 東洋と西洋の医学の統合?

5 まとめと次回のテーマ

 

それでは始めていきますね。

 

 

1 Windshipの原理とは

Windshipの原理は、人間の身体を


『風船が何層にも重なったもの』


と捉える原理です。


まず初めにお伝えしておきたいことは、これは"理論"や"説"ではなく、『原理』なんです。

 

ちょっと言葉の説明をすると…

 

 

"原理"とは、「事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。」

 

"理論"は、「個々の現象を法則的、統一的に説明できるように筋道を立てて組み立てられた知識の体系」

 

"説"は、「 ある物事に対する主義、主張。」

 

 

つまり、知識を組み合わせたモノだったり、主義主張を述べているわけではなく、根本法則を表したものです。

 

 

「ちょっと大袈裟すぎるんじゃないの?」

 

 

そんな風に感じるかもしれませんが、すみません。

 

そう言わざるを得ないんです。

 

 

「あなたが勝手にそう考えているだけなんだから、説じゃないの?」

 

 

そう思う方は、それでも構いません。

 

ただ読み進めていくうちに、「これは・・・」と感じていただけると思います。

 

 

さて、Windshipの原理では、人体を次の3つの構成要素で捉えています。

 

1 神経

2 骨

3 Windship

 

 

 

いやいや、ちょっと待って。

 

 

 

Windshipって?

 

 

 

って、なりますよね。

 

すみません(^^;

 

説明しますね。

 

 

先述した通りWindshipの原理では、人間の身体を

『風船が何層にも重なったもの』

 

と捉えています。

 

風 船

 ⇩

風⇒Wind

船⇒ship

 

で、「Windship=風船」とネーミングしました。

 

ベタなネーミングですみません(^^;

 

 

Windshipの原理では

1 神経

  ⇒人間の本体


2 骨

  ⇒本体を支ええる構造


3 Windship

  ⇒本体を守る風船(膜)

 

 

という風に捉えています。

 

この3つの構成要素が、Windshipの原理の要です。

 

つまりWindshipというのは、概念なんです。

 

『身体をどういう風に捉えるか』

 

その概念がWindshipの原理なんです。

 

 

西洋医学は、このような原理ではありません。

 

 

西洋医学では、

「身体をパーツに分けて考える」

 

こんな風に身体を捉えています。

 

ですから、移植という発想が出てくるわけですし、細胞1つ1つという単位の研究も進むわけです。

 

西洋医学が身体をパーツの集合体だと考えているのは、なんとなく理解して頂けると思います。

 

西洋医学では「人間の本体は何か」は、明確に示されていません。

 

パーツの集合体と考えているので、本体を明確に捉えられないんです。

 

ところがWindshipの原理では、人間の本体は"神経"であると考えています。

 

それではなぜ、「神経が人間の本体である」と考えるか説明していきますね。

 

 

2 なぜ神経が本体か

前項のおさらいですが、Windshipの原理では

1 神経

  ⇒人間の本体


2 骨

  ⇒本体を支ええる構造


3 Windship

  ⇒本体を守る風船(膜)

 

 

こんな風に考えています。

 

それでは、神経を本体と考える理由をお伝えしますね。

 

それはものすごく単純な理由です。

 

 

 

 

 

それは人が死ぬと、神経はすぐに無くなっていってしまうからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…?」

 

と、思われるのも当然です。

 

そうなんです。

 

実は神経は、死ぬと同時にすぐに無くなっていくんです。(※参考文献1)

 

ですので、

 

人間が生きている最中は、「神経がある」

 

人間が死んでしまった際、「神経はすぐに無くなっていく」

 

これが神経を本体と考えている理由です。

 

 

「いやいやそんなこと言ったって、筋肉とかもそのうちなくなるじゃないか!」

 

 

なんて感じる方もいらっしゃると思うんですが、神経は命が途切れた瞬間に消失が始まります。

 

そのスピードは、他の部分とは圧倒的に違います。

 

例えば骨はとても硬い物質なので、ほとんど縮むことはありません。

 

しかし脳の神経は、最も柔らかい体内物質であるため、縮んでいきます。

 

その程度は、死後4時間で、40~50%になります。

 

そして「ホルマリン漬け」って聞いたことありますよね?

 

研究のために、生物を標本にする際に施す処置ですよね。

 

この時に使うのが、ホルムアルデヒドという液体なんですが、このホルマリン漬けにすることで、神経の収縮は促進されます。

 

1年半後の収縮率は、骨では1%以下の収縮率に対し、脳、脊髄、脊髄神経の収縮は85%になります。

 

たとえホルマリン漬けをしても、その収縮を止めることはできないんですね。

 

 

収縮して、つまり縮んで無くなっていく。

 

 

これが神経なんです。

 

 

いかがですか?

 

人間の本体を神経と捉えることに、納得していただけましたか?

 

ちなみにドイツのシュパルテホルツ研究所では、神経の研究をするために、死亡直後に急速冷凍をして、神経の残存を図って研究したそうです。

 

うーん、さすがドイツ…。

 

徹底してますよね(^^;

 

もちろん研究には、ドイツ政府の特別の許可を得たそうです。

 

現代だと倫理的に難しいかもしれませんね。

 

 

余談はさておき。

 

次に人間の本体が神経であると考えて、その他の2つ、骨とWindshipの役割についてお伝えしますね。

 

 

3 骨とWindship(膜)の役割

繰り返しになりますが、Windshipの原理では

 

1 神経

  ⇒人間の本体


2 骨

  ⇒本体を支ええる構造


3 Windship

  ⇒本体を守る風船(膜)

 

 

こんな風に考えています。

 

そんな中で、骨とWindshipの役割をお伝えしますね。

 

何となく想像がついてる方も、いらっしゃると思うんです…(^^;

 

 

まず骨は、神経を重力から守るための"構造"になります。

 

地球には重力がありますので、骨がないと重力に押しつぶされちゃいます。

 

海に住んでいるタコやイカですら、骨はあります。〔※タコやイカをさばいた時にある硬く細長いものは、厳密には骨ではないそうです。失礼しました(令和5年4月6日追記)〕

 

地上に住んでいる人間には、必要不可欠ですよね。

 

 

そしてWindship(膜)。

 

こちらは神経を外界から守るための、何重にも重なる防御壁です。

 

Windshipがないと、外界から神経と骨を守れませんからね。

 

もしかしたら、あまりにも当たり前すぎて、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

とりあえず、進めていこうと思います。

 

こんな風にWindshipの原理では、神経、骨、Windshipを人間の3つの構成要素と考えています。

 

 

いやいや、

 

内臓は!?

 

血管は!?

 

リンパは!?

 

 

そんな風に感じる方もいますよね。

 

もちろん大切なんですが…。

 

Windshipの原理ではそれらの器官を、身体の3つの構成要素を保つための補助器官と考えています。

 

あくまでメインは、神経、骨、Windshipの3つの構成要素です。

 

 

 

 

ざっくりではありますが、Windshipの原理の概要はご理解いただけましたか?

 

それでは題名にある「東洋と西洋の医学を統合する」についてお伝えしますね。

 

 

4 東洋と西洋の医学の統合?

「東洋と西洋の医学の統合?」

 

と疑問に思いますよね。

 

 

なぜわざわざ「統合」なんて言葉を使っているのか。

 

 

それは今の東洋医学が、西洋医学と混ざってしまっているからです。

 

「混ざってしまっている」とはどういうことかというと…

 

突然で恐縮ですが、わたしは独自に考案した施術、"Windship treatment®"を提供しているセラピストです。

 

そんなわけで東洋・西洋の医学や手技療法を学でいます。

 

その中で東洋医学を学んでいた時に、ふと疑問に思ったことがあるんです。


東洋医学を、なぜ解剖学を使って考えているのか?」


解剖学は、基本的には西洋医学の概念です。

 

なぜかその西洋医学の概念を元にして、東洋医学を説明している場合が多いんです。

 

しかし、東洋の手技療法の手技を調べてみると、解剖学的な概念を元にしたとは思えない手技や考え方がたくさんあるんです。

 

有名なもので言えば、経絡やツボです。

 

これは西洋医学で、説明ができません。

 

さらに東洋医学を説明する上で、西洋医学の"解剖"の考え方を「混ぜてしまっている」場合が多いんです。

 

それが東洋医学の概念を、更にわかりにくくしてしまっています。

 

"混ぜて"考えてしまうと、元のものはわかりにくくなってしまいます。

 

例えば、水に砂糖と塩を混ぜたとします。

 

それを飲んでも、いったい何が混ざっているかはよくわかりません。

 

砂糖水、塩水とは全く違うものになってしまいます。

 

つまり、混ぜると違うものになってしまうんです。

 

しかし、統合は違います。

 

「統合」とは、2つ以上のものを合わせて1つにすること。

 

例えば市町村合併などで、行政組織が統合されたことがありました。

 

統合されたとしても、内部では1つ1つの部署はしっかりと機能しています。

 

統合しても、その内部を使い分けることができるんです。

 

 

 

 

わたしが何を言いたいか。

 

 

 

 

それは、身体の捉え方には「東洋的な捉え方」と「西洋的な捉え方」の2つがあるということです。

 

 

そして、その2つの捉え方を統合して、身体を捉えなくてはならないということです。

 

 

それでは統合とは、具体的にどのような事かというと、

『境界性を明確にすること』

 

です。

 

 

つまり、「ここまでは東洋医学で考えて、ここからは西洋医学で考える」という境界線を明確にすることです。

 

 

境界線が明確になれば、西洋医学東洋医学を使い分けることができます。

 

 

そして実は、Windshipの原理は「東洋医学の身体の捉え方」を現したものなんです。

 

 

それでは、東洋医学と西洋医学を統合するための、身体の捉え方はどうなるか。

 

 

『Windshipを切開する前は東洋医学で、Windshipを切開した後は西洋医学で捉える』

 

 

このようにして身体を捉えることが、東洋と西洋の医学を統合する方法になります。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、東洋医学と西洋医学を統合する方法についてお伝えしました。

 

Windshipの原理とは、東洋医学の身体の捉え方を現したものであること。

 

それに基づいて、東洋と西洋の医学の境界線を明確にすることで、統合が可能であることをお伝えしました。

 

概念的な話なので、「だから何?」と感じてしまうかもしれません。

 

ただ一度に全てを説明すると、文字数が多くなってしまいますので、今回はここまでにしたいと思います。

 

次回以降のブログも、是非ご覧いただければと思います。


ところで、

「西洋医学で"Windship”に代わる言葉はないの?」

 

と感じる方のために、一応お伝えしようと思うのですが…。

 

恐らくは西洋的な名称で呼ぶとしたら、「間質(間質体)」ということになると思います。

 

「間質」は最近発見された『臓器』です。

 

文字のごとく「間にある質」、つまり体内にある、間の空間を占めている臓器を、「間質」と呼びます。

 

まだ発見されて、日が浅いので、研究途上にある臓器です。

 

これから間質の働きが、どんどんわかってくると思います。

 

働きがわかれば、「Windship=間質」と言ってもいいのかもしれませんが、今のところイコールかどうかはわかりません。

 

 

次回以降も、Windshipの原理についてお伝えします。

 

次回のブログでは、東洋医学にフォーカスしてWindshipの原理を説明していきます。

 

東洋医学の身体の捉え方が、皆様の日々の健康のお役に立てれば幸いです。

 

〔※「Windship」及び「Windship treatment」は登録商標です。〕

 

参考文献

1 原因はひとつ 健康の鍵は上部頸椎 高橋祐一郎著 たにぐち書店 1999年10月

 

参考資料
1 weblio事典

 「原理」「理論」「」「統合

 

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【毒ガスのCBRNE災害】オウム真理教による地下鉄サリン事件

令和5年3月15日

28年前に起きた地下鉄サリン事件。猛毒のサリンによる毒ガステロでした。そんな毒ガスに立ち向かった方々の懸命な活動と、現在の事件現場についてお伝えします。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

3月も中旬になりました。

 

だいぶ暖かくなってきましたね。

 

ところで今年の花粉は本当につらいですね(*n*;)

 

ここ10年間で一番の飛散量らしいんですが、目に来るのがこんなにつらいとは…(ToT)

 

毎年鼻だけだったので、なんとか耐えていましたが、今後は目の対策もちょっと考えたいと思います。

 

 

新型コロナ感染症対策については、3月13日からマスク着用は個人の判断になりましたね。

 

わたしは花粉症なのでマスクは手放せませんが、自分も周りも不安にならない感じで着用していけるといいですね。

 

 

前回のブログでは、神戸の街の今の様子をお伝えしました。

 

28年経った今の神戸の街で、震災の爪痕を感じることはありませんでした。

 

そんな中でも、石碑やモニュメント、研修施設で、災害の歴史を語り継いでいました。

 

そして歴史を学ぶと

「人間には、災害を乗り越える力が必ずある」

 

そんな力強いメッセージを、受け取ることができます。

 

どんな災害が起きても、その力を信じて乗り越えていければと思います。

 

 

さて、今回のブログはオウム真理教による地下鉄サリン事件についてお伝えします。

 

阪神淡路大震災は、1995年の1月に発災しました。

 

そして地下鉄サリン事件が発生したのは、1995年の3月です。

 

同じ年の同じ時期に、凄惨な災害が起きました。

 

災害というと「自然災害」のイメージが強いかもしれませんが、毒ガスなどでの被害を、CBRNE災害といいます。

 

CBRNE災害については、去年の12月のブログで解説しています。

 

ブログの最後にリンクをつけておきますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

 

今週のブログでは世界的に見ても前例のない、都市部での化学兵器テロである、地下鉄サリン事件についてお伝えします。

 

 

今回ブログは以下の内容になっています。

1 地下鉄サリン事件とは

2 毒ガス「サリン」の脅威

3 霞が関駅の今

4 サリンに立ち向かった方々

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね♪

 

 

地下鉄サリン事件は、1995年(平成7年)3月20日(月)の午前8時頃に起きた事件です。

 

東京都心の地下鉄の3路線5本の電車に、猛毒のガスサリンが撒かれ、通勤客や駅員の方など13名が死亡、5,800名以上の重軽傷者を出しました。


この事件を主導したのが「オウム真理教」で、教祖は麻原彰晃こと松本智津夫です。

 

ヨガ・サークル「オウム神仙の会」を母体としており、当初はヨガサークルとして勧誘活動をしていたそうです。

 

当時のわたしは学生でしたが、学校の卒業式から自宅に帰った後、テレビが大騒ぎになっていたことを覚えています。

 

そしてちょうど春休みだったので、テレビでオウム真理教の特集や、教団の広報担当者がテレビに出演してしていたのを見ていました。

 

教団内での修行の様子や、教祖の麻原が選挙に出馬した時の選挙活動がワイドショーで繰り返し報道されていました。

 

 

恥ずかしながらこの事件について調べるまで、地下鉄日比谷線、千代田線、丸ノ内線の3路線、そして5本の電車にサリンが撒かれていたことを知りませんでした。

 

東京の官公庁の中枢である霞ヶ関駅で、被害があった影響でしょうか。

 

霞ヶ関駅で事件があったというイメージが強く、他の電車のことはうかがい知ることができませんでした。

 

営団地下鉄東京メトロの前身)の職員が犠牲になったのが、霞が関駅だったのも影響していたのかもしれません。

 

 

当時30代前後の青年男女を中心に、約1万人前後の狂信的な信者がいると言われていた、オウム真理教

 

平成元年に東京都から、宗教法人として認可されていました。

 

しかし宗教法人として認可されていながら、様々な犯罪行為の疑いが欠けられていました。

 

入信した子供たちを救済するために弁護活動をしていた、坂本弁護士一家3人の拉致殺害事件

 

品川区の公証役場事務局長の拉致事件

 

さらに細菌・毒ガス・武器の研究や調達をして武装集団化し、山梨県上九一色村の教団施設で、サリンの製造を開始したとの疑いがあったそうです。

 

そしてこれらの一連の事件解決を図るために、捜査当局が上九一色村の教団施設の立ち入り調査を予定していました。

 

ただその捜査情報を察知した教団は、その捜査をかく乱する意図で、地下鉄に猛毒サリンを撒くという凶悪な事件を引き起こしました。

 

 

2 毒ガス「サリン」の脅威

わたしは元陸上自衛官

 

実は陸上自衛官であれば、地下鉄サリン事件のことを知らなくても、「サリン」という毒ガスのことは必ず知っています。

 

『対特殊武器戦』で毒ガス攻撃のことを習うからです。

 

対特殊武器というのは、

・核 (Nuclear)
・生物 (Biological)
・化学 (Chemical)

 

による武器を指します。

 

「NBC攻撃」に対処する、なんて感じで習いました。

 

ただ、現在はNBCとは言わず、「CBRNE(シーバーン)」と呼んでいます。

 

今回のブログの題にもある「CBRNE(シーバーン)」は

・化学 (Chemical)
・生物 (Biological)
放射性物質 (Radiological)
・核 (Nuclear)
・爆発物 (Explosive)

 

5つです。

 

自衛隊でもCBRNE攻撃と言っていますが、わたしが習った時代はNBC攻撃と言っていました。

 

その中の化学兵器として、毒ガスがあります。

 

毒ガスはたくさんの種類があるそうですが、サリンは神経剤と呼ばれる毒ガスです。

 

タブン、ソマン、サリンは神経剤の毒ガスとしてワンセットで覚えています。

 

もちろんその対処法も習います。

 

 

サリンの恐ろしいところは、その致死性の高さです。

 

たった目薬一滴分のサリンが、皮膚に付着した場合でも死に至る可能性があるほどの毒性があります。

 

そして死に至らなかった場合でも、その後遺症は続きます。

 

神経に作用する毒や病気の特徴なのでしょうか。

 

ガスを吸って汚染されてしまうと、見た目に変化があります。

 

以前のブログでお伝えしたハンセン病も、神経に作用する病気でしたが、進行すると罹患者の見た目が変わるという特徴がありました。

 

もしご興味のある方は、「地下鉄サリン事件 後遺症 写真」で検索してみて下さい。

 

サリンの後遺症に苦しんでいる、被害者の写真が出てきます。

 

ブログの最後に、コピーボタンをつけておきますね。

 

 

このように恐ろしい毒性から、1992年に国連第47総会において「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約」(化学兵器禁止条約)が採択されています。

 

日本も1993年1月に同条約に署名、1995年4月に国会承認され、1995年9月に批准、1997年に公布・発行されています。

 

 

今回のこのブログを綴るにあたって、被害のあった駅の1つの東京メトロ千代田線の霞ヶ関駅に行ってみました。

 

 

3 霞が関駅の今

地下鉄サリン事件は28年前。

 

当たり前のことかもしれませんが、事件の爪痕は全くありませんでした。

 

何事もなかったように時間が流れていました。

 

霞ヶ関駅は、被害のあった千代田線、日比谷線丸ノ内線が交差する駅です。

 

実は霞ヶ関駅を取材したのには、理由があります。

 

それはこの事件で犠牲になられた営団地下鉄の職員の方の、顕彰板があるからです。

 

 

2人の職員の方の懸命な処理のお陰で、霞ヶ関駅ではこの2人以外には死者は出ませんでした。

 

2名の殉職者を出した東京メトロでは、毎年霞ヶ関駅にて追悼式を行っているそうです。

 

本当に理不尽な事件だと思います。

 

犠牲になられた方、後遺症に苦しんでいる方、そしてご遺族の方のお気持ちは、察しても察しきることはできません。

 

 

心からお悔やみ申し上げます。

 

 

そして忘れてはいけないのは、この地下鉄サリン事件に立ち向かった方々の存在です。

 

 

4 サリンに立ち向かった方々

人為的に合成しない限り発生しない、猛毒サリン

 

 

この理不尽で、決して許されない犯罪行為に対して、立ち向かった方々がいます。

 

 

霞が関駅の職員の方のように、サリンの入った袋を直接処理した方

 

 

異変の原因に気づいて、サリンの袋を電車の外にけりだした乗客の方

 

 

病院への搬送に協力した、民間企業の方

 

 

そして事件発生の通報を受けた、東京消防庁の消防隊員

 

 

消防隊員は1364名の方々が命懸けの救助を行い、135名の方が、サリンによって受傷しています。

 

 

さらに、災害派遣命令を受けて、除染活動を行った陸上自衛隊自衛官

 

 

第32普通科連隊と化学科部隊の除染活動は、事件発生の翌日の21日には終了しています。

 

 

そして実は陸上自衛隊では、警察からの依頼で、事件前日の3月19日に警察の機動隊員に対して、サリンを中心とした神経剤の教育をしていたそうです。

 

 

捜査が進む中で、オウム真理教に対する疑念を深めた警察は、強制捜査を念頭に、陸上自衛隊から教育を受けていたんです。

 

 

残念ながら事件の発生を未然に防ぐことはできませんでしたが、その後警察官が上九一色村の教団施設に強制捜査に入っています。

 

 

 

このように理不尽で悲惨な事件に立ち向かった方々のお陰で、オウム真理教に関する様々な事件は、収束していくことになります。

 

 

 

ただ事件が収束しても、被害者やご遺族の悲しみや苦しみは消えることはありません。

 

 

 

CBRNE災害の厄介なところは、物理的な復興と心理的な回復が乖離することです。

 

 

 

それはもちろん、この事件に立ち向かった公安関係の職務の方も同じです。

 

 

 

公安関係の方々も、同じ人間です。

 

 

 

このような理不尽で悲惨な事件に立ち向かった際には、さすがに心理的な悪影響があるんです。

 

 

 

危険を承知で立ち向かった方々に対し、感謝を捧げたいと思います。

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、オウム真理教が引き起こしたCBRNE災害、地下鉄サリン事件についてお伝えしました。

 

このような理不尽で悲惨な事件が、二度と起こらないよう祈るとともに、このブログが安心安全な社会を築く一助になれれば幸いです。

 

なお、公安調査庁のHPでは、令和5年3月10日にオウム真理教に関するページを更新しています。

 

ご興味のある方はご覧ください。

 

事件当時の様子の写真、そして被害者の手記がご覧になれます。

 

ブログの最後にリンクを貼っておきます。

 

 

まもなく事件発生から数えて、28回目の3月20日を迎えます。

 

当日には事件の犠牲者、被害者、ご遺族に哀悼の意を捧げていただければと思います。

 

そしてこの事件に立ち向かった方々の存在を、心の片隅で構いませんので、留めておいてください。

 

社会の安全を守ってくれている、公安関係のお仕事をされている皆様に、心から感謝いたします。

 

ありがとうございます。

 

 

 

次回のブログでは、1年間続けている体重計測のまとめについてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

 

地下鉄サリン事件 後遺症 写真」をコピー

 

CBRNE災害についてのブログ

 

参考文献
1 地下鉄サリン事件戦記 福山隆著 光人社 2009年5月
2 暗くなった朝3.20地下鉄サリン事件 中澤昭著 近代消防社 2005年3月
3 ここにいること 地下鉄サリン事件の遺族として 高橋シズヱ著 岩波書店 2008年3月
4 それでも生きていく 地下鉄サリン事件被害者手記集 地下鉄サリン事件被害者の会著 サンマーク出版 1998年3月

 

参考資料
1 公安調査庁HP「オウム真理教
2 警察庁HP「未曽有のテロ~オウム真理教事件の爪痕
3 JーSTAGE HP「化学兵器の毒作用と治療
4 ウィキペディアHP「地下鉄サリン事件
5 OpenAI HP「ChatGPT
6 経済産業省HP「化学兵器禁止条約の概要

 

今週の体重

先週59.0㎏⇒今週60.6㎏

 

体重をアップする理由
【頑張らないダイエット③】 お手軽にも程がある!"超時短"筋トレ法

 

※令和6年3月8日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

 

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そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

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自衛隊での経験やセラピストとして学んだことが、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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【震災から28年後の街を巡る】神戸の街の今と語り継がれる歴史

令和5年3月8日

被災後、一歩一歩進んでいく復興活動。その道のりはたやすいものではありません。ただ人には、「災害も乗り越えていく力」があります。28年後の被災地の今をお伝えします。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

 

3月は毎年花粉に悩まされるわたしですが、今年の花粉はすごいですね(T.T)

 

例年は鼻がツラいだけなんですが、今年は目にも来ました…。

 

ま、時間が解決してくれるので、のんびり季節が変わるのを待とうと思います(^^;

 

 

いよいよ来週から、マスク着用は個人の判断になりますね。

 

わたしは毎年この季節は、マスクが手放せませんが…(^n^;

 

これまでずっと感染対策でマスクを着けていたので、外すのも勇気がいるかもしれません。

 

うがい、手洗いを継続しつつ、不安が和らいできたらマスクを外すという感じになるかと思います。

 

 

前回のブログでは、「人と防災未来センター(人防)」についてお伝えしました。

 

人防は阪神淡路大震災を、語り継ぐための施設です。

 

そして防災について、総合的に学べる施設でもありました。

 

凄惨な被害を映像などで学べる施設ですので、災害を学びたい方にはおススメなんですが、少し注意点がありました。

 

大規模災害に被災に被災した経験のある方には、あまりおススメはしません。

 

思い出したくないことを、思い出してしまうかなと。

 

もう少し具体的に理由を知りたい方は、前回のブログをご覧ください。

 

 

さて、今回は震災から28年後の神戸の街並みをお届けするんですが、ご覧いただく前にお伝えしておきたいことが1つあります。

 

 

今回のブログでは、今の神戸の街の状態と、被災後の神戸の街を比べるために、震災直後の写真を掲示しています。

 

 

もし、そのような写真をご覧になりたくない場合には、大変恐縮ではありますが、このブログの閲覧をお控えください。

 

 

今回のブログは以下の内容でお届けします。

1 震災半年後の淡路島に赴いて

2 語り継がれる被災の歴史

3 震災直後と今の街並み

4 28年後の街を巡ってみて

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね♪

 

 

1 震災半年後の淡路島に赴いて

わたくしごとで大変恐縮ですが、わたしの実家の墓は淡路島にあります。

 

わたしの「岡田」という名字は、関西由来なんですよね。

 

そして阪神淡路大震災があるまで、墓が淡路島にあるのを知りませんでした(^.^;

 

関西にはもう誰も親戚がいませんので、遠いということもあり行っていなかったんだと思います。

 

阪神淡路大震災では、神戸はもちろん淡路島でも震度7が観測されて、被災しました。

 

そこで震災から半年ほど経った夏休みに、親と墓の様子を見に、淡路島に行くことになったんです。

 

当時はまだ明石海峡大橋はありませんので、できたばかりの関西空港へ到着後、フェリーで淡路島に。

 

民宿で一泊して、翌日お寺に伺いました。

 

28年前の遠い記憶なのですが、墓石は倒れ、寺は完全に傾いていました。

 

それ以上お寺が傾かないように、棒で支えていたのを覚えています。

 

実はこのブログを書くにあたって、わたし自身が被災半年後の淡路島に行ったことがあるのを思い出しました。

 

 

そういえば、そうだった…と(^^;

 

 

実際に傾いたお寺を見たものの、実際にわたし自身が被災したわけではなかったので、現実感が沸かないという感じでした。

 

きっと若かったせいも、あったと思います。

 

ただ災害というのは、やっぱり自分が実際に経験しないと、どうしても現実感が沸かないものなんです。

 

ですので災害に備えるためには、先人の経験を学ぶしかありません。

 

そのためにもその貴重な経験を、語り継いでいく必要があります。

 

 

2 語り継がれる被災の歴史

先月のブログでお伝えしましたが、1月の取材で兵庫県の西宮~神戸の街をジョギングしました。

 

ジョギングで街並みを見ながら、地元ならではの神社を巡ったんです。

 

巡った神社には、震災からの復興を記念した石碑が建てられていました。

 

こういった石碑で、凄惨な災害があったことが語り継がれています。

 

 

 

神社の境内に、このような石碑があれば、歴史を語り継ぐことができます。

 

 

そして取材の旅で宿泊した、阪神電車西宮駅前の商店街には、発災の時間で止まった時計のモニュメントがありました。

 

 

このようにして、あの凄惨な震災を語り継いでいます。

 

もしかしたらこのような石碑やモニュメントがあることで、嫌なことを思い出してしまう部分もあるかもしれません。

 

それでも、このように語り継ぐことで、

「たとえ被災したとしても、人間には災害を乗り越える力がある」

 

そんな力強いメッセージと教訓を、見た人に授けてくれます。

 

 

3 今の街並みと震災直後

それでは今の街並みと、震災直後の街並みをご覧いただこうと思います。

 

全く同じ場所とまではいきませんが、同じ地区の写真を掲載しています。

 

まずは、先週ご紹介した"人と防災未来センター"がある、海岸通りの様子です。

 

現在の様子はこちら

 

震災後の様子

 

次に保久良神社から下って、神戸市東灘区の岡本駅付近です。

 

現在の様子

 

東灘区の震災後の様子

 

 

 

 


以前のブログでお伝えしましたが、建築基準法震度6強~7まで耐えうるように設計するように法改正されたのが、1981年6月。

 

発災時は1995年ですので、旧耐震基準で建てられた建物が、まだたくさんあったと思います。

 

旧耐震基準では震度5強程度の揺れに耐えうるように、という基準です。

 

 

阪神淡路大震災の最大震度は7

 

 

倒壊する家屋が多かったのも、やむを得なかったんだと思います。

 

そしてわたしの後輩の奥様が、実際に被災されているんですが

「新築の家が倒壊して、その前で呆然と立ち尽くす友人の姿が忘れられない…」

 

そんなお話も伺いました。

 

場所によっては、新基準で建てた建物でさえも、その揺れに耐えきれないほどの地震だったということです。

 

 

 

写真をご覧いただいて、いかがでしたか?

 

写真だけ見ても、辛いお気持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。

 

実際に被災された方のショックは、想像することすら難しいです。

 

ただこれほどの被害があっても、今の神戸の街は復興しています。

 

 

そうです。

 

 

人間には災害を乗り越える力が、必ずあるんです。

 

 

それを今の神戸の街が、証明してくれています。

 

 

4 28年後の街を巡ってみて

今回の取材で、西宮から神戸の街をジョギングしました。

 

駅周辺や繁華街もジョグしたんですが、地元の方がお住まいの住宅街もジョギングしてみました。

 

現在の神戸近傍の街並みを見て、わたしの見た範囲では災害の爪痕は一切ありませんでした。

 

 

震災は28年前。

 

 

今の若い方が、現在の街並みを見た時に、

「28年前に神戸で大震災があった」

 

と言われても、にわかに信じ難いかもしれません。

 

それほど今の街並みは、何事もなかったように時間が流れていました。

 

わたしは昔から神戸に旅行に行くことがよくありましたが、震災後から10年経った神戸でも、震災の爪痕は見つけられなかったように記憶しています。

 

 

「災害は忘れた頃にやってくる」

 

 

なんて言葉がありますが、今の神戸の街を見てしまうと、語り継がなければ、間違いなくその記憶は風化することでしょう。

 

だからこそ石碑や、モニュメント、そして研修施設が必要なんだと思います。

 

 

「災害の備えと復興の意志を語り継ぐ」

 

 

神戸と西宮の素敵な街をジョギングしながら、その大切さをつくづく感じました。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは神戸近傍の今の街並みと、語り継がれている震災の記憶をお伝えしました。

 

そして、震災後の神戸の街の写真も、ご覧いただきました。

 

ショッキングな写真だったかもしれません。

 

ただ災害の現実と

人間には災害を乗り越える力が必ずある

 

このことをお伝えするために、ご紹介しました。

 

 

このブログが、災害の学びと準備の一助になれば幸いです。

 

 

ここで1つ、お伝えしておきたいことがあります。

 

災害の学びを深めたり、防災準備をする上で、実体験を聞くのはとてもためになります。

 

わたし自身、災害の「心構え」のセミナーをしていますので、仕事柄、災害の実体験のお話を伺う機会があります。

 

 

ただ災害の体験は、人それぞれ想いが違います。

 

 

話したいという方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。

 

 

ですので、もし災害の体験談を伺う機会があった際は、話してくれる方のお気持ちを尊重するようにしてくださいね。

 

自分の好奇心だけで、伺うような類のものではないことを、心に留めておいていただければと思います。

 

 

 

次回のブログでは、毒ガスによるCBRNE災害「地下鉄サリン事件」についてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

 

参考資料

1 阪神・淡路大震災「1.17の記録」

2 国土交通省HP

3 LIFULL HOME`S HP

 

今週の体重

先週59.6㎏⇒今週59.0㎏

 

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そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

このブログでは、防災のこと、身心の健康、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

自衛隊での経験やセラピストとして学んだことが、皆様のお役に立てば幸いです。

 

ブログの更新は毎週水曜日。

 

月に一度、ブログテーマのアナウンスをしています。

 

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引き続き感染対策をして、安心安全の社会を作っていきましょう。

 

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【4半世紀前の凄惨な災害】人と防災未来センターを研修してきました

令和5年3月1日

28年前に起きた『阪神淡路大震災』。その教訓を後世に残すために設立された、「人と防災未来センター」を研修してきました。防災対策の転換点となった災害を、研修施設と共に解説します。是非ご覧ください。

お疲れ様です。自衛隊卒セラピストの岡田凰里(おかだおうり)です。ブログを読んで頂いてありがとうございます。

 

3月に入りました。

 

花粉症の皆様には、辛い時期になりましたね(^^;

 

わたしも漏れなく花粉症です。

 

ただ鼻だけなので、まぁなんとか。

 

目にも来る方は、ホント辛いですよね(ToT;

 

わたしはしばらくマスクが手放せません。

 

新型コロナウイルス感染症については、3月13日からマスク着用は、屋内外を問わず個人の判断に委ねるという方針が決定されています。

 

ただ、場合によってはマスク着用が推奨される場面もあるそうです。

 

もうしばらくは、うがい、手洗い、マスクは継続して、感染予防をしていきましょう。

 

 

さて、今月のブログのテーマは

『4半世紀前の凄惨な災害』

 

です。

 

28年前の平成7年に起きた災害をテーマにお伝えします。

 

その災害とは、

 

 

阪神淡路大震災

 

地下鉄サリン事件

 

 

同じ年の同時期に発生した、自然災害とCBRNE災害。

 

わたしは被災はしていませんが、当時メディアでは盛んに報道されていました。

 

4半世紀前もの災害になりますが、災害史上で転換点となっていますので、取り上げたいと思います。

 

 

今月のブログは、ご覧のとおり防災をテーマにしています。

 

 

まずは先月2月6日にトルコ南東部にて発生した、M7.8の地震、およびその余震等の犠牲になられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

 

そして被災された皆様に、お見舞い申し上げます。

 

復興への道のりは決して短いものではありませんが、生きのびた皆様には、災害を乗り越える力が必ずあります。

 

遠い日本からではありますが、皆様のその力を信じています。

 

 

 

先月のブログでは、関西の取材の旅についてお伝えしました。

 

関西の神社やグルメスポットをご紹介しましたが、実は一番の目的は「人と防災未来センター(通称:人防)」の研修だったんです。

 

人と防災未来センター阪神淡路大震災をきっかけに作られた、防災を学ぶ研修施設です。

 

以前から行きたいと思っていたんですが、コロナでなかなかタイミングが合わなくて…。

 

お正月休みに、ようやく行くことができました。

 

そこで、今回のブログでは阪神淡路大震災を振り返りながら、人と防災未来センター(以下「人防」と表記)をご紹介したいと思います。

 

 

ブログは以下の内容でお届けします。

1 阪神淡路大震災とは

2 災害メンタルヘルスの転換点

3 防災総合研修施設『人防』

4 人防研修の注意点

5 まとめと次回のテーマ

それでは始めていきますね♪

 

 

1 阪神淡路大震災とは

阪神淡路大震災は平成7年1月17日の朝5時46分に起きた、M7.3の地震です。

 

最大震度は7

 

死者数6,434名、行方不明者3名、負傷者数43,792名という、その当時では戦後最悪の深刻な被害をもたらした災害です。

 

わたしは義務教育中でしたが、記憶にはしっかり残っています。

 

ただ現実感は薄く、なにか遠い場所の出来事という感じでした。

 

当時は東京に住んでいましたので、関西は遠い場所だと感じていました。

 

日常生活の中で、阪神淡路大震災のことを気にすることもなく、過ごしていました。

 

 

再度この震災について考えることになったのは、陸上自衛隊に入った後のことです。

 

 

先輩から、阪神淡路大震災の教訓を聞くことが、よくあったんです。

 

 

経験者は語るじゃないですが、やはり災害派遣のことは実体験がある方から話を聞くしかないんです。

 

 

そういった体験談の中から、どんな準備をしたり、どんな事に気をつけなければならないかを学んでいきます。

 

 

そして、自分自身が災害派遣に行ったときに、現実を目の当たりにしながら、教わったことを元に対応していく。

 

 

その繰り返しでした。

 

 

ただこれは、わたしが陸上自衛官だったからできたことです。

 

 

他の仕事についていたら、災害のことを学ぶ機会はほぼありません。

 

 

そんな学ぶのが難しい災害を、総合的に学ぶことができるのが、今回研修に行った

人と防災未来センター

 

です。

 

 

このセンターは、震災から7年後の平成14年(2002年)に兵庫県によって設置されました。

 

震災の経験を語りつぎ、その教訓を未来に生かすことを通じて、安心安全な市民協働・減災社会の実現に貢献することを使命としています。

 

阪神淡路大震災の特徴は、人口が密集する市街地で、直下型の大地震が起きたことです。

 

それにより大勢の方が犠牲になり、怪我をされました。

 

住居や商業施設、交通機関地震の被害に遭いました。

 

そしてこの特徴と現実が、被災者の心に大きな影響を及ぼしました。

 

 

2 災害メンタルヘルスの転換点

被災したものの、難を逃れた方々は、この大地震の被害の現実を目の当たりにすることになりました。

 

 

家屋の倒壊…

 

火災の発生…

 

犠牲者の救助…

 

 

挙げたらきりがありません。

 

 

このような現実を目の当たりにしたときに受けるストレスのことを、非常事態時ストレス(Critical Incident Stress)と言います。

 

 

この非常事態時のストレスを、神戸近傍に在住の100万人以上もの人が負うことになりました。

 

 

そして、そのストレスが強い時には、心に傷を負うことになります。

 

 

この心の傷のこと心理学の用語では、「心的外傷」と呼びます。

 

 

心的外傷の深さは、受けたストレスの強弱によって違いますが、その中でPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる方もいました。

 

 

ただ実際被災した際に、PTSDとまで診断される方は、決して多いわけではありません。

 

 

しかし、阪神淡路大震災では他の災害にはない、次の様な特徴がありました。

・犠牲者、負傷者が多数いること

・市街地の被害が凄惨だったこと

・その現場を目の当たりにした方が多数いたこと

 

 

このような条件下では、PTSDに悩まされる方が多くなるのも、当然の結果と言えます。

 

 

そして、阪神淡路大震災以降は、『心のケア』という言葉がよく使われるようになります。

 

 

実際に兵庫県は、平成16年に「こころのケアセンター」も設置しています。

 

 

それだけ、心のケアが必要な方が多かったんだと思います。

 

 

そして阪神淡路大震災で注目された非常事態時ストレスは、東日本大震災以降『惨事ストレス』という、日本独自の表現で広く使われるようになりました。

 

 

態を

"見た"

"聞いた"

"味わった"

 

 

このような時のストレスのことを『惨事ストレス』と呼んでいます。

 


現在では災害時のメンタルヘルスケアは、当たり前のように行われていますが、実は阪神淡路大震災が、そのようなことを積極的に行う転換点になっています。

 

 

心理的な影響は、被災後も長く続くのが特徴です。

 

 

その影響を少なくするには、災害について学ぶことがどうしても必要になります。

 

 

そして、災害に備えることも必要です。

 

 

今回研修した人と防災未来センター(人防)は、その両方が学べる施設になっています。

 

 

3 防災総合研修施設『人防』

今回人防を研修してみて、人防は防災について総合的に学べる施設だと感じました。

 

阪神淡路大震災の現実、災害発生のしくみ、防災グッズ…

 

このような展示を研修することができました。

 

施設の西館は撮影できる場所がありましたので、皆さんにご紹介しますね。

 

まずは人防の建物です。

 

 

 

 

次の資料は印象的でした。世界で観測される自然災害は増えていますが、死者数は減っています。

 

対策が進んでいるということでしょうか。

 

データの細かい分析をしていないのでわかりませんが、この資料はそのようなことを伝えたいのかなと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


すべてを研修しようと思うと、半日はゆうにかかると思います。

 

そして、すごく疲れると思います。

 

災害に向き合うのは、精神的な体力を使うものなんです。

 

時間と心に余裕を持って、研修に行ってくださいね☆

 

 

4 人防研修の注意点

研修施設はいかがでしたでしょうか。

 

発災当時、わたしはまだ義務教育中。

 

地震が起こったのは知っていましたが、報道で地震のことを見る時間はあまりありませんでした。

 

今のように情報メディアも発達していませんでしたので、テレビと新聞しか情報源はありません。

 

当時のことは記憶していますが、あくまで伝聞。

 

現実を知りませんでした。

 

今回の研修で、当時どのようなことがあったのか、現実を知ることができました。

 


ただ研修に当たって、ちょっと注意点をお伝えしておきたいと思うんです。


実は人防は、東館と西館に分かれています。


写真で紹介したのは西館です。


事前に確認して、許可された範囲で撮影をしました。

 

それに対し東館は撮影は許可されていません。

東館は、映像やオブジェ、音響設備によって当時の状況を再現した体験型の施設になっています。

 

 

本当にリアルでした。

 

 

 

 

わたしは元自衛官

 

 

 

 

災害派遣に何度も携わって、現場も何度も見ています。

 

 

そんな人間でも、心に来るものがありました。

 

 

そして、一緒に東館を研修していた若い男性の方は、泣いていました。

 

 

声をあげることを我慢できなかったようで、

「ウッ、ウッ、ウッ」

 

 

と、嗚咽が聞こえてきました。

 

 

一緒に映像を見ていて、その気持ちは痛いほどわかりました。

 

 

わたしも災害派遣の経験がなければ、たぶん泣いていたと思います。

 

 

ですので実際にご自身が、大規模災害に被災した経験がある方は、東館の映像体験型施設はあまりお勧めしません。

 

 

被災の経験がある方は、思い出したくないことを無理に思い出すことになってしまうと思います。

 

 

東館は災害の経験がなく、災害の恐ろしさを具体的にイメージするのが難しい方に向けた内容なのかなと感じました。

 

 

ただ西館にも、災害の写真や映像資料がたくさんあります。

 

 

被災を機に、災害について学び始めた方というもいらっしゃるかもしれませんが、人防は無理をして行くところではないと思います。

 

 

ご自身の経験と、学びの段階を踏まえて研修するようにしてくださいね。

 

 

5 まとめと次回のテーマ

今回のブログでは、4半世紀前に発生した阪神淡路大震災の教訓を元に設立された、人と防災未来センターについてお伝えしました。

 

 

当時において、戦後最悪の被害が出た自然災害。

 

 

その衝撃は、筆舌に尽くしがたいものだったと思います。

 

だからこそ、その記憶を風化させないためにも、このような施設の設立が必要だったんだと思います。

 

ただ、研修に当たっては少し注意してくださいね。

 

気軽に行くようなところではないかなと、わたしは感じました。

 

『学びたい』という気持ちがないと、ちょっと難しいと思います。

 

 

災害についてしっかり学びたい

 

被災の経験が全くない

 

いざという時の準備をしておきたい

 

 

そんな方は、是非人防へ。

 

 

「災害の凄惨さ」と「準備の大切さ」を体験できて、学びが深まる1日になりますよ。

 

 



次回のブログでは、災害から4半世紀後の神戸の街についてお伝えします。

 

是非ご覧ください。

 

※館内撮影は「人と防災未来センター西館」のみで、事前及び来館時にスタッフに確認し、許可された範囲で撮影しています。

※令和6年3月8日:ブログの冒頭に「概要」を追加し、文章の校正をしました。

 

参考資料

1 内閣府HP「阪神・淡路大震災教訓情報資料集

2 内閣府HP「令和4年版 防災白書

3 人と防災未来センターHP

4 兵庫県こころのケアセンターHP

 

今週の体重

先週57.5㎏⇒今週59.6㎏

 

体重をアップする理由
【頑張らないダイエット③】 お手軽にも程がある!"超時短"筋トレ法

 

 

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陸上自衛隊に15年勤務。レンジャー隊員。公認心理師産業カウンセラー

 

在職時は、年200件以上の面談に対応するカウンセラーの任務を行うと共に、隊員に対して災害派遣の心構え」を教育をしていました。

 

そんな自衛隊での教育や、自身の災害派遣の経験をアレンジして、現在は一般向けに「災害の心構え」をお伝えするセミナー講師。

 

 

『どんな災害も乗り越える』

 

 

その心構えを”自衛隊式”でレクチャーしています。

 

 

このブログでは、防災のこと、身心の健康、そしてちょっとだけ自衛隊の話を綴っています。

 

自衛隊での経験やセラピストとして学んだことが、皆様のお役に立てば幸いです。

 

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経歴・資格など
ラクゼーションセラピスト、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー、元陸上自衛官、レンジャー隊員、上級体育指導官、予備自衛官(衛生官)